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「タクシードライバー」は儲かる?給与や福利厚生について解説!

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「タクシー」は、人々の移動手段としてなじみ深い存在です。

タクシーを利用したことがない人、その存在を知らないという人もそうはいないでしょう。

そして、これまで「タクシードライバーになるために必要な免許」「採用条件・求められるスキル」などについて、詳しくご紹介をしてきました。

タクシードライバーは、学歴や年齢が不問であることが多く、“新卒”はもちろん“転職者”も多いのが特徴に挙げられます。

しかし、タクシードライバーになったとして「儲かる」のでしょうか?

そして、福利厚生は充実しているのでしょうか?

「転職したいけど、将来が不安……」という方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、「収入・福利厚生」などについて、詳しくご紹介をしていければと思います。

タクシードライバーの収入はどのくらい?


まずは、タクシードライバーの収入からご紹介していきたいと思います。

基本は「歩合制」である

タクシードライバーの給与は、基本的に「歩合制」となります。

つまり、一般的なサラリーマンのように毎月決まった給料をもらえるわけではなく、自身の乗車中にどれだけ利用者(お客様)を乗せることができたかによって、収入が変動するというわけです。

そのため、収入が“不安定”になりがちであることも事実です。

この歩合制ですが、やはりタクシー会社によってその数値は異なります。

ただ、おおよそ「60%~65%ほど」に設定されていることが多いと言われています。

例えばですが、「歩合制:60%」「1日の売上:20,000円」、それを1カ月あたり20日働いた場合、月収は以下のようになります。

“20,000円×20日×0.6%=240,000円”

1日の売上が30,000円であれば“360,000円”もの月収が手に入ることとなります。

こうやって見ると「タクシードライバーって稼げるじゃん!」と感じる人もいるかもしれませんが、毎日2万・3万円の金額をコンスタントに稼ぐのは非常に難しいです。

なぜなら、毎日定期的にお客様が利用するかどうかは分からないからです。

1日3万円以上稼げる時もあれば、下手をすれば「利用者が0人=1日の収入が0円」といった場合もあり得るのです。

このことから、“人(日)によって収入の差が激しい職業”とも言えるでしょう。

タクシードライバー全体の平均年収は、“およそ300万円”と言われています。

月収換算すると、250,000円ほどとなります。

ただし、お客様を上手く捕まえられない人だと月収は10万円台となる場合もありますし、実力のある人なら年収1000万円(月収80万円ほど)以上を得られる場合もあります。

人によって給与の幅が非常に広く、不安定な仕事ではあるため、給与の面には特に注意しておいた方がいいかと思います。

地域によっても差がある

タクシーは日本全国どこにでもいます。

ただし「都心」「地方」では、平均収入が大きく変わってくるのです。

その理由は、以下の2つが挙げられます。

①都心の方が、タクシー利用者が多くなる
②都心の方が、歩合率が高くなる

まず①ですが、地方に住んでいる人ほど自家用車を所持していることが多いですし、そもそもタクシー利用者も少なくなってしまいます。

地方にお住いの人なら、運賃の安い電車やバスを利用するでしょう。

つまり、出張や旅行などの用事で来られたお客様を乗せるのが基本となってしまうのです。

対して都心の場合、そもそも往来している人の数が多く、その分利用者も増えることとなります。

そして②ですが、“利用者が少なくなる=歩合率も下がってしまう”可能性が高まります。

なぜなら、タクシー会社も利益を必要とするからです。

上記で「歩合率は60%前後に設定されている」と記載しましたが、それは「都心」での話です。

地方だと、歩合率は「40%~50%」まで下がってしまうこともあるのです。

月の収入にすると、以下のようにかなりの差が出ます。
(歩合60:50、1日の収入を20,000円×20日稼働と仮定する)

◆都心:20,000円×20日×60%=240,000円
◆地方:20,000円×20日×50%=200,000円

歩合率が40%で上記条件となれば“月収160,000円”とさらに下がってしまいますし、上記でお伝えした通り地方ほど利用者の数も減ってしまいます。

地域によって収入の格差も激しいため、より「収入をアップさせたい!」という方は、都心部で仕事を探すのがいいかもしれません。

福利厚生はどうなっているのか?

法人に勤務する場合、福利厚生がしっかり用意されている会社もあります。

健康保険・雇用保険・労働保険・厚生年金などの各種社会保険が完備されているところも多いですし、会社ごとの特別な待遇が設けられている場合もあります。

また、企業によっては「賞与(ボーナス)」が設けられていることもあります。

中には「固定給+歩合制+賞与(ボーナス)」という給与体系をとっているところもあり、こういう企業であれば比較的安定した収入を得ることもできるでしょう。
(ただし、固定給がある企業は歩合制が低めに設定されていることが多い)

加えて、女性が働きやすいように、制度や環境が整えられているところも増えています。

この点は企業によって千差万別なので、応募するために求人情報をしっかり確認し、不明点があれば都度問い合わせをしたりで質問してみることをオススメします。

「個人」の場合はどうなるの?


タクシー会社などで一定期間勤務した上で申請を行うことで、独立・開業し個人タクシーを営むことができるようになります。

つまり、「個人事業主」として仕事に従事するパターンです。

この場合は、「完全歩合制」となるため、稼いだ分の金額をそのまま受け取ることが可能となります。

そのため、しっかりとコンスタントに利用者を増やすことができれば、その分たくさんの売上を得ることができ、会社で勤務する場合よりも収入が大きくアップする可能性もあります。

ただし、“リスクも大きくなる”といえます。

“会社”という後ろ盾がないため、すべて「自分の実力次第」となるのです。

お客様を増やすことができなければ、生活すらままならない可能性だってあります。

しかしお客を増やすには毎日出勤しなければいけません。

その際の、車代やガソリン代なども、すべて“自己負担”となるのです。

夢はあるものの、当然リスクも伴うため、個人運営するかどうかはしっかりと自身の実力を見極めてから決断した方がいいかと思われます。

収入を上げるためにはどうすればいい?


これは、法人であれ個人であれやることは変わりません。

◆利用者(お客様)を増やす
◆顧客満足度を上げる

この2つに尽きます。

タクシードライバーは歩合制のため、勤続年数に応じて給与が大幅にアップすることはありません。

収入を上げるには、自らの努力が必要となるのです。

そのためには、「顧客満足度を上げ・固定のお客様をどんどん増やしていく」ことが何よりも大切となります。

また、この仕事は乗車中は一人で仕事を行っていくこととなります。

同僚と協力したり、上司が指示を出したりするのではなく、すべて「自分の責任」で行動を起こしていくこととなります。

時間配分・走るルート・利用者へのサービスなど、すべて自分で考えていかなくてはいけないのです。

確かに、法人に勤務すれば研修を受けることはできます。

しかし、「研修」はあくまで“練習”であり、「実践」とは異なります。

実際の勤務は一人で行うため、努力や工夫は常に試行錯誤を行っていかなくてはならないのです。

ただ、努力や工夫が実際の収入に直結する仕事でもあります。

良い接客をすることで固定客が付きますし、走る道を工夫することで多くのお客様を乗せることができたり……。

努力次第で大きく収入を増やすことができ、固定客が増えてくれば個人運営を検討してみるのもいいかもしれません。

“自身に”しっかり固定客が付いてくれば、個人運営を行っても食いっぱぐれる心配・不安は減ることでしょう。

とにかく、タクシードライバーとして収入をアップさせたいという人は、さまざまな努力や工夫を重ね、他の運転手に負けないようスキルアップをしていく必要があると言えるのです。

まとめ

ここまでにご紹介した通り、タクシードライバーは「歩合制」としているところが多く、また「利用者(お客様)の数」次第で給与が大きく変動するため、他職種に比べて収入が不安定になりがちではあります。

また、乗車中は一人で仕事を行っていく必要があるため、すべて自分で判断し・行動をしていかなくてはいけません。

ただ、自分で試行錯誤・創意工夫ができる人であれば、この仕事に向いている人=多くの固定客や利用者を捕まえることができるようになると思います。

経験・学歴・年齢などが不問であることが多く、誰にでもチャレンジできる可能性があるのも利点の一つです。

楽な道のりではありませんが、ある種夢のある仕事と言えるかもしれません。

関心がある方は、ぜひ地検を広げて、タクシードライバーへの一歩を踏み出してみてください。

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