運転手・ドライバー業界の求人をお探しの方はドライバーbizへ。詳しくはこちら!

中距離ドライバーの仕事のやりがいや年収などを詳しく解説

アイキャッチ
この記事は約10分で読めます。

たくさんの荷物を積み込んで高速道路や幹線道路を颯爽と走る中距離トラックをよく見かけます。
平日の昼間の幹線道路などはトラックの車列で一杯になるところもしばしば見受けられますよね。

この中距離ドライバーという仕事。いったいどんな働き方になるのか。また、収入面などが非常に気なります。

今回はそんな中距離ドライバーの仕事内容ややりがい、収入などにスポットを当ててご紹介していきたいと思います。

中距離ドライバーとは何か?

ドライバーとは何か
中距離ドライバーという仕事は、主に日帰りのできる運搬業務と考えてよいでしょう。

積み荷の状態においては企業先の契約内容によって異なってきますが、決まったルートを通って運搬する業務と、さまざまなルートを通って運搬する業務とがあります。

企業先の契約内容によって大きく仕事内容が変わってくるのが特徴です。

長距離ドライバーとの大きな違いについて、明確な定義はありませんが、長距離ドライバーは4トン~10トン車で比較的長く走行するのに対して、中距離ドライバーは、4トン車で10㎞~50㎞を走行するのが一般的と言われています。

しかし、10トン車であれば200㎞前後も走行する場合もありますので、一概には言えません。

中距離ドライバーはもちろん運転免許が必要になり、大型免許、中型免許などを持っていればその車両の積載量によって運転するトラックも大きく変わってきます。

またそれらの車両においては、大型になればなるほど給与も多くなる傾向があります。

中距離ドライバーは長距離ドライバーと比べて走行距離が比較的短いために運転による疲労は軽いと思われます。

しかし、場合によっては長距離を走行する場合もあるため、ある程度の体力が必要になってくるのと、顧客先での荷物の積み下ろしが頻繁に発生しますので、その分の体力も必要になってきます。

中距離ドライバーの仕事内容はどういったものか?

仕事
では、中距離とライバーの仕事内容とはどういったものなのか。一日の仕事の流れをご紹介していきましょう。

出社・点呼・アルコールチェック

出勤後に点呼を行い、自己のアルコールチェックを行って、車両の点検を行います。その確認業務が終わったら出発し、積込み地へと移動します。

積込み地に到着・積込み開始

積込み地に到着したら荷物の積み込みを行っていきます。
このとき、荷物によってはフォークリフトなどを借用し使用したりします。
積込みが終われば配送先へ出発します。
荷物の内容にもよりますが、平均的にこの作業は約1時間半程度の作業になります。

配送先へ出発

積込みが終わったら配送先へ出発します。

配送先に到着・荷下ろし

配送先に到着後、荷下ろしを行っていきます。
所要時間は平均1時間程度で、場合によってはフォークリフトを使用して荷物を下ろしていきます。
最後に荷下ろし先のスタッフの人と荷物の確認をして1件目終了です。

荷下ろし完了後に同場所にて荷物の積み込み・出発

同じ荷下ろし先の場所で、今度は荷物の積み込みを行っていきます。

出発

荷物の積み込みが終わったら。最初に荷物を積み込んだ場所へ、今度は荷物を運搬します。

昼食

走行途中のサービスエリアなどで昼食休憩を取ります。
ここでの休憩は、午後からの仕事の影響に大きくかかわりますので、しっかり休養をとります。場合によっては仮眠もとります。

配送先に到着・荷下ろし開始

配送先に到着後荷下ろしを行っていきます。
このとき必要ならば、フォークリフトを使用して荷を下ろしていきます。

荷下ろし後、帰社

最後に荷下ろしを行った後、帰社します。この道中が肉体的に疲労がたまっているため、いつもにもまして集中して運転することが大切です。

帰社・アルコールチェック

無事帰社後、自己のアルコールチェックを行い、点呼・業務日報を記入し提出します。
これで1日の業務の完了です。

トラックドライバーは安全運転が命です。きちんと休息を取り業務支障のないように日々の体調管理も自分の仕事です。

中距離ドライバーの収入はどれくらいなのか?

収入
気になる中距離ドライバーの収入についてですが、中距離ドライバーの平均収入は運転するトラックの大きさで左右されるのが現状です。

小型ドライバーの場合は、月収約23万円程度で、中型になると月収約28万円程度、大型になりますと月収約34万円程度になります。

小型・中型ドライバーにおいては、別途賞与が発生する雇用形態もあるのが一般的のようです。
一方で大型ドライバーの場合は。社員として契約している場合と、契約ドライバーとして契約している場合とで異なってくるようです。

契約ドライバーの場合は、走行した距離や運送料による出来高払いという場合もあります。
しかしながら大型ドライバーになると比較的長距離も任されるために、全体的には中型ドライバーよりも仕事としては多い傾向にあります。

退職金に関しては、トラックドライバー全般に言えることですが、それほど多くはない傾向にあります。10年勤務で約100万円もらえれば良い方と言われています。

これは、運送会社の多くは中小企業が大半を占めており、潤沢な退職金を支払うことができない経営状態にあることが要因とされています。
しかし、裏を返せば大手の運送が車に就職すれば、きちんと退職金も保証されると言えます。

大手企業によっては、15年で約200万円の退職金をもらえるところもあるそうなので、企業選びのときには参考にするとよいでしょう。

中距離ドライバーのメリット・デメリット

メリットデメリット
中距離ドライバーにとってメリットとデメリットはどれくらいあるのでしょうか。

メリット

接客が少ない

トラック運転手はほぼ一日中車内で過ごします。それによって人との接触が極端に少なくて済み、顧客からのクレームもほとんどないことが多い傾向にあります。
それはクレームがあっても顧客はドライバーに直接言うのではなく会社へ連絡とることが一般的となっているためです。

自分の時間をある程度持てる

先に述べたようにトラックドライバーはほぼ一日を車内で過ごします。
車内で一人過ごす場合は自分の時間を有効に活用できる傾向にあるそうです。

地理に詳しくなる

一般的に中距離ドライバーは決められたルートを何度も往復する仕事内容ですが、場合によっては長距離の仕事も任される時があります。
こういうときにルートを覚えることができ、今後のドライバー生活に有利に働くことは間違いないでしょう。

比較的安定した職業

トラック業界全般に言えることですが、ドラックドライバーの需要は年々増え続けている傾向にあります。
中距離。長距離問わず普通免許しか取得していない人も働ける環境があるのです。
また、運送会社によっては上位免許取得のために、補助金も出す会社も存在していますので、有効に活用すれば食いっぱぐれの心配はほとんどありません。
他にもフォークリフトや玉掛けも取得できる場合があります。

運転技術の向上が図れる

トラックの運転をすると本当に運転が上手になります。
これは、乗用車と比べて非常に大きな車体を日常的に操る仕事だからです。また、大きな車体を操る場合「後輪を意識するように」とよく言われます。こうすることで巻き込みや内輪差による乗り上げを防止することができ、いわゆる運転の基礎が完璧に出来上がっているからです。
最後に「安全運転」です。企業にとってまた個人にとっても交通事故は非常に重要な課題であり絶対に発生させてはいけないことです。
その意識を常に持っているため、安全確認が日常の習慣になってきます。そうすることによっておのずと運転が上手になっていくのです。いわゆる「安全運転=上手な運転」と言えるのです。

社会に貢献している実感が得られる

運送という方法は多々ありますが、最終的に目的地に到達するために必要なのは陸路です。この仕事は日本の物流や経済、また人々の暮らしに欠かせないものだと誇りをもって従事することができるでしょう。

デメリット

荷物によっては疲労が大きい

トラックドライバーはただ荷物を運搬するだけではありません。運搬先によっては荷下ろしまで業務に含まれる場合があります。
このような時に非常に重い荷物があったりひとつひとつ手作業で積み下ろさなければならない環境下に遭遇すると非常に体力的にも疲労し、キツイ仕事になってきます。

天候によっても左右される

積み荷によっては外での積み下ろしが発生します。この時に天候が悪いと作業効率に支障ができます。また走行するにも視界が悪くなり、交通事故を起こすリスクが高くなるので細心の注意を払って運転することになります。

体調に変化が現れることがある

これはトラックドライバー全般に言えることですが、長い間座席に座ることになるので、腰痛を引き起こすリスクが非常に高くなります。
よって体調管理には十分気を付けなければならず大変です。

中距離ドライバーの適正はなにか?

適正

体力に自信のある人

トラックドライバーは運転だけではなく、荷物の積み下ろしも兼ねている企業がほとんどです。
荷物の積み下ろしでフォークリフトなどを使用できる環境ならば問題ありませんが、手作業で荷物の積み下ろしをしなければならない場合も多々あります。
このような作業環境下でも耐えうる体力が必要になってくるのです。

運転が好きな人

読んで字のごとくトラックドライバーはトラックを運転します。ほぼトラックの運転に時間を費やしていると言っても過言ではないでしょう。
そんな中で運転が嫌いな人に務まるわけがありません。運転が大好きで人の役に立てることの喜びをわかる人にとっては天職と言えるでしょう。

ある程度の一般的接客技術を持っている人

先に述べたメリット・デメリットの中で、メリットとして「人と接しない」とありましたが、仕事の内容によっては配送先で担当者と接する場合があります。このようなときに一般的な接客技術をもっていないと悪い印象を相手に与えてしまいます。そうなると、自分の所属している企業そのものに悪い影響を与えかねません。
よって一般的な接客の技術は持っておいたほうが良いでしょう。

気が長い人

運転中にはいろいろと予期せぬ出来事が発生します。渋滞や配達先での長時間の待機などです。
このような時でも焦らずじっくり待てる心の余裕が必要になってきます。

時間管理にきちんと責任を持てる人

配達業務は、場合によっては時間指定もあります。
このようなときにきちんと時間通りに到着するために時間管理が必要になってきます。
時間にルーズではこの仕事は務まりません。

責任感の強い人

トラックドライバーは一人での作業が主になり、比較的手を抜きやすい環境にあります。そのような環境下でもきちんと責任感をもって仕事に従事できる責任感の強さが必要になってきます。
安全運転をし、正確に約束の時間に到着できるよう、強い責任感と強い意志が必要になるのです。

繰り返し作業に飽きない人

中距離ドライバーは比較的同じルートを繰り返し運搬する作業が多いとされています。
このような仕事は同じことを繰り返す作業になりますので、こういう仕事でも飽きることなく黙々と取り組める人に向いています。

きれい好きな人

トラックドライバーは比較的一人で作業する場合が多いとは言え、配送先や積み込み先では人と接する場合も少なくありません。
このような時に、身だしなみにも清潔感があり、またトラックの車内やトラックそのものもきれいに管理していると非常に相手に良い印象を与えます。そうすることで自分の所属している企業の印象も好印象になります。

中距離ドライバーになるためにはどうしたらよいか?

なるためには
トラックドライバーにとって「トラック運転手」という名目の免許や資格は存在しません。

しかし、車両の大きさによって必要な免許はあります。

大型車両を運転するなら大型免許が必要になりますし、中型車両を運転するなら中型免許が必要になります。

企業によっては4トンしか所持していない企業もありますので、この場合は中型免許だけでも業務に従事することができます。

トラックドライバーは資格や名目がない代わりに経験がものをいう世界です。
経験者はルートにも詳しく、即戦力として採用されやすい傾向にあります。

しかし、現在は未経験者でも歓迎してくれる企業も多数存在していますので、注意深くリサーチすることが必要です。
また教育支援が充実している大手運送会社などでは、新入社員を丁寧に教育してくれる環境が整っているところもあります。
大型や中型の免許がなくても取得まで手厚くサポートしてくれる会社もあります。

まとめ

まとめ
いかがだったでしょうか。これまで中距離ドライバーの仕事内容や収入、メリット・デメリットなどをご紹介させていただきました。

現在運送業界の需要は伸びているものの、人材不足が問題視されており、今後ドライバーの確保が大きな課題になってきています。

少子高齢化とトラックドライバーの仕事は激務ということが世の中に蔓延しており、各企業もドライバー確保に向けさまざまな努力をしています。勤務形態の見直しや給与形態の見直し、福利厚生制度の拡充や教育補助など幅広く展開している企業もあります。

今後、トラックドライバーを目指している方や若い方には是非ともこの記事を参考にしていただき、トラック業界の一翼を担っていただくことを願ってやみません。

また、「運送」という仕事においては、社会や人々の暮らしにとってなくてはならない存在です。
その「社会に貢献できる」という達成感を得るためにも運送会社の募集をリサーチしていただき、私たちの生活を支えてくれる大切な一員になっていただきたくこの記事を終わりにしたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました