ドライバーという職業は男性が多いイメージにあります。
しかし女性の社会進出が目覚ましい現在では、労働力不足という問題もあり女性の採用を積極的に行なっている業界でもあります。
男性が多い運送業界、いくら女性の活躍を歓迎されていると言っても不安を感じてしまうと思います。
そこで今回は女性ドライバーのやりがいや働く上でのメリット・デメリットをご紹介いたします。
女性ドライバーの割合
運送業界全体から見て女性ドライバーの割合は2.4%(2万人)にとどまっており、女性ドライバーが増加傾向にありながらも、まだまだ割合の多くを男性が占めているのが現状です。
そんな中、国土交通省が元気に活躍する女性ドライバー達を発信、応援すると同時に、業界のイメージ改革を図るため「トラガール促進プロジェクト」という取り組みを開始しました。
ドライバーのやりがい
社会貢献度が高い
運送業は日本の物流を支える大変重要な仕事です。食品や輸入品から原料や衣服まで、有りとあらゆるものはドライバーを介して全国各地に届けられています。
また、インターネットが普及した現在では通販利用者も増え、よりドライバーの存在が身近になったことで、その役割は一層重要視されています。
一人になれる
長距離運転の勤務に携わると、ほとんどの時間を一人で過ごすことになります。
荷物の受け渡しや積荷作業時などには人と接することもありますが、勤務時間の大半は一人で行動できます。その為、一人が好きな方には向いています。
感謝や労いの言葉をもらえる
配送先のお客様に「ありがとう」や「いつもご苦労様」など感謝や労いの言葉をかけてもらえた時、人の役に立てている事を実感することができます。
実力次第でキャリアアップ出来る
運転可能車種を小型から中型・大型トラックとステップアップしたり、危険物取り扱い者の免許を取得し、化学物質ドライバーを目指すことにより自身の頑張りの分だけ評価されるのでやりがいを感じられます。
歩合制を導入している企業も多いので、可能性は大いにあります。
女性がドライバーになるメリット
女性ならではの気配りが評価される
女性は男性に比べて細かいところに目が行き、気配りも上手です。
それにより親しみを感じてもらいやすいです。女性ならではの、きめ細かな配慮も歓迎される要因です。
体を動かせる
女性に多いのが事務職です。動くこともなく座り続けているのは一見すると楽なように感じますが、長時間同じ姿勢でいるのは意外にも疲れます。
ドライバーは運転する以外にも荷物を積み下ろしたり、店頭に陳列したりと、じっとしている時間がデスクワークより圧倒的に少ないため、体を動かすのが好きな方におすすめの仕事です。
運転が好きな人は好きを仕事にできる
運転が主な業務のため、運転が好きな人や、車が好きな人、ドライブが好きな人は”好きを仕事に”が実現できます。
女性のお客様に安心してもらえる
近年ではインターネットもかなり普及し、その結果ネット通販の利用者も増えて来ました。その中で、アクセサリーや衣服を通販で購入する女性も多いと思います。
いくらドライバーの方であっても訪問者が男性だと少し怖いと思ってしまう女性もいるため、その点、女性だと安心できます。
女性がドライバーになるデメリット
体力仕事である
重い荷物を運んだり、長時間にわたり車を運転したりと集中力や体力が必要になる仕事です。
女性は男性と比べるとどうしても筋力に差が出てしまうため、積み下ろし作業では特に力が必要になります。
睡眠時間も不規則になりがちです。
拘束時間が長め
働き方改革の取り組みにより、長時間労働の問題は一昔前と比べると改善傾向にありますが、ドライバー不足や宅配サービスの需要増加によって残業時間が増え、それに伴い労働時間も長くなりがちになっているのが現状です。
配送先に女性用トイレがない
女性ならではのデメリットとして特に問題になっているのが、配送先に女性専用のトイレがない場合が多いことです。業界全体の男女比のほとんどを男性が占めていることが原因の一つだと思われます。
休暇が取りにくい
配送中は時間が決められてしまうため、もし配送中に子供が熱を出してしまった場合に仕事を中断して迎えに行くことは難しいです。
また、ドライバー不足もあり、急な休みにも対応できる人員が確保されていない企業だと休暇を取りづらい傾向にあります。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は女性ドライバーのやりがい、メリット・デメリットをご紹介させていただきました。
運送業界は女性の進出が増えてきていると言ってもまだまだ男性社会であることは否めません。
しかしだからこそ、女性ドライバーの貴重さや有り難さがより大きく感じることができます。
国土交通省も女性ドライバー達を応援するために「トラガール促進プロジェクト」を開始し、
少しでも女性ドライバーの存在と活躍を取り上げるために情報発信をしています。
今後、女性でドライバーになりたい方、なろうか悩んでいる方々に、この記事が少しでもお役に立てましたら幸いです。