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廃棄物を専門に回収する業者に所属するドライバーのことを「廃棄物収集ドライバー」といいます。企業・団体・家庭などから発生した廃棄物を回収し、処理場まで運搬する仕事のことを指しています。
なお「産業廃棄物」は、事業をするうえで出た20種類の廃棄物のことであり、法的に定められています(排出される物により紙くずや木くずなどは指定された業種のみ産業廃棄物となる)。
「産業廃棄物」以外のことを「一般廃棄物」といい、収集の方法が異なる点に注意しておきましょう。
廃棄物収集ドライバーになるには、該当する車種を運転するための「運転免許」が必須となります。
企業によっては普通免許でも運転できる可能性はありますが、できれば中型免許を取得しておくことが望ましいといえるでしょう。大型免許を取得していれば、仕事をおこなううえで不自由することはほとんどないと考えられます。
また「玉掛け」や「小型移動式クレーン運転講習修了者」などの免許が役立つこともあり、所持していれば就職に有利となる可能性もあります。
企業によっては資格取得支援制度を設けているところもあるため、必要最低限の免許を取得していれば、制度を活かして別の免許を取得してキャリアアップを目指すこともできるでしょう。

「廃棄物収集ドライバー」とは、その名の通り廃棄物を専門に回収するドライバーのことです。
廃棄物を専門に回収する業者に所属しており、企業・団体・家庭などから発生した廃棄物を集めて処理場までの運搬をおこなっていきます。
令和2年におこなわれた国勢調査によると、全国の廃棄物収集ドライバーの就業者数は119,970人であり、奈良県には1,430人の廃棄物収集ドライバーがいることが分かります。
関西圏にも数多くの事業所が存在し、奈良県内にもさまざまな求人があるため、絞り込み検索などを活用して自身の希望に叶う就職先を見つけましょう。

廃棄物収集ドライバーの仕事は、廃棄物などの収集・運搬が主となります。加えて、産業廃棄物に付属する「マニフェスト」のチェックも大事な役割です。
「マニフェスト」というのは「産業廃棄物管理票」とも呼ばれており、事業者が排出した産業廃棄物の処理状況を証明する伝票のことを指しています。
不法投棄の防止や環境保全のために、排出事業者は産業廃棄物の処理状況を管理する義務があります。
そのため、ドライバーもマニフェストに記載されている内容が回収対象の産業廃棄物と一致するかどうかを確認しながら仕事を進めなくてはいけません。
マニフェストは紙と電子版の2種類があり、収集運搬業者からの運搬終了報告(90日以内)、処分業者からの処分終了報告(180日以内)がそれぞれ期限内におこなわれたかどうかをチェックしなければいけません。
万が一問題があれば、適切な処理を講じたうえで、行政へ報告をおこなう必要があります。

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