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「陸送」と「輸送」ってなにが違うの?それぞれの意味とメリット・デメリットについて解説します!

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車を所有している人であれば、なんらかの理由で車を“運ぶ”必要がある場面に遭遇するでしょう。

購入したての車であったり、引っ越しであったり、事故であったり……。

しかし、“車を運ぶ”と一言で言っても、その運送方法は状況によって名称が異なります。

大きく分けると「陸送」「輸送」です。

今回は、この「陸送と輸送の違い」や、それぞれのメリット・デメリットについて、詳しくご紹介をしていきたいと思います。

「輸送」ってどういう意味?


「輸送」を簡単に言い表すのであれば、“人や物を運び・目的地まで送ること”です。

そして「輸送」には、以下3つの方法が存在します。

◆「空送」(飛行機で輸送すること)
◆「船送」(船で輸送すること)
◆「陸送」(陸上を輸送すること)

つまり、「輸送」という言葉の中に「陸送」が入っているということになるのです。

ちなみに、「空送」と「航送」のメリット・デメリットは以下の通りです。
(陸送については後述にて)

≪空送≫
【メリット】
・輸送日数を短縮できる
・離島などに運ぶことができる
【デメリット】
・納車までの日数が長くなる
・費用が高額になる
・空港に離陸しなければいけないため、場所や時間が限定されてしまう

≪航送≫
【メリット】
・輸送日数を短縮できる
・離島などに運ぶことができる
・費用を安く抑えることができる
【デメリット】
・納車までの日数が長くなる
・盗難やいたずらのリスクが上昇してしまう
・港につけなければいけないため、場所や時間が限定されてしまう

例えば、離島に車を運びたい時や海外へ車を運びたい時などは、自然と車を運ぶ手段は輸送しかありません。

そして「空送と航送、どちらの方がお得なの?」ですが、これは利用者の要望によって変化します。

コストを安く抑えたいのであれば、大型の船などで一気に運ぶ=費用が抑えられる「航送」の方がお得です。

ただし港に一旦駐車することになるので、盗難やいたずらのリスクは大なり小なり発生してしまいます。

逆に「空送」の場合は、安全に目的地まで輸送することができるものの、その分費用が高額になってしまいます。

それぞれメリット・デメリットが存在するため、どちらを選ぶかは費用や目的と相談しながら決めていくといいかと思います。

「陸送」ってどういう意味?

概要


次に「陸送」についての解説となりますが、これはその名の通り“陸を使って輸送すること”を言います。

陸送を利用するもっとも多い例としては、「車を購入したとき」「引っ越しのとき」が挙げられるでしょうか。

車を購入した際は、まだ登録されていない車を運転または運搬し、購入場所から購入者の所在地まで運ぶ必要があります。

引っ越しの場合は、現在住んでいる地域から引っ越し先の住所まで運ぶ必要があります。

引っ越しの場合は自身で運転することもできますが、購入したての車(まだ登録が済んでいない車)はそういうわけにはいきません。

こういったときに、(陸上を経由する場合や近場の場合)「陸送」を利用して車を輸送してもらうのです。

「陸送」せざるを得ない状況とは?

もう一つ、陸送を利用しなければいけない場面があります。

それは、「事故が発生したとき」「車が故障したとき」などの“車を動かすことができない状況に陥ったとき”です。

こういったときに、レッカー車などの特殊な車両によって輸送(陸送)することもあるのです。

「陸送」とは、こういった陸上で輸送する際の手法をまとめて言うことになります。

「陸送方法」および「陸送車の種類」について

陸送の方法には、以下の2つが存在します。

◆「自走」
◆「輸送」

それぞれ、補足を加えていきましょう。

「自走式」について

自走式は、該当する車を業者の人自らが運転し目的地まで運ぶことを言います。

輸送に比べて掛かる日数は短くなりますし、利用者の要望に対しても個別に対応してもらえるケースも多いかと思います。

ただし、“目的地に到着するまでは、ドライバーを占有してしまう”という理由から、料金が高くなる傾向にもあります。

この点には注意をしておいた方がいいでしょう。

「輸送式」について

こちらは「積載車」と呼ばれる輸送車に積み込みを行い、複数の車をまとめて輸送する方法です。

積載車として使用される車には、「キャリアカー」「ローダー車」「トランポ」などが使用されます。

また事故車や故障者などの不動車(=動かない車)の陸送には、「ウィンチ付き積載車」「ユニック車」が使用される場合もあります。

こちらのメリットは、(業務を全国的に展開する大手会社が多いことから)“料金体系がリーズナブル”であり、遠方への陸送もスムーズに住む可能性が高いという点です。

ただし、上記の自走に比べ、“かかる日数は長くなる”傾向にあり、同時に“個々の要望には対応していないことが多い”とされています。

これについても「空送」や「航送」と同じく、利用者の利用目的によってどちらを使用するかを決めるといいかと思います。

◆急な依頼や特別な要望がある陸送には「自走式」を利用する
◆時間的余裕があり遠方への陸送には「輸送」を利用する

費用なども確認しながら、状況に応じて使い分けを行うといいでしょう。

「輸送」を依頼する際に注意すべき”5つ”のこと

これは陸送に限らず「輸送」全般に言えることではありますが、仕事を依頼する際に注意しておくべきことが5つあります。

箇条書きにすると、以下が挙げられます。

1.費用は明確に出されているか?
2.かかる日数や到着日時は確認できているか?
3.傷などはついていないか?
4.車内に物は残っていないか?
5.納車の際のチェックも忘れずに!

それぞれ補足を加えていきましょう。

注意点1.費用は明確に出されているか?

残念ながら、輸送会社の中にも悪徳業者の類は存在します。

そのため、事前に費用に関してはしっかりとチェックをしておくことをオススメします。

輸送を行う場合、仕事の依頼(相談)時に「見積書」を出してくれます。

その見積書を確認しつつ、“内訳が明確であるかどうか”をチェックするのです。

もし“明らかに必要のなさそうな項目”があれば、もしくは“不明確な項目”があれば、「何のために必要なのか?」をしっかりと確認することが大切です。

何の確認もせずに会社側の言いなりになっていると、場合によっては後々“見積書に記載のない費用”まで請求される可能性だってあります。

「別途費用」などの項目にも注意しておくべきでしょう。

人によっては「面倒だな……」と感じる人もいるかもしれませんが、無駄・不要な出費を抑え、自分の車を安全に送り届けてもらうためにも、業者選びはしっかりと行わなくてはいけません。

そのため、見積書に関しては、納得がいくまでしっかりと確認しておくことをオススメいたします。

注意点2.かかる日数や到着日時は確認できているか?

「空送」や「航送」はまだマシな方ですが、特に陸送の“距離が長いケース”は、思いがけず日数がかかることがあります。

特に、移動や引っ越しの多い“陸送の繁忙期”の場合、思った以上に日数がかかったり、自分の希望する日時に到着しないこともあり得ます。

また、引っ越し業者→陸送会社への委託など、“複数の業者が絡む場合”にも注意が必要です。

目安でも構いませんので、到着日時やかかる日数は確認しておくことをオススメします。

注意点3.傷などはついていないか?

車の内・外を問わず、事前に傷や状態の確認をしておくことをオススメします。

車両の引き取りの際に、依頼人の立ち合いのもとで車両の状態をチェックするのですが、これは企業によりけりなので引き取り時にチェックをしない場合もあるのです。

「こんな傷、ついてたっけ……?」なんてことがないように、事前に確認をし画像に残しておくと安心かと思います。

また、陸送の日数が多くなる場合は、可能であれば「車両の現時点の状態を報告してもらえないか?」を依頼してみるのもいいかもしれません。

注意点4.車内に物は残っていないか?

輸送の行う際、不慮の事故などに遭遇する可能性も否定はできません。

一応、不慮の事故などで車が損傷を受けた場合は、業者のほとんどが保険により補償をしてくれるようになっています。

ただ、“車内に置かれた荷物”などは、保険の対象外となっていることが多いのです。

最悪の事態も考慮して、念のため車内には貴重品や不要な荷物は残さないようにしてください。

また、社内の装備品も事前に把握しておくようにしましょう。

注意点5.納車の際のチェックも忘れずに!

納車時に受領サインをする前に、必ず、車両の傷の状態をチェックすることをオススメします。
(ボディ・内装ともに)

受領した後に問題が発覚して業者に相談をしたとしても、場合によって責任の所在があやふやになってしまうこともあります。

輸送を依頼する前に車の状態を確認しておく。

そして納車の際にもサインをする前に、必ずチェックを行うこと。

問題がないことをしっかり確認してから、受領サインをされることをオススメいたします。

まとめ

以上が、「輸送」に関する情報となります。

輸送には、「空送」「航送」「陸送」と3つの種類が存在し、それぞれにメリット・デメリットが存在します。

大切なのは、「自身の目的に応じて、必要な輸送手段(輸送業者)を変える」ことかと思います。

とにかく「格安で済ませたい!」というなら、格安を売り文句にしている業者に相談をするといいでしょう。

しかし、値段が安い分、何かあった時の保険や保証には大なり小なり目をつぶらないといけないかもしれません。

逆に、「保険や保証がしっかりしているところを選びたい!」というのであれば、費用が高くなってしまうことは念頭に置いておかなくてはいけません。

また、輸送方法によっても値段は変化します。

加えて、上項でもお伝えした通り、この業界にも悪徳業者の類は存在します。

もっとも警戒すべきは「格安をとにかく売り文句にしているところ」かと思います。

業者選びに関しては、改めて別の記事にてご紹介をできればと思います。

とにかく。

自分の大切な車を、安心・安全に運んでもらうためにも、各輸送の特徴はしっかりと把握しておきましょう。

そして、輸送業者はしっかりと選定していくことをオススメいたします。

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