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「クレーン」ってなに?どんな種類があるの?作業現場に欠かせない重機の特徴を解説します!

この記事は約6分で読めます。

工場や建設現場でよく見かける工事機械である「クレーン」

これは、重いものを吊り上げたり・運んだりするときに活躍しています。

これは、具体的にどういうものなのでしょうか?

また、どんな種類が存在し、どういった場所で活躍しているのでしょうか?

今回は、この「クレーン」について、詳しくご紹介をしていきたいと思います。

「クレーン」ってなに?

概要


まずは、「クレーンとはなにか?」という点から、ご紹介していきます。

これは、法律では以下のように定められています。

①「荷」を、動力を使って吊り上げるもの(人力と0.5t以下のものは含まれない)
②吊り上げた「荷」を、水平に運搬することを目的とする機械装置(人力も含む)

上記2つの条件を満たしているものが「クレーン」となります。

つまり、①や②だけでは「クレーン」とは呼ばないのです。

逆に、荷の吊り上げ作業さえ機械でできれば、人の力を使って水平移動をする場合も含まれることとなります。

仕事の魅力は?

クレーンを扱う仕事の魅力は、なんといっても「人力では動かせない重量物でも、機械操作一つで動かせる」という点にあります。

クレーンが活躍している現場を一般の人が目にする機会が多いのは、「建設現場」でしょう。

マンションやビルの建設現場で活躍しているクレーンを見ると、迫力を感じるはずです。

このクレーンですが、実にさまざまな種類が存在します。

次項にて、その種類について解説をしていきたいと思います。

クレーンの「種類」について

種類は2つに大別できる

まず、クレーンには「クレーン」「移動式クレーン」の2つの種類に大別することができます。

これは、使用する場所や目的によって、さまざまな形状・構造のものが使用されることとなります。

まとめると、以下のようになります。

【クレーン】
●「天井クレーン」
●「ジブクレーン」
●「ケーブルクレーン」
●「テルハ」
●「スタッカ式クレーン」

【移動式クレーン】
●「トラッククレーン」
●「ホイールクレーン」
●「ラフテレーンクレーン」
●「クローラクレーン」
●「鉄道クレーン」

それぞれの内容を簡単にご紹介していきたいと思います。

「天井クレーン」

“天井に取り付けられたクレーン”……ではなく、“天井付近を走る”ことから、「天井クレーン」と呼ばれています。

これは、“建屋の両側の壁に沿って取り付けられたランウェイ(レール)上を走行するクレーン”のことをいいます。

屋内はもちろんのこと、屋外であっても同じ形状・構造のものは同様の名称で呼ばれることがあります。

用途の範囲は非常に広く、人の力ではどうやっても運べないような機械や部品の運搬に用いられています。

「ジブクレーン」

「ジブ」というのは、「長い竿のようなアーム部分」のことを指しています。
(ブームと呼ばれることもある)

以下のような画像を見たことはないでしょうか?

これが「ジブクレーン」です。

◆「低床ジブクレーン」
◆「塔形ジブクレーン」
◆「高脚ジブクレーン」
◆「クライミング式ジブクレーン」

など、種類が多いのが特徴といえるでしょうか。

ちなみに、構造の関係上、これは屋外で使用されることがほとんどです。

特に、ビルなどの建設現場で見かけることが多いのではないかと思います。

「ケーブルクレーン」

“ケーブルカーのような構造をしている”ことから、「ケーブルクレーン」と呼ばれています。

これは、“2つの塔に張り渡したロープ上を「トロリー」が走行する形式のもの”のことです。

比較的長距離のものが多いのが特徴です。

主に、「ダムの工事」「橋梁の仮設」「河川の改修」などに利用されることが多いとされています。

「テルハ」

“荷の上げ下げとレールに沿った移動のみを行う”ことを「テルハ」といいます。

取り扱いが容易であり、機械工場や倉庫などで多く使用されています。

「スタッカ式クレーン」

これは、“床や棚に設置されたレール上を走行するクレーン”のことを指しています。

主に、倉庫などに保管された荷の出し入れに用いられます。

「トラッククレーン」

ここからは、「移動式クレーン」についてのご紹介です。

これは、トラックに「クレーン用キャリア」「旋回サークル」「アウトリガー」などを装備し、その上部分に“クレーン装置を架装したもの”です。

最大の特徴は、“機動性・操作性に富んでいる”ことであり、さまざまなサイズの機種が方々で使用されています。

その種類もさまざまに存在します。

「ホイールクレーン」

これは、以下画像がそれなのですが、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

これは、“タイヤ付きの車軸で支えられたフレームの上に、クレーン装置を架装したもの”です。

最大の特徴は、「1つの運転室で、車の走行とクレーンの操作が行える」という点にあります。

「ラフテレーンクレーン」

これは、上記「ホイールクレーン」の一種です(ラフタークレーンと呼ばれることもある)。

大型タイヤを装備しており、全輪駆動であることが特徴に挙げられます。

その性質上、軟弱な地盤や不整地でも走行ができます。

「クローラクレーン」

これは、“クローラの上にクレーン装置を架装したもの”です。
クローラの設置面積が広いため、安定性が抜群な点が特徴。

ただし、タイヤを装備していないため、公道を走ることはできません。

また、走行速度が極めて遅いことも特徴に挙げられます。

「鉄道クレーン」

その名の通り、「鉄道のレール上を走行するための車輪を持ったクレーン」です。

利用される場面も、主に鉄道の救援用に利用されます。

ただし、最近はトラッククレーンなどが多く使用されており、台数そのものは減ってきているのが現状です。

「デリック」との違いってなに?

似た外見のものとして、「デリック」というものが存在します。

同様に荷物を持ち上げるために使用されるため、両者は混同されることがあるのですが、この2つの明確な違いはいったい何なのでしょうか?

まず「デリック」というのは、“ブームの操作とワイヤロープを操作するための原動機が、別々に設置されている”こととなります。

また、原動機の他に「マスト」「ブーム」といった部分を備え、原動機によってワイヤーを操作するのです。

そして、甲板部分にある「ウインチ」によって、荷物を持ち上げることができるのです。

これは、「荷を水平に動かせるタイプ」「動かせないタイプ」に分かれており、吊り上げができる荷重は“0.5トン以上”と定められています。

そして肝心の「クレーン」「デリック」の違いなのですが、それは操作方法にあります。

◆「クレーン」:油圧シリンダーやワイヤーでブームを操る
◆「デリック」:ワイヤーをウインチで操作する

そもそも、両者は全く異なる安全規制が定義されているため、構造以外の部分も異なってきます。

ちなみに、操作する場合には「クレーン・デリック運転士免許」という資格が必要となってきます。

これは、“労働安全衛生法で定められた免許の一種で、荷重5t以上のクレーンをほぼ操縦することが可能な資格”のことを指しています。

ちなみに、この「クレーン・デリック運転士免許」を取得しても、「玉掛け資格」がなければクレーン作業は行えないので、注意が必要です。

クレーンなどを操作する場合には、他にも必要となる資格があるのですが、これについては改めて別の記事にて詳細をご紹介していきたいと思います。

まとめ

以上が、「クレーンの概要・種類・重機の特徴」に関するご紹介となります。

工場や建設現場で活躍するクレーンは、用途に合わせて数多くの種類が存在します。

また、操縦するには必ず資格が必要となりますし、大きさによって必要となる免許も異なります。

それぞれの特徴や違いをしっかりと把握し、これからの業務に役立ててみてください。

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