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「貿易事務」の仕事に携わるために必須となる資格はありませんが、外国語を日常会話的に利用できる方におすすめの仕事といえます。
貿易事務は輸入・輸出など貿易に関する実務を担当します。
電話・メール・ファックスなど海外の関係者との連絡・調整等のやりとりが多く発生するため、貿易の専門知識やコミュニケーション能力だけでなく、語学にも精通しておいた方が優位となるのです。
とくに、国が違えば、言葉・文化・習慣などが大きく異なるため、うまく意思疎通ができないと行き違いが誤解が生まれてしまい、時には大きな損失を出す可能性もあるかもしれません。
貿易事務の仕事に就くのであれば、できれば英語は話せる(理解できる)ようになっておいた方がいいでしょう。
また、「貿易実務研修」や「ビジネスマナー研修」、書類作成などの業務も頻繁におこなうため「OA研修(Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlook)」なども受けておくと、貿易事務の仕事に大いに役立てることができるでしょう。

「貿易事務」とは、輸出・輸入などの貿易に携わる企業(商社・メーカーなど)で働く事務職員のポジションを指しています。
貿易事務の仕事は、専門知識と語学力を駆使して、主体的に貿易に関する実務を動かしていく重要な仕事であり、ほかの事務職以上に専門的な知識・技術を身に着けることができます。
厚生労働省が公開している情報によると、令和2年時の貿易事務に属する就業者数は、全国で872,440人と発表されています。
そのうち、兵庫県には32,430人が就業しています。
関西圏にも数多くの事業所が存在し、兵庫県内にもさまざまな求人があるため、絞り込み検索などを活かして自身の希望に叶う就職先を見つけましょう。

貿易事務の主な業務の一つとして「貿易書類の作成・確認」が挙げられます。
輸出や輸入に関する書類は、一般的に「貿易書類」と呼ばれており、以下のようにさまざまな種類が存在します。
〇インボイス(Invoice・商業送り状)：輸出する品物の品名や種類、数量、価格、代金支払い方法などが明記されたもの
〇パッキングリスト(Packing list・梱包明細書)：輸出する貨物の個数や重量、容積などが記載されたもの
〇船荷証券(B/L・Bill of Lading)：貨物の引渡しに必要となるもの
ほかにも「信用状(L/C・Letter of Credit)」や「為替手形(Bill of Exchange)」といった代金の支払い・回収に関連するものなどもあります。
こういった数多くの書類の作成・内容確認・送付などをおこなうのが、貿易事務の仕事です。
書類を正確に作成するだけでなく、関係者とスムーズにやり取りをするために内容をきちんと理解できるだけの専門知識が求められます。
なお、貿易書類の多くは英語で記載されているため、英語を理解・作成できる英語力が必要な仕事といえるでしょう。

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