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「ディーラー」ってなに?自動車ディーラーの種類や販売店との違いについて解説します!

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車の購入時や車検の際にお世話になる方も多い「ディーラー」

「車を売っているところ」とイメージする方は多いと思いますが、正確にどんなところかを答えられない人もいらっしゃるのではないでしょうか。

ディーラーとは具体的にどんなところなのか。

ディーラーを利用するメリットとはなにか。

自動車販売店との違いはなんなのか。

今回は、「ディーラー」に関して詳しくご紹介をしていきたいと思います。

「ディーラー」とはなにか?

概要


ディーラーというのは、「特定の自動車メーカーと特約店契約を結んだ販売業者」のことをいいます。

最大の特徴は「特定のメーカーとのみ契約をしている」という点であり、契約しているメーカー車以外の取り扱いはありません。

ただし、中には販売業者が運営を行っているディーラーもあります。

「役割」について

基本的には、「ディーラー=メーカー専門の販売店」であるため、契約しているメーカー車の販売からアフターフォローまでを全般に扱っています。

役割・業務内容をまとめると、以下のようになります。

◆新車販売
◆中古車販売
◆車検などの点検・メンテナンス
◆故障時の修理対応
◆車庫証明などの手続き代行
◆自動車保険の契約手続き

このことから、車のディーラーの仕事は主に「営業職」「サービスフロント」「メカニック職」「事務職」の4つに分けられます。

それぞれの業務内容を、もう少し掘り下げていきましょう。

「営業職」について

恐らく「ディーラー」と聞いて真っ先に思い浮かぶのが「販売員=店舗にスーツ姿で立っている接客担当の人」ではないでしょうか。

携わる業務内容としては、以下が挙げられます。

◆新車・中古車の販売(店頭での商談)
◆オプションやサポートサービスの紹介・販売
◆顧客からの相談対応(買い替えのタイミング・車種など)

店舗の売り上げに直結することはもちろん、お客様にとっての「店舗の顔」となる重要な業務です。

また、総合コンシェルジュ的なサービスを提供することから、接客スキルはもちろん、車に関する幅広い知識が求められることとなります。

「サービスフロント」について

行う業務としては、以下が挙げられます。

◆整備の受付や見積もり
◆店頭にてお客様の対応(要望についてのお伺いなど)
◆事務に関する作業や処理
◆自動車の引き取りや部品の発注作業

「お店に入った際に、笑顔で出迎えてくれるフロントの人」といえば、イメージが湧くと思います。

営業職と同じくお客様への接客を行いますし、裏方として事務作業なども行います。

「メカニック職」について

そして、車を購入してからのアフターサービスで活躍するのが「メカニック職」です。

点検・修理、そして車検などのさまざまな整備を担当してくれます。

業務内容としては、以下が挙げられます。

◆自動車の修理
◆車検などの定期点検
◆リコール時の修理対応
◆販売した新車のオプション品取り付け

営業職がお客様と直接対面する“フロント業務”なのに対して、メカニック職はアフターサービスなどの“裏方”の業務が中心となります。

自動車を、長く・安全かつ快適に乗ってもらうためには、メカニック職の業務は非常に重要です。

尚、「車検」については、別の記事にて詳細をご紹介しておりますので、以下を参照ください。

「事務職」について

最後は、さまざまな総務経理を担当する「事務職」です。

携わる業務としては、以下が挙げられます。

◆経理・総務などの事務
◆店頭での受付対応
◆顧客からの電話対応
◆車検やメンテナンスの予約受付
◆自動車のリスト作成や部品発注 など

契約などの各種手続きなど、メカニック職と同じく裏方でさまざまな業務を担当しています。

また、店舗によってはサービスフロントと兼務することもあります。

まさしく縁の下の力持ちのような存在であり、事務職の方がいてこそ他の仕事が成り立つといっても過言ではないほどに、重要な役割を担っています。

このように、大別すると4つの役割にまとめることができますが、もちろん業務内容の幅は企業や人によってさまざまに異なります。

たくさんの人が協力し合い・役割分担をし、ディーラーとして機能しているのです。

ディーラーには2つの種類が存在する

ディーラーは、以下2つの種類に分けられます。

①「メーカー系ディーラー」
②「地域系ディーラー」

①は、その名の通り“自動車メーカーが直接運営しているディーラー”のことを指しています。

メーカー直営ということで、サービスの水準が非常に高く・在庫も豊富という特徴があります。

海外メーカーは、大半がこのメーカー系ディーラーとなります。

対して②は、“顧客に対しメーカーの車を正式に販売しているディーラー”のことを指しています。

言うなれば「フランチャイズ店」のようなイメージであり、サービス内容や営業方針など、店舗ごとにそれぞれの独自色や個性が打ち出されるといった特徴があります。

「販売店(サブディーラー)」とはなにか?

概要


「販売店」とは「サブディーラー」とも呼ばれており、自動車メーカーと特約店契約を結んでいない販売業者のことをいいます。

ディーラーが“特定のメーカーとのみ契約している”のに対し、販売店は“複数メーカーの車種を取り扱っている”ことが大きな特徴となります。

そのため、複数のディーラーを回ることなく、購入候補の車を比較することができます。

ちなみに、購入後の発注の流れについてですが、ディーラーで車を購入すると、自動車メーカーに発注がいきます。

対して販売店で車を購入すると、そこからディーラーに注文、ディーラーから自動車メーカーに発注が行くこととなります。

つまり、どこで購入しようと必ずディーラーを経由することとなるのです。

販売店の役割やディーラーとの違いについて

販売店の主な役割は「車を販売する」ことにあり、業務内容は以下のようになります。

①新車販売
②中古車販売
③新車、中古車の仕入れ
④故障時の修理やメンテナンス対応

ただし、④は工場を併設している店舗に限ります。

工場を持っていない販売店の場合、対応を受け付けていないもしくはディーラーの下請けとして修理・メンテナンスの受付のみを行うこととなります。

そして、販売店とディーラーの最大の違いは、「メーカーと特約店契約を結んでいるかどうか」です。

販売店の場合は、メーカーとの取引を行わないので、独自の経営を行うことが可能となります。
(中には、中古車販売に特化した販売店などもある)

上記のことから、特定のメーカーに限らず、国産車・輸入車を問わずに、多種多様なメーカーを取り扱うことができるのです。

それぞれのメリット・デメリットについて

欲しい自動車のメーカーや車種が決まったら、次に「実際にどこで購入するか?」を検討しなくてはいけません。

この項目にて、ディーラーと販売店のどちらで購入するべきか、各々のメリットとデメリットをご紹介していきたいと思います。

ディーラーのメリット・デメリット

ディーラーのメリットは、大きく2つあります。

1つは、「自動車メーカーの指導を受けているため、接客などのサービスの質が一定の水準を満たしている(=安定している)」ということです。

そしてもう1つは、「ディーラー独自のアフターサービスが充実している」という点です。

例えば、新車購入時の「納車式」などのサービス(近年は減少傾向にありますが)。

また「ディーラー保険」「ディーラー保証」などの保証、メンテナンスなど、ディーラー独自のアフターサービスが充実しています。

ただし、デメリットも存在します。

最大のデメリットは、「特定のメーカーの車しか販売していない」ということです。

メーカーが確定しているならば問題はありませんが、「他メーカーの車とも比較したい」と考えている人の場合、複数の店舗を回る必要が出てきます。

また、「値引き率にも制限がある」「販売店に比べて購入や点検などの費用が高い」という点もデメリットに挙げられるため、購入・点検費用をできるだけ安く抑えたいという人は、若干の注意が必要かと思います。

販売店のメリット・デメリット

販売店の最大のメリットは、「さまざまなメーカーの車を取り扱っている」という点です。

一度に複数の車種を比較・検討できるため、ディーラーに比べて手間と時間を大幅に削減することができます。

また、自動車メーカーにより指導や縛りがないため、「ディーラー以上に値引きが期待できる」場合もあります。

車の購入時はもちろん、車検などのメンテナンス費用も(ディーラーに比べれば)比較的安く設定されていることも多いです。

ただし、こちらもデメリットは存在します。

最たるデメリットは、「メーカーによる指導がないため、サービスの質にばらつきがある」という点です。

加えて、軽自動車コンパクトカーなどのサイズの小さい車を取り扱う販売業者も多いので、SUVやミニバンを求めている人には若干向かないというデメリットも……。

さらに、先進安全装置の整備に必要な機器を置いていない販売店も多いので、結果的にディーラーに持ち込まなくてはいけないケースなどもあります。

結論、どっちの方がオススメなの?

これは、結局のところ人によります。

◆「充実したアフターサービスを受けたい」
◆「保険関連の手続きも任せたい」

上記のように考えるのであれば、ディーラーの方がオススメできます。

しかし、

●「他のメーカーの車種と比較しながら検討したい」
●「少しでも費用を安く抑えたい」

というのであれば、販売店の方がオススメできます。

どちらにもメリット・デメリットがあるため、いろいろ比較してみて自分に合ったお店を選択するのが良いといえるでしょう。

自分に合ったお店を見極めるポイントとは?


ここまでにご紹介した通り、ディーラーにも販売店にもそれぞれの良さがあり、気になる点もあります。

どちらを選ぶかはもちろん人それぞれですが、自分に合った購入先を見極めるポイントはいくつかあります。

1つは、「提案や質問に的確な回答をくれる」ことです。

自動車を購入する目的そして用途は、人によってさまざまに異なります。

また、税金や保険など、カーライフに関わる疑問や質問もたくさんあるでしょう。

そういった疑問や質問に丁寧に回答してくれたり、自分に合った適切な車種を案内してくれたりといった“的確な回答をくれる”業者を選ぶと安心できるかと思います。

もう1つは、「見積もりや下取り価格などの詳しい説明があるかどうか」です。

新車であろうと中古車であろうと、決して安い買い物ではありません。

購入に慎重になる人も多いので、発生する費用(見積もり・下取り価格・オプション料金・ローン契約の内容など)についてしっかりと説明してくれる業者を選択すると、非常に安心できるかと思います。

このときも、分からないことがあればしっかりと質問をし、適切な回答がもらえるかどうかも重要です。

最後は、「点検や作業の内容説明があるかどうか」です。

新車の場合は問題ありませんが、中古車の場合、車の状態は車によってさまざまです。

仮に年式や走行距離が同じであっても、前のオーナーの乗り方によって状態は大きく異なるのです。

だからこそ、その店舗がしっかりと点検や整備を行っているかどうかを見極める必要があります。

分からないことがあれば質問し、点検の結果や整備の内容、メンテナンスが必要なその費用についてなども、しっかりと説明してくれるお店を選択するようにしましょう。

総じて言えることは、「顧客に対して親身になって対応してくれるかどうか?」です。

車は、決して安いものではなく、購入すれば長く使用するものです。

だからこそ購入には慎重になりますし、分からないことをそのままにしておくと購入したあとで何が起こるかも分かりません。

値段ももちろん大事ですが、それ以上に「信頼できる業者かどうか?」をしっかりと見定めて、納得のいく買い物ができるよう工夫してみてください。

まとめ

両者にはそれぞれにメリット・デメリットが存在し、どちらで車を購入するかは人それぞれで異なります。

予算なのか、保証なのか、サービスの充実度なのか、それとも安心度なのか……。

優先する条件によって、どちらを選択するかは変わってきます。

決して安い買い物ではありませんので、いろんな店舗を比較・検討してみて、自分が「ここだ!」と思えるようなお店で購入をしてみてください。

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