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「クロスバイク」と「ロードバイク」の違いとは?それぞれの特徴や選び方のポイントを解説します!

この記事は約8分で読めます。

サイクリングや通勤用に人気の自転車といえば、「ロードバイク」「クロスバイク」です。

近年は新型コロナウイルス感染症拡大に伴って、移動手段だけでなく・身体を動かせる趣味の一つとして、これらスポーツバイクを検討する人も増えています。

ただ「どちらを購入した方がいいのか?」で迷う人は多く、そもそも両者の違いがなんなのかを詳しくご存じない方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、ロードバイク・クロスバイクの特徴や違い、選び方のポイントなどを詳しくご紹介していきたいと思います。

そもそも「スポーツバイク」とは?


自転車と聞いて一般的にイメージするのは、いわゆる“ママチャリ”とも呼ばれることがある「シティサイクル」ではないでしょうか。

利便性に優れ、小回りも利く、古くから人々に愛用されている乗り物の一つです。

それとは別に、自転車には「スポーツバイク」と呼ばれるものがあります。

該当するのは、今回ご紹介する「ロードバイク」「クロスバイク」や、「マウンテンバイク」などが挙げられます。

シティサイクルとスポーツバイクは、構造や性能が大きく異なります。

シティサイクルは、利便性に優れ、どちらかというと日々の生活を支える“足”のような役割を持っています。

買い物した荷物をかごに乗せて運んだり、お子さんを乗せて移動手段として用いたり……。

対してスポーツバイクの場合は、どちらかというとフィットネスやアウトドアを楽しむための“趣味”の一環として利用されることが多いです。

ただし近年は、通勤や通学など日々の移動手段として利用する方も増えてきています。

「ロードバイク」と「クロスバイク」の違いについて


まずは端的に説明すると、ロードバイクは“走りに特化した本格サイクリング向け”のスポーツバイクとなります。

100km以上のサイクリングができるほどの長距離・長時間の運転が可能であり、さまざまな勾配のサイクリングに適しています。

対してクロスバイクは、ロードバイクとシティサイクルの中間……というより“両者の良いとこ取り”をしたような性能をしており、普段使いからフィットネス・アウトドアまで幅広く利用できるスポーツバイクです。

ロードバイクとクロスバイクの違いとして挙げられるのは、以下です。

①:ハンドルが違う
②:乗車姿勢が違う
③:タイヤの太さが違う
④:アクセサリーの拡張性が違う
⑤:ギアが違う
⑥:サドルが違う
⑦:価格帯が違う

いくつか、補足を加えていきたいと思います。

「ハンドル」について

外見上でもっとも違いが分かるのが、「ハンドル」です。

ロードバイクの場合は「ドロップハンドル」、クロスバイクには「フラットハンドル」が装備されています。

前者は、長時間ライドや長距離ライド・向かい風や急勾配にも対応がしやすいですが、幅が狭く低速では不安定になりがちです。

後者の方は、シティサイクルにも採用されているハンドルで、人通りや車の多い市街地でも抜群の操作性を発揮することができます。

乗車姿勢も、ドロップハンドルの関係から、ロードバイクの方がより前項姿勢となります。

ちなみに、クロスバイクにドロップハンドルを付けても、ロードバイクにはなりません。

変則システム・ブレーキシステム・ホイールとフレームの互換性など、そもそもの作りが異なるため、基本は別物と考えておいた方が良いかと思います。

「タイヤ」について

次にタイヤについてですが、ロードバイクもクロスバイクも、シティサイクルに比べるとかなり細くなります。

ロードバイクの場合は23mm~28mm、クロスバイクの場合は30mm前後が一般的です。

細くなるメリットについてですが、タイヤが細い方が、より重量が軽く・路面抵抗も抑えることができるようになります(=よりスポーツバイクらしい軽快な走りが可能になる)。

ただし、路面からの衝撃が伝わりやすく、段差でつまづくこともあり得るため、特に運転に慣れない人だと”怖い”と感じることも多くなるはずです。

逆に、タイヤが太くなるほど乗り心地が安定し、超えられる段差も大きくなります。

しかし、路面抵抗が増す+重要が増えるため、スポーツバイクらしい軽快な走りにはならないのです。

どちらも長所・短所が明確なので、利用目的によってタイヤのサイズを決めてみるといいでしょう。

「価格帯」について

結論から言うと、ロードバイクよりもクロスバイクの方が、比較的お手頃価格で購入することができます。

クロスバイクの場合は、5万円前後~10万円前後くらいがボリュームゾーンといわれており、高くても30万円台くらいで購入できます。

そのため、初心者であっても比較的とっつきやすく、移動手段として利用する人も多いです。

対してロードバイクの場合は、約10万円前後~100万円を超えるものまで非常に幅が広く、高価なモデルが多いとされています。

これは、クロスバイクよりもスポーツ機材としての耐久性・軽さ・速さなどが求められるためです。

このことから、初心者にはなかなか手が出しづらく、中・上級者向けの乗り物といえるかもしれません。

それぞれの特徴まとめ

まず、ロードバイクですが、これはもともと自転車レースのために開発された自転車です。

そのため、走りに特化した本格サイクリング向けの自転車であり、少しでも早く・長い距離を走るために、以下のような特徴を有しています。

◆前傾姿勢をとりやすいようなフレーム形状、ハンドルになっている
◆摩擦抵抗を減らすためにタイヤが細い
◆車体重量を極限まで軽くしている

ロードバイクは、「本格的に走りたい人向けのスポーツバイク」といえるでしょう。

対してクロスバイクは、「クロスオーバーバイク」とも呼ばれ、ロードバイクよりも普段使いがしやすいように設計されています。

その特徴は、以下の通りです。

◆ロードバイクのようなフレーム構造
◆マウンテンバイクのような安定感のあるタイヤ幅
◆カゴを取り付けられる
◆ライトや自転車スタンドを標準装備したモデルも販売されている

早く走れるロードバイクの作りを踏襲しつつ、街中やちょっとした未舗装路でも安定して走れる太さのタイヤを有しています。

価格も(ロードバイクに比べれば)安価なため、購入しやすいのも特徴です。

まさに、ロードバイクとシティサイクルの良いとこ取りをしたような性能で、幅広い用途で使いやすい自転車といえるでしょう。

ちなみに、電動アシスト付きのクロスバイクも販売されています。

「運動が得意でない」「通勤などで毎日走れる距離か不安」という人は、こちらを検討してみるのもいいかもしれません。

ロードとクロス、どちらを選ぶべきなのか?


結論としては、「用途や目的に合うモデルを選ぶこと」です。

目的に合わないと不憫に感じてしまい、だんだん使わなくなってしまうこともあります。

ロードバイクもクロスバイクも、決して安い買い物ではありませんので、しっかり比較・検討して自分に合ったものを選択するようにしてください。

尚、「初めてスポーツバイクを利用する」「通勤・通学などの移動手段として利用する」という場合は、クロスバイクの方がオススメです。

シティサイクルからスポーツバイクに乗り換えたときに一番苦労するのは、「タイヤ幅が狭く、安定させづらい」という点です。

ロードバイクの方がよりタイヤ幅が狭くなるので、初心者がいきなりロードバイクに乗り換えるのは少々危険かと思います。

また、普段使いとしてもクロスバイクの方が扱いやすいです。

ロードバイクに比べてタイヤ幅が広く、市街地でも安定させやすい。

加えて、かご・泥除け・ライトなどが標準装備されているものもあるので、よりシティサイクルに近い形で運用ができるかと思います。

費用もロードバイクに比べて安価に購入できるので、初心者でもとっつきやすいと言えるでしょう。

ロードバイクは、どちらかというと中・上級者向けであり、「本格的にサイクリングを楽しみたい」という方向けです。

値段も10万円以上……高いものであれば100万円以上する高価なもので、初心者がそう簡単に手を出せる代物でもありません。

また、タイヤ幅が狭く、ドロップハンドルである関係上、慣れないうちは車体を安定させづらくもなります。

ただし、上記はあくまでも参考程度に留めておいてください。

「初心者だから」「普段使いしたいから」といって、必ずしもクロスバイクにしなければいけないわけではありません。

実際に、ロードバイクを普段使いしている人もいます。

もちろん、選択の候補に入るのは、スポーツバイクだけとも限りません。

シティサイクルだって使い勝手の良い自転車であり、電動アシスト付きで負担をかけずに走ることができるタイプもあります。

だからこそ、「用途や目的に合うモデルを選ぶこと」が大切なのです。

検討する際は、ネット情報やカタログを見るだけでなく、実際に自転車屋さんに赴いて、現物を見てみるのが良いと思います。

悩みを店員さんに相談すれば自分に合った自転車をオススメしてくれるでしょうし、お店に寄っては試し乗りさせてもらえるところもあるはずです。

価格もピンからキリまでありますので、さまざまな自転車を比較・検討して、自分に合ったものを購入してみてください。

まとめ

ロードバイク・クロスバイク、どちらにもそれぞれの良さがあります。

用途・目的・好み・値段など、検討材料はさまざまに存在するので、いろいろな車種を確認し自分に合った自転車を選択できるよう情報収集してみてください。

ちなみに、ロードバイクもクロスバイクもそれぞれにサイズがあり、身長や手足の長さに合ったフレームサイズを選ぶ必要があります。

フレームが適正サイズでないと、ハンドルが近すぎて窮屈になってしまったり、逆にハンドルが遠くて握りにくくなったり……と、乗りづらい自転車となってしまいます。

乗りづらい自転車を購入してしまうと、利用する機会が減ってしまいかねませんので、購入前に自分に合った最適なサイズを選択するようにしてください。

そのため、スポーツバイク購入の際は、インターネット経由ではなく自転車店で店員さんに相談しながら比較・検討・購入することをオススメします。

決して安い買い物ではありませんし、購入後に「サイズが合わないから」と変更することはできないからです。

一度購入すれば長く愛用していくものとなるため、納得のいくものを購入してみてください。

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