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タクシードライバーの仕事内容や収入などを詳しく紹介

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わたしたちがよく利用するタクシー。そのタクシードライバー収入や働く環境においてはあまり良い話を聞くことはありません。「割に合わない」「キツイ」「定年者が働く場所」など、マイナスイメージが強くあることが現状です。

では、そのタクシードライバーにおいて実際の仕事内容や収入面はどのようなものなのでしょうか。

ここではそういったタクシードライバーにおける実態をご紹介していきたいと思います。

タクシードライバーとは何か?

何か?
まずタクシーとは、道路運送法上の「一般常用旅客自動車運送事業」のことを指します。

事業用自動車を示す緑地に白字(軽自動車のタクシーは黒地に黄字)、3ナンバー又は5ナンバーもしくは7ナンバーのナンバープレートがつけられます。

その中でタクシードライバーは、タクシーに乗った乗客を目的地まで安全に送り届ける仕事をしています。

タクシードライバーには個人タクシーとタクシー会社に雇用されている2種類の雇用形態があり、全国で約40万人いるタクシードライバーのうち、個人タクシーは約4万人程度と全体の1割を占めています。

そんなタクシードライバーは、乗客を乗せないと収入になりませんので、街中を走り乗客を探す「流し営業」と呼ばれるものと、ホテルや駅などに並んで駐車し、乗客を拾う方法もあります。どちらにしても乗客を目的地まで安全に迅速に運ぶ仕事には変わりありません。

目的地を聞き取り、経路を確認し、安全運転に努めて乗客を目的地まで運びます。
目的地に到着したら運賃を受け取り、業務日報に記録していきます。

タクシードライバーの仕事内容は?

仕事内容
タクシードライバーの仕事内容は、先にも述べたように「乗客を安全に目的地へ運ぶ」のが仕事です。

そのほかにも、運転前点検や、納金、はたまた洗車などといった業務も行います。

業務形態においては一般的なのが隔日勤務です。この場合の乗車時間は20時間ほど(3時間の休憩を含む)で、1回の勤務がほぼ丸一にとなる極めて特殊な勤務ですが、翌日は「明け番」と言って、必ず休みが発生するので休息を取ることができます。

ちなみに隔日勤務の月平均の勤務日数は11~13日程度となっているそうです。

隔日勤務のほかに日勤と夜勤とがあり、それぞれの労働時間は8時間程度で、月の労働日数は22日程度です。

日勤と夜勤はシフト制にしている企業が多く生活スタイルに合わせてどの勤務を選択するかは自由になっていますので、生活スタイルに合わせたシフトを選択することができます。

また、夜勤の場合は、最終電車がなくなった後に利用する乗客が多いのと、深夜料金になるために稼ぎやすい環境になっています。

では、タクシードライバーはどのような流れで一日の業務をこなしているのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。

出社~点呼

タクシー業務は大切な乗客を目的地まで運ぶのが仕事で、人命を預かる責任のある仕事です。
その仕事に支障のないようにまずは自己チェックを行います。
健康状態やアルコールチェックなどが細かく確認され、万が一その測定器で異常やアルコールなどが検出された場合、その日の乗務は停止となります。
よってタクシードライバーは日々の自己管理が問われる大切な仕事と言えるでしょう。

朝礼

自己のチェックが終わったら朝礼に入ります。
朝礼は、安全運転のための連絡事項や、企業によってはここで社則や心得などを社員全員で読み上げたり確認したりします。
そして接客のシミュレーションを実施する企業まであります。これは、慣れによって交通事故の発生などを防止する目的で行われるものなので、しっかりと取り組んでいきます。

乗務前点検~清掃

朝礼が終わったら、自分が乗車するタクシーに向かい、乗務前の点検や準備を行います。
マニュアルに沿って車の点検を行い、車内の清掃もくまなく行っていきます。

タクシーというのは接客業務になるため、車内清掃もしっかりと行い、乗客が気持ちよくそのタクシーに乗車できるようにするための大切な作業のひとつです。

出庫

ここからは一人作業(営業)になります。
営業をどのようにするかは基本個人の自由ですが、会社によってはエリアを割り当てられるところもあれば、売り上げに差が出ないようにするために担当エリアを決める会社もあります。

帰庫

一日の業務を終えたら帰庫します。
会社に戻って売り上げの納金を行い、洗車をして業務は終了します。

営業内容は街中を走行して乗客を拾う「流し」と駅や病院などに駐車して待つ「付け待ち」、「無線配車」などがあります。

タクシードライバーになるためにはどうしたらよいのか?

なるためには
タクシードライバーになるための資格は「第二種運転免許」が必要になります。

第二種運転免許は日本の道路交通法上の免許区分のひとつで、バスやタクシーなどの旅客自動車を旅客運送のため運転しようとする場合や、運転代行の業務として顧客の普通自動車を運転する場合として必要な運転免許証のことです。1956年(昭和31年)より施工されました。

受験資格は、21歳以上であり、第一種を取得してから3年が経過していることが条件です。
乗客の生命を預かるという観点から特に運転免許試験会場においての技能試験の合否採点の基準は第一種に比べて非常に厳しく合格率はおおよそ10%程度と言われています。

上記資格を取得していれば、求人に応募し、面接が通れば採用になります。
採用が決まれば研修を実施し乗務遂行となります。

東京・神奈川・大阪といった都市部でのタクシー運転手になるためには、上記の資格のほかに、「地理試験」に合格する必要があります。

タクシードライバーの収入について

収入
気になるタクシードライバーの収入についてですが、タクシードライバーの場合、ほとんどが「歩合制」になっています。

年収で調べた場合およそ300~600万円と非常に開きがある収入となっています。
これは、タクシー会社のほとんどが歩合制を活用しているのが背景にあり、人によってたくさん稼げる人とそうでない人がいるということが明確に表れている証拠です。

さらには、営業する地域によっても運賃が異なってきますので、収入に差が出てくるわけです。

裏を返せば、一般的な会社と違って年功序列による収入の差もなく、若い人でも頑張れば年収600万円以上を稼げる可能性が多分にあるということですので、努力次第で大きく収入が変わると言えます。

ただし、完全歩合制の場合、基本的にボーナスは出ません。
さらには、退職金に関しては制度そのものがない会社もあります。
一応退職金が存在する会社があったとしても、その金額は少なく、何千万円もの大金がもらえるわけではないのが一般的です。

タクシードライバーのメリット・デメリット

メリットデメリット
タクシードライバーになったときのメリット・デメリットはどういったものがあるのでしょうか?

メリット

自由な時間が持てる

サラリーマンと違い、圧倒的に自由な時間が持てるのがタクシードライバーの特徴です。
最初と最後に営業所に寄らなければならない必要性はあるものの、それ以外は自分のペースで仕事をすることができます。
細かくとやかく言われる上司もいませんし、疲れた時には自由に休憩もとることもできます。
現代社会においてのストレスを抱えるサラリーマンに対して、タクシードライバーにはそういった煩わしさはなく、自分の時間を確保することができます。
「誰にも縛られたくない」「自由に仕事がしたい」という方にはうってつけの職業です。

休日の多さ

タクシー業界は「残業が多そう」「休みがなさそう」と思われがちですが、実はそうではありません。
過去に超過勤務が全国的に問題視されたために、国がそれに対して厳しいペナルティーを課したために、現在では基本的に残業ができないような仕組みになっています。

また、タクシードライバーは、シフト勤務はありますが、基本的には丸1日働いて次に日は休みという隔日勤務が大半を占めています。一見大変そうに見えますがきちんと仮眠時間も設けられていますし、勤務しているうちにカラダが慣れてきます。
一気に詰めて働く分、月の3分の2は休日になるというのも大きな魅力の一つといえます。

やりがいや達成感を感じやすい

タクシードライバーは接客業務です。
乗客の役に立ったという充実感と、顔見てお礼を言われる達成感は大きなやりがいのひとつと言えます。
さらには、自分の努力次第で工夫すれば売り上げが伸び、さらなる達成感を得ることができるでしょう。

煩わしい人間関係がない

タクシードライバーに転職した人の多くは、「人間関係の悪化」が主な原因として挙げられます。
タクシードライバーも一般のサラリーマンも組織の中に属するのは変わりありませんが、サラリーマンに比べて圧倒的に一人の時間が多いのが特徴です。
同僚や上司の目を気にすることもなく、人間関係のストレスを感じにくいのが魅力の一つと言えるでしょう。

努力次第でいっぱい稼げる

ほとんどのタクシー会社の給与形態は歩合制です。よって自分の努力次第でたくさんのお金を稼ぐことが可能です。

好奇心を掻き立てられる

タクシードライバーは知らない道や、場所などを転々と走ります。特に季節の移り変わりなどを肌で実感できるため、景色の移り変わりも身をもって体感できるでしょう。
特にいままで工場勤めをしてきた人などからは、季節感を直接感じることができるので、とても新鮮な体験をすることができるでしょう。

プライベートを充実させやすい

先に述べたように、休日の多さからプライベートの時間を十分持つことができます。
サラリーマンのようにサービス出勤やサービス残業もなく、きちんと「休みは休み」とメリハリをつけることができるので、家族との時間や趣味の時間に充分費やすことができるでしょう。

デメリット

交通事故のリスクがある

1日中運転していると必ず疲労がたまってきます。そうした場合に一番怖いのは交通事故です。集中力も低下し疲労もたまっていますので、交通事故を引き起こすリスクがおのずと高くなってきます。
そうならないためにも、定期的に休息を取るなど、事前に交通事故を防止することに努めなければなりません

乗客とのトラブル

タクシードライバーはサラリーマンのように会社での人間関係はほとんどありませんが、その代わりに乗客とのトラブルがあります。
普通は丁寧に接客していれば問題ありませんが、中にはタチの悪い乗客や酔っ払いなどを乗せて運転しなければならないので注意が必要です。

給料の歩合制

メリットにも書きましたが、ほとんどのタクシー会社は歩合制になるために、成果がそのまま給料に反映されるため人によってはなかなか稼げない人も中にはいます。
しかし、裏を返せば頑張った分だけ稼ぐことが可能になるためにデメリットばかりとは言えないのも実状です。

タクシー会社を選ぶ時は、事故補償がついているのかどうかを見極めるのも大事な要素のひとつです。

タクシードライバーに向いている人

向いている人

運転が好きな人

タクシードライバーはとにかく運転が好きなことが大前提です。
運転が好きではない人がこの仕事に就くと気を抜いて運転することになり、交通事故を引き起こしかねません。

仕事の中には長距離を運転することもあるでしょう。1日の運転ノルマが300キロ以上という会社もあるそうです。
それくらい長時間運転しても苦にならないくらい運転が好きな人がこの仕事に向いていると言えます。

接客が好き

タクシードライバーはお客様を乗せて運転します。乗客から目的地を聞いたり、目的地に着けば運賃をもらいます。
このときに不愛想な接客をしているようでは、乗客とのトラブルになる可能性もありますし、タクシー会社そのものの名前の価値を下げてしまう可能性があります。
この仕事に向いている人はある程度接客することが好きな人に向いています。

メンタルがタフであること

乗客を乗せる以上、様々な客と接しなければなりません。中には酔っ払いや暴言を吐く、暴力を振るうなど実に様々な乗客がいるのも事実です。
そんなときに慌てずにきちんと抗議したり、必要ならば警察に通報するなどの毅然とした態度で対応できる人に向いています。

洞察力に優れた人

タクシードライバーは売り上げが給料に直結すると言っても過言ではないでしょう。一人でも多くの乗客を乗せるためには、地理やエリアの乗客の流れなどをいち早く察知し、業務に反映できる人が向いていると言えます。

また、タクシードライバーは1日中運転をしているため、交通事故の予見をするだけでなく、回避力も優れているためこの仕事には向いています。

自己管理がきちんとできる人

タクシードライバーは運転をする仕事です。
二日酔いや自己の健康管理には十分気を配らなければなりません。
また、業務中に疲れがたまっても無理して運転したりせず、きちんと休息を取れる自己管理能力が必要になってきます。

とにかく真面目な人

タクシードライバーは自分のペースで仕事をすることができますが、あまりサボり過ぎると月の収入が著しく減少してしまいます。
そのため、ひとりでも仕事を怠らず、コツコツと真面目に仕事ができる人に向いています。

まとめ

まとめ
これまでタクシードライバーの仕事内容や収入についてご紹介させていただきました。

タクシードライバーの収入は自分の頑張りしだいで大きく左右されるのは間違いありませんが、それ以上にメリットもたくさんあります。
自由な時間も持つことができますし、なにより誰にも束縛されずに業務を行える魅力は非常に大きいのではないでしょうか。

これからタクシードライバーを目指す方も、タクシードライバーに転職を考えている方も、この記事がそのための参考に少しでもお役に立てたのなら幸いです。

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