運転手・ドライバー業界の求人をお探しの方はドライバーbizへ。詳しくはこちら!

【消防士】仕事を行う上での「魅力」や「大変」な点とは?需要や将来性についても解説します!

この記事は約9分で読めます。

人々を火災や災害から守る「消防士」という仕事は、決して楽な職業ではありません。

前回の記事では、“適性のある人、求められる知識やスキル”についてのご紹介をさせていただきました。

仕事を行う上で、「大変だ……」と感じることは多々あるかと思います。

しかしその反面で、この仕事に「やりがい」を感じることもあります。

この仕事の「魅力」、そして「大変な点」とは、どういったものが挙げられるでしょうか?

そして、消防士という仕事の「需要」そして「将来性」は、今後どうなっていくのでしょうか?

今回は、こういった点について、詳しくご紹介をしていきたいと思います。

「やりがい」「魅力」について


まずは、消防士という仕事の「やりがい」「魅力」について、ご紹介をしていきたいと思います。

結論からいうと、以下が挙げられます。

◆世の中や人々の役に立っていることを実感できる
◆火事を未然に防ぎ、地域の安全を守ることができる
◆さまざまな資格を取ってスキルアップできる
◆手厚い待遇の下で働くことができる
◆休みを多く取ることができる

順に解説を加えていきましょう。

やりがい1.世の中や人々の役に立っていることを実感できる

隊員が向かう現場は、“火災や災害などに見舞われている場所=何かしらの要因で困っている人”が必ずいます。

「人々の命・資産を守る」

この仕事でやりがいと感じる瞬間の一つは、「社会や地域・市民の役に立っていることを実感できるとき」が挙げられるでしょう。

世の中にはたくさんの仕事があり、目に見えない部分でも人々の役に立っている仕事はたくさんあります。

そんな中で、消防士は“直接的な人助け”ができる仕事なのです。

現場で困っている人たちを救い、「ありがとう」と感謝の言葉をかけてもらったときには、特に「この仕事をやっていて本当に良かった」と心から実感できることかと思います。

やりがい2.家事を未然に防ぎ、地域の安全を守ることができる

「消防士=火を消す仕事」とイメージをされる方もいるかもしれませんが、それと同じくらい重要な業務があります。

それが、「火事を未然に防ぐこと=防災活動」です。

火事を未然に防ぐことができれば、それだけ多くの命や資産を守ることができるのです。

そのため、消防士は普段から、

◆建物の防火上の安全性や消防設備をチェックする
◆住民への災害意識を高めるための呼びかけをする
◆防災訓練などのイベントを行う

などの活動も行っています。

地域や社会の“安心・安全”を守る存在として活躍できる……これも、消防士のやりがいの一つといえるでしょう。

やりがい3.さまざまな資格を取ってスキルアップできる

「消防士」と一口にいっても、その活躍の場はさまざまに存在します。

そして、活躍の場に応じて、必要な知識・スキルが求められることとなるのです。

例えば、「救急救命士」は、専門的な資格を取得し携われる業務であり、主に「救助活動」を担当することとなります。

このように、専門的な資格を取得することで、業務の幅をどんどん広げていくことができるのです。

また、時には難しい現場に直面することもあるかもしれません。

しかし、一つひとつの仕事に精一杯・真剣に取り組むことで、自分自身の成長にもつながることとなります。

実績を積み重ねていけば、「隊長」になったり、階級を上げていくキッカケにもなることでしょう。

「自分の努力次第で、多様な活躍の道が用意されている」

これも、消防士のやりがいの一つであり、魅力の一つでもあると考えます。

魅力1.手厚い待遇の下で働くことができる

「消防士=地方公務員」として勤務することとなります。

そのため、他の公務員と同様に、安定した収入や手厚い待遇を得ることが可能です。

特に消防士は、「火災や災害の現場に赴く=身を危険にさらす機会が多くなる」ということから、デスクワークの公務員と比べて心身ともに大きな負担を要することとなります。

このことから、月額の給与とは別に、独自の手当も支給されることとなるのです。

例えば、「消防業務手当」「緊急出動手当」「警防手当」「梯子手当」など、その種類もさまざまです。

この仕事は決して楽な仕事ではなく、怪我や最悪命の危険性すら起こり得る可能性がある危険な仕事です。

しかし、特に問題が起こらなければ、定年まで長く勤め上げることができる仕事でもあります。

仕事にやりがいを感じながら、安定した職場した職場で働き続けることができる……これも消防士の魅力の一つといえるでしょう。

魅力2.休みを多く取ることができる

火災や災害はいつ発生するか分からないため、消防士は基本的に24時間365日体制……つまり「交代制」で勤務を行っています。
(詳細は、以前の記事にて)

交代制は、「2部制(2交代制)」もしくは「3部制(3交代制)」で行うこととなり、24時間勤務をした翌日は丸一日休みというサイクルを繰り返していくこととなります。

間には公休日も入りますので、1ヶ月の出勤日数は“平均10日程度”となります。

もちろん有給も発生するため、上手く休みを利用すれば、長めの連休を取ることもできるのです。

その分1日の拘束時間は長いですが、この消防士独特の勤務サイクルに慣れることができれば、休みを上手く有効活用して充実毎日を過ごすことができるようになると言えます。

「休みを多くとれる」、これも消防士の魅力の一つと言えるかと思います。

「辛いこと」「大変なこと」について


消防士の仕事は、確かに「やりがい」や「魅力」のある仕事であり、人気の職業でもあります。

しかし、決して楽な仕事ではなく、「辛いこと」や「大変なこと」も多々存在します。

いくつか例を挙げてみると、以下があります。

◆体力勝負の仕事である
◆厳しい上限関係がある
◆常に緊張感を強いられる
◆生活リズムが不規則になりやすい

順に補足を加えていきます。

その1.体力勝負の仕事である

現場で働く消防士にとってもっとも大変なことの一つは、「体力がいる」ということです。

現場に出るときは、10kg以上の酸素呼吸器やヘルメット・防火服を身にまとい出動することとなります。

これは、例え炎天下の真夏日であっても同様です。

また、危険な場所で消火や救助活動を行うこともあります。

この“体力をつけるため”および“技術力を向上させるため”に普段から訓練やトレーニングも行いますが、この訓練・トレーニングからして相当な体力を消耗することとなります。

総じて、「体力を必要とする仕事」なのです。

また、「危険な現場に赴く」「人々の命を守る」という特殊な職業柄、体力面の不安に加えて「プレッシャーに耐えられない」と精神的にまいってしまう人もいます。

「心身ともにキツイ」という理由で、わりと早い段階で仕事を辞めてしまう人もいるのです。

その2.厳しい上限関係がある

この仕事は、「上下関係が非常に厳しい職業」の一つに挙げられます。

その理由は、もともと“体育会系の要素が強い”ということも挙げられるのですが、もう一つ“危険な現場で確実に業務を遂行しなければいけない”からでもあります。

一人が自分の勝手な判断で行動をしてしまうと、下手をすれば自身だけでなく周囲の人も危険に巻き込んでしまうかもしれません。

「指揮系統を守って、チーム一丸となって行動しなくてはならない」

そのため、「下の者は上の者の指示に従って行動しなければならない」というルールが徹底されているのです。

このことから、上限関係が非常に厳しく(強く)、基本的に「先輩の言うことは絶対」という意識を持って働かなくてはいけません。

ここで、精神的にまいってしまう人もいるのです。

また職業柄、先輩の指導が厳しくなりすぎて、まれに「パワハラ」「いじめ」と感じてしまうような事態にも遭遇する可能性もあるかもしれません。
(もちろん、本人にそのつもりはないでしょうし、すべての職場がそうであるとは限りません)

人間関係など、「職場環境が合わない」といって退職していく人もいるのです。

その3.常に緊張感を強いられる

一刻一秒を争う現場へ出動することの多いこの仕事は、どうしても「ストレス」に悩まされやすい職業といえます。

勤務中は、いつ出動命令が出されるか分かりません。

食事中・シャワー中・仮眠中など、どんな状況であっても案件が発生すればすぐに動き出さなくてはいけません。

そのため、「常に緊張感をもって行動しなければならない」という、精神的な負担が大きくなるのです。

その4.生活リズムが不規則になりやすい

上項でもお伝えした通り、この仕事は基本的に「交代制」で勤務をすることとなります。

24時間働いては休みの繰り返しとなり、どうしても不規則な生活になりやすいのが実情です。

また仮眠中であっても、案件が発生すればすぐに出動しなければいけませんし、「非番」の日であっても連絡がくれば緊急で出動しなくてはいけません。

このことから、「慢性的な睡眠不足」に陥りやすいことや、「どうしても気が休まらない」と感じる人もいるのです。

総じて、「心身ともに負担のかかる仕事」といえるかもしれません。

「需要」と「将来性」について

結論からいうと、「消防士の需要は年々高まっている」です。

現代は鉄筋コンクリート造の建物も増え、燃えやすいとされる木造家屋が急激に減少しているにも関わらず、全国的に消防の出動件数は大きく減少している様子は見られません。

一部の消防署では、「人員不足」なっているケースも見られるほどです。

この理由はなにか?

それは、「災害が多発している」からです。

火災に対処することはもちろんのこと、「台風」による洪水・地すべりや「地震」による家屋の倒壊などの災害が起こった際にも、消防士は真っ先に現地に向かうこととなります。

実際、近年では地震や津波などの大規模な災害が頻繁に発生しており、その度にレスキュー隊をはじめとする消防隊員が現地に急行し、救命活動にあたっているのです。

日本は「地震大国」とも言われており、今後も「首都圏直下型地震」「東南海地震」などが懸念されています。

このことから、消防士という職業は、今後も必要とされていくことでしょう。

もちろん、人々が生活をしていく以上、火事も絶対に発生しないとは限りません。

また、「消防士」「警察官」「医師」など、人の生命活動や生活環境に密接に関わる職業は、いつの時代もなくなることはありません。

世の中の好景気・不景気に関わらず仕事があるため、安定して長く務めることもできるはずです。

こういった仕事は、誰にでもできるものではなく、必ず「向き・不向き(適性)」があります。

携わる業務の幅も非常に広く、どれもが専門的な知識やスキルを必要とすることから、まさに「手に職をつける」という仕事でもあるのです。

もちろん、消防士などの仕事は「全国各地」、どんな場所でも活躍することができます。

加えてもう一つ。

現代は、「機械による自動化」によって、多くの仕事を機械が行う時代となりました。

しかし、「人々の命や資産を守る」というこの仕事は、よほど機械が大きく発達しない限りは、人によって行われるものといえるでしょう。

なぜなら、“経験”によって直感的に判断される事態も想定されるからです。

この仕事は、「手に職をつける」と同時に、「人にしかできない(人だからこそできる)仕事」と言えるのです。

最近では、「公務員削減」といった流れも垣間見えますが、この先も消防士という仕事(職員)が極端に削減されることは考えにくいです。

このことから、将来性もある仕事といえるでしょう。

まとめ

以上が、「消防士の魅力・大変な点、需要や将来性」のご紹介となります。

決して楽な仕事ではありませんが、同時に「やりがい」のある仕事でもあります。

それに、活躍の場は日本全国に存在し、「人にしか行えない仕事」であることから、需要も将来性も確かに存在します。

自身の努力次第で活躍の場もさまざまに存在しますので、「消防士」という仕事に関心がある方は、ぜひ知見を広げてその一歩を踏み出してみてください。

タイトルとURLをコピーしました