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「車検」ってなにをするの?基本的な知識から掛かる費用・期間・必要な持ち物などを解説します!

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人々が生活していく上でなくてはならない乗り物である「自動車」

移動手段として利用することはもちろん、配達・運送など仕事で活用することも多く、活躍の場面は多岐に渡ります。

そして、ドライバーであれば誰しも必ず経験するものが「車検」です。

しかし、車を所有して間もない頃は、「車検のことがよく分からない」という人も多いでしょうし、多額の出費が発生してしまうことに対して強い抵抗感を抱く人もいらっしゃるのではないでしょうか。

◆車検とはそもそもなんなのか
◆なぜ車検を通さなければならないのか
◆どのくらいの頻度で車検を行う必要があるのか
◆どんな費用が発生するのか
◆車検の際に必要な持ち物はなにか

今回は、こういった点について、詳しく解説していきたいと思います。

「車検」とはなにか?


まず、「車検」というのは、略語または通称の呼び方であり正式な名称ではありません。

正式名称は「自動車検査登録制度」といいます。

これは「車が保安基準に適合しているかどうかを定期的に検査・確認するためのもの」であり、公道を走るすべての車が、一定期間ごとに受けることを義務付けられています。

車検を受けていない、もしくは車検で交付された「自動車検査証」(車検証)の有効期限が切れている車は、公道で走らせることはできません。

もし仮に車検切れの車を公道で走らせた場合、罰則・罰金の対象となってしまいますので注意が必要となります。

尚、2回目以降は、自動車検査証の有効期間を延長して引き続き乗車することから「継続検査(継続車検)」とも呼ばれています。

「法定点検」との違いはなに?

車の点検には、車検だけでなく「法定点検」というものもあります。

両者は、“法律で定められた義務である”という点は同じです。

異なる点は、「目的」「検査を受ける期間」「罰則・罰金の有無」にあります。

まとめると、以下のようになります。

≪目的≫
◆「車検」  :国が定めた基準(安全性・公害防止)を満たしているかを点検・整備・検査する
◆「法定点検」:トラブルを未然に回避するために点検・整備・検査する

「検査を受ける期間」
◆「車検」  :長い(初回3回、以降2年など)
◆「法定点検」:短い(半年、1年など)

「罰則・罰金の有無」
◆「車検」  :あり
◆「法定点検」:なし

尚、これらの点検を行う理由は、「車を安全に長く使い続けるため」です。

車は、整備不良の状態で走らせると、ドライバーや同乗者だけでなく、無関係の周囲の人たちをも巻き込んだ大事故に発展する可能性があります。

最悪の場合、人の命にかかわる危険性すらあるのです。

その事故を未然に防ぎ、安全に長く使い続けるために「車検」や「法定点検」がありますので、罰則・罰金の有無に関わらず、両方の点検を必ず受けておくことをオススメいたします。

「有効期限」について

有効期限は、区分によって異なる


上述で記載した通り、車検で交付される「自動車検査証」の有効期限が切れると、車を公道で走らせることができなくなります。

この有効期限ですが、“区分”そして“初回かそれ以降か”によって異なることとなります。

【初回3年、以後2年】
◆普通小型車
◆軽自動車

【初回2年、以後2年】
◆軽貨物自動車(貨物)
◆キャンピングカー、教習車、消防車などの特殊
◆クレーン車などの車両総重量8t以上の大型特殊
◆フォークリフトなどの車両総重量8t以下の大型特殊
◆旅客軽自動車(レンタカー含む)

【初回2年、以後1年】
◆車両重量8t以下(貨物)
◆レンタカー普通・小型乗用車

【初回1年、以後1年】
◆車両重量8t以上(貨物)
◆マイクロバスなどの定員11名以上の自動車、定員10名以下の幼児専用車(特殊)
◆バス・タクシー・ハイヤーなどの旅客車

基本的に、車両重量が大きくなるほどに有効期限が短くなる傾向にあります。

特に商用車は、利用頻度が多いことから車への負担が大きくなりやすく、有効期限が短く設定されています。

ちなみに、バイクの排気量250cc以下に関しては、車検を受ける義務はありません。

ただ、自賠責保険の有効期限を把握しておかないと、トラブルが発生したときに保険が適用できないのでご注意ください。

車検時期を確認する方法

有効期限が切れてしまうことがないように、必ず有効期間の満了日を確認しておくようにしましょう。

時期を確認する方法は、以下の2つがあります。

①「車検シール」で確認する
②「自動車検査証」で確認する

車検シールは、一般的にフロントガラスの中央上部に貼られています。

そして車検証は、車を運転する際には必ず携行しなければいけません。

車を運転する人ならば、どちらも日頃目にする機会はあるはずなので、忘れずにしっかりと確認する癖をつけておくことをオススメします。

車検の「時期」や「受ける場所」について

オススメの時期は「満了1か月前」である


結論からいうと、車検は有効期間満了前であれば、いつでも受けることができます。

ただ、車検時期は「満了1か月前」をオススメいたします。

なぜかというと、次の満了日は“車検を通した日を起点に計算されるから”です。

あまりに早く受けてしまうと、結果的に有効期限が短くなってしまい、損をしてしまうのです。

逆に満了ギリギリで車検を受けようとすると、お店や工場が込み合っていた場合、希望通りの日程で車検を受けられない可能性もあり得ます。

整備が当日中に終わらない可能性などもありますし、ある程度は余裕を持っておくのが望ましいといえるのです。

ちなみに、車検にかかる時間は、「業者の種別」「車種」「車の状態」によって変わります。

平均的には半日ほどが目安となってはいますが、安全性を重視した整備を行う業者や、整備が必要な項目が多い場合は2日~3日ほどかかる場合もあり得ます。

見積もりで大まかな整備項目を確認する際に、当日にかかる時間の目安を聞けることもあるので、気になる人は事前に相談してみるのも良いと思います。

どこで受けられるの?

車検は、国が定めた期間で行う必要がありますが、その場所は全国各地さまざまに存在します。

例えば、以下のようなところで依頼ができます。

◆カーディーラー
◆ガソリンスタンド
◆カー用品店
◆民間整備工場
◆車検専門店 など

ちなみに、“必ず業者に依頼しなければいけない”ということはありません。

「ユーザー車検」といって、運輸支局や軽自動車協会に持ち込み、自分で点検・整備・検査を行うこともできるのです。

業者に依頼すると、費用面での出費が大きく・日程なども調整をしないといけないため、「希望通りに車検を受けられない」といった場合もあり得ます。

しかしユーザー車検の場合は、車検を自身で行うため、費用や日程調整などの手間をある程度省くことができるのです。

ただし、ユーザー車検ならではデメリットも存在しますので、利用の際はメリット・デメリットを事前にしっかりと確認しておいた方が良いと思います。

ユーザー車検については、別の記事にて詳細をご紹介いたします。

どのくらいの費用が発生するの?


まず、車検を受ける際に掛かる費用は、以下3つに大別することができます。

①法定費用
②車検基本料金
③整備費

まず①ですが、これは「自動車の種類に応じた固定料金」のことであり、以下3つをまとめた費用となります。

●「自動車重量税」:新規登録と車検の際にまとめて支払う税金のこと
●「自賠責保険料」:車の購入時にすべての人が加入する保険料のこと
●「印紙代(継続検査手数料)」:車検の検査手数料のこと

これは、車両区分・重量・年数などの条件によって金額が決まっています。

そして、②③は、依頼する業者および車の使用状況によって、金額が変動します。

特に「車検基本料金」は“業者側が自由に設定できる変動料金”であり、ここに含まれるサービス内容は、店舗によって大きく異なります。

「法定料金」は固定なので、(車の区分による違いはあれど)費用を安く抑えることはできません。

しかし、「車検基本料金」と「整備費」は変動料金なので、選択次第で費用を安く抑えることが可能です。

いろんな業者を比較して、自分が納得のいくところで車検を受けられるよう工夫をしてみてください。

車検を受ける際に必要な持ち物はなに?

車検を受ける際に必要となるものは、以下が挙げられます。

①自動車検査証(車検証)
②自賠責保険証明書
③自動車納税証明書
④身分証明書・印鑑
⑤車検費用(現金・クレジットカード)

①②は、車を運転する際は常に携行しておく必要があり、車検を受ける際にも必ず必要となります。

③も基本的に必須ではありますが、実施店舗などによっては不要となる場合もありますので、詳細は車検を受ける店舗に確認を取るようにしてください。

また、①②と違い運転時の携行が義務付けられていないので、自宅など別の場所で保管していることもあるかもしれません。

どこに保管をしているのか、車検日までに確認して準備しておきましょう。

そして④ですが、手続きの際に必要となる場合があります。

事前に確認を取っておくか、念のために持っておくと安心かと思います。

最後に⑤ですが、上述でもご紹介した通り、車検を受けるためには費用が掛かります。

店舗によってはクレジットカードを利用できる場合もありますので、支払い方法についても事前に確認を取っておくといいでしょう。

まとめ:事前にしっかり準備をして車検に臨もう!

車検は、日本国内の公道を走る際に絶対に必要になってくるものです。

頻度は、車両や登録区分によって変化しますので、必要となるタイミングをしっかりと把握しておくことをオススメします。

また、基本的に事前予約は必須となります。
(ユーザー車検については、どんな理由があっても予約なしで車検を通すことはできません)

業者によっては即日対応してもらえる場合もあるにはありますが、満了日ギリギリで持ち込んでも受け付けてもらえない可能性の方が高いです。

それに事前に見積もりを取っておかないと、他業者との比較ができずに車検費用が高額になってしまうこともあり得ます。

オススメは、「満了1か月前」です。

満了日ギリギリになって焦ってしまうことがないように、できる限りスケジュールに余裕をもって行動することをオススメいたします。

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