運転手・ドライバー業界の求人をお探しの方はドライバーbizへ。詳しくはこちら!

フォークリフトオペレーターの仕事内容やメリット・デメリットを紹介

アイキャッチ
この記事は約8分で読めます。

工場などでよく見かけるフォークリフト。そのフォークリフトを手際よく操り、荷物を運搬・荷下ろしなどを行っているオペレーターの人がいます。

このオペレーターはいったいどのような仕事内容をしているのでしょうか?

今回はそのフォークリフトオペレーターの具体的な仕事内容や、オペレーターのメリット・デメリットなどを中心にご紹介していきたいと思います。

フォークリフトとはそもそも何?

何か?
フォークリフトとは、油圧を利用して昇降や傾斜が可能な荷役用のツメ(フォーク)を車体の前面に備えた荷役自動車のことで、国際基準化機構では。英語で「forklift truck」と呼称しています。

第二次世界大戦後にアメリカの進駐軍が持ち込んだことによって注目を集め、それ以後は日本国内の様々なメーカーによって開発されるようになっていきました。

車両の特徴としては、車体前方にフォーク(ツメ)を備えていて、そのツメを荷物の下部やパレットに差し込み、持ち上げて運搬します。
フォークを上昇させるとマスト(支柱)も共に伸びて上昇し、車体の高さよりも高い場所への荷物も扱うことができます。

動力源においては「バッテリー式」「ガソリンエンジン式」「ディーゼルエンジン式」の3つが多く使用されています。近年のエコ事情によって、「燃料電池式」で動くフォークリフトも国内外で発売されつつあります。

乗用車やトラックで電気自動車がなかなか普及しないのとは対照的に、小型のフォークリフトでは、以前からバッテリー車が普及されていて、現在では3トン以下の小型フォークリフト需要の50%以上がバッテリー車と言われています。

フォークリフトオペレーターの仕事内容

仕事内容
フォークリフトオペレーターは主に工場や倉庫、各工事現場などでフォークリフトを操り、レバー操作でフォークを動かして荷物の積み上げ、運搬、荷下ろしを素早く行うプロフェッショナルです。

荷物を運搬するだけではなく、そのほかにも荷を並び替えて整理整頓を行なったり、製造業での製造作業の補助なども行います。
また場合によっては、非常に大きな重量物を運搬する場合があります。特に自動車生産工場での「金型」など、10トン前後の重量物も運搬する場合があります。

フォークリフトオペレーターは単に荷物を運搬するだけではなく、その正確さと迅速さが求められる仕事です。運搬中に荷崩れが起きないように慎重に運転しなければならず、非常に神経を使う仕事なので、誰でも簡単に作業できるものではありません。

また、荷を積んでいる時には前方の視界が極めて悪くなるため、バックでの走行も余儀なくされます。よって運転技術も要求される非常に難しい職種と言えるでしょう。

フォークリフトオペレーターになるためにはどうしたらよいか?

どうしたらよいか?
日本において、フォークリフトを運転するためには、「フォークリフト運転技能講習」または、「フォークリフト運転特別教育」を修了した人が運転することができます。
これは労働安全衛生法第61条、第76条(技能講習)、第59条(特別教育)にて規定されています。

「フォークリフト運転技能講習」では、最大積載荷重が1トン以上のフォークリフトを運転することができ、フォークリフト運転技能講習の受講と修了試験の合格が必要になります。
この資格の取得には、11時間の学科講習、24時間の実技講習があり、都道府県労働局長によって登録された教習機関での受講が必要になります。
証明書も厚生労働大臣にて認可された機関によって交付されます。

「フォークリフト運転特別教育」においては、最大積載荷重1トン未満のフォークリフトを運転することができる講習で、これは事業者が教育と証明書の交付を行うことができます。
受講内容は、6時間の学科講習と6時間の実務講習があればすぐフォークリフトを運転することができます。

就職先としては。求人として物流センターや工場、土木事業に関わる会社などで求人があります。特に大量の荷物を運ぶ会社ではニーズが高い傾向にあります。
年齢層や性別にこだわりがないだけに、誰でも挑戦しやすい仕事と言えます。

免許が必要になってきますので、未経験の求人が少ないと思われがちですが、企業によっては未経験者から求人を募って入社後に免許取得をサポートしてくれる企業もあります。

フォークリフトオペレーターの求人を探すときは、「フォークリフトオペレーター」で探しがちですが、「倉庫内作業員」という名目で募集している企業も多いので、確認することが大事です。

フォークリフトで公道を走る場合は区分にもよりますが「大型特殊自動車免許」「小型特殊自動車免許」が必要となります。

フォークリフトオペレーターの収入について

収入
フォークリフトオペレーターの場合、平均年収は300万円から360万円と言われており、月収では25万円から30万円ほどとなっています。

厚生労働省の「平成27年賃金構想基本統計調査」では、フォークリフト関連の仕事の月収は、22万4千円となっています。

決して高い収入ではありませんが、仕事内容としては比較的安定しており、需要がなくなることはないでしょう。
また基本的に倉庫内や、工場などが主な職場になってくるため、天候や季節によっての業務環境の著しい変化はほとんどないと言えます。

フォークリフトオペレーターのメリット・デメリット

メリットデメリット

メリット

需要が安定している

フォークリフトオペレーターの仕事は、都市部だけではなく地方にもたくさん存在します。
倉庫や工場以外にも、建設業や鉄工所、林業など工事現場などと幅広くあり、求人が比較的安定しているのが特徴です。

また転職して職場が変わっても、今までの経験をいかんなく発揮できることが大きなポイントと言えるでしょう。

昇給が望める

フォークリフトオペレーターは資格手当や経験に応じてキャリアアップも図れ、昇給に直結してきますので、収入のアップが見込めます。

社会に貢献している実感がある

フォークリフトは運転技術の上達が肌で感じられるとともに、社会に貢献できている実感を得ることができます。
特に物流などでは、人々の暮らしになくてはならないものですので、それに関われる喜びと誇りを持つことができるでしょう。

あまり腕力を必要とされない

女性でも活躍することができるフォークリフトオペレーター。フォークリフトの運転だけならば腕力は基本的に必要ありません。その裏付けが女性でも活躍している背景にあります。
さらには体力が落ちてくる40代から50代になっても務めることができますし、フォークリフトの熟練者ともなればかなり重宝されることは間違いないでしょう。

未経験でもはじめることができる

フォークリフトオペレーターは即戦力を求めている求人もありますが、未経験でも募集している企業はたくさんあります。
入社後に資格取得を支援してくれる企業も多く存在し、それによって資格を得て場数を踏み、経験を積み重ねていけば良いのです。

デメリット

残業が多い日もある

トラックなどが渋滞に巻き込まれ、予定より大賀場に遅れて到着する場合、予定通り荷下ろしや積み込みができなくなってしまいます。その時に急な残業を余儀なくされるので、理不尽に感じてしまうことも多々あります。

荷の落下や設備の破損

フォークリフトで荷の運搬中に荷物の落下をして破損させたり、設備にフォークリフトをぶつけてしまったりする可能性は否めません。
基本的には賠償責任は会社側で、そのようなことが起きても大丈夫なように保険に入っているものですが、過失の程度によっては高価なものの破損で重い責任を感じてしまったり、気まずいと感じてしまうことがあるかもしれません。

事故

フォークリフトは非常に重い荷物を取り扱うので、大事故につながる可能性は大いにあります。
平成30年の厚生労働省によると、フォークリフトの死亡者は26名となっており、決して少ない数字ではありません。
死亡内容は、転倒・転落・落下・追突などがあげられています。

フォークリフトオペレーターに向いている人はどんな人か?

向いている人

慎重で几帳面な人

荷を運ぶ場合、たいへん貴重な荷を運搬することもあり、雑に扱うことはできませんので商品価値を下げないように扱わなければならないのです。
また几帳面な人は荷を整理整頓するのも長けていて、整然と荷が並んでいる状態にすることができます。

段取りが得意な人

工場や倉庫内で作業するにあたり、製品の置き方は非常に重要になってきます。先入先出など臨機応変に対応しつつも頭の中で段取りを組んで荷を整列させることが必要になってきますので、段取りを組むのが得意な人はこの仕事に向いています。

安全意識の高い人

先にも述べたようにフォークリフトオペレーターは重量物を取り扱います。荷崩れによって荷の下敷きになったり、リフト同士の衝突事故などのリスクがある以上、常に安全意識をもって作業に従事することが大切です。

運転や機械操作が好きな人

フォークリフトは運転と操作を両方兼ねている車両です。
この両方が好きな人は単調な作業にも飽きることなく向上心を持って仕事に取り組むことができるでしょう。
さらには、狭い車庫入れや縦列駐車が得意な人ならフォークリフトの運転にも向いていると言えるのではないでしょうか。

まとめ

まとめ
いかがだったでしょうか。これまでフォークリフトオペレーターの仕事内容やメリット・デメリットなどを中心にご紹介してきました。

フォークリフトオペレーターは需要も高く、安定した職業であることは間違いないでしょう。
さらには倉庫内作業などにおいては物流インフラを支える一役を担っているとやりがいがあるのと同時に高い誇りを持って作業に従事することができます。
それだけに「スピード」「安全」「正確さ」を求められる仕事になりますので、経験を積むことが重要であるとも言えます。

これからフォークリフトオペレーターを目指す方にとって、この記事が少しでもお役立てれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました