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路線バス運転手の仕事内容ややりがいなどをご紹介

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わたしたちの生活の中でかかせない路線バス。颯爽と走るその姿を街中でよく見かけますよね。

その中でバスの運転手は子供のころにあこがれの存在でした。

しかし路線バスの運転手の深いところまでは実際によくわからないのが現状です。

今回はその路線バスの運転手スポットを当て、細かい仕事内容ややりがいなどをご紹介していきたいと思います。

路線バスとは何か?

何か
路線バスとは、一般道路を主体として路線を設定し運行されるバスのことです。対して高速道路を主体に走行するのは長距離バスと呼ばれています。

日本における路線バスは、国土交通省より道路運送法に規定された「一般乗合旅客自動車運送業」の許可を受けた路線を走行し、不特定多数の旅客を有償で運送するバスのことです。

いわゆる路線バス(一般乗合旅客自動車運送業)の定義

  • 不特定多数の旅客を運送するもの
  • 運賃を収受する有償運送であるもの
  • 定期運航するもの
  • バス路線を定めているもの
  • 一般的には、運行系統の起終点またはバス停留所で乗降する

現在、日本のほとんどすべての路線バスは、大型自動車第二種運転免許を持った運転手一人だけが乗車するワンマン運転「ワンマンバス」として運行されています。

1970年代前半ごろまでは、運賃の収受やドアの開閉、踏切などでの安全確認や車両のバックの誘導などを行う車掌が乗車するツーマンでしたが、人件費節減のために1980年代にはほとんどワンマン運転になりました。

そのために、現在の路線バスの車両は基本的にワンマン仕様で車掌用設備は省略されています。

路線バスの運転手の仕事内容とは?

仕事内容
路線バスの運転手の仕事は、運転手でもあり接客業務でもありますので、かなり奥深い業務となっています。

路線バスの運転手は、ただ単に決められたルートを運転するのではなく、安全で、迅速にかつ快適に乗客を目的地まで送り届けるという非常に責任の重い仕事となっています。そういう意味でも彼らは「プロドライバー」なのです。

日本の交通インフラを支えていて、社会への貢献度も高く、やりがいのある職業と言えるでしょう。

ではその路線バスの運転手の1日の流れをここでご紹介していきましょう。

出勤

まず出勤し、運行会社に出勤報告をします。そして自分が受け持つ行路表(運転時間表)を受け取り、順路や時間などを把握していきます。各会社によって様々ですが、基本的には行路表は定期的に一巡するように組まれているのがほとんどです。

健康状態やアルコールチェック

公共交通事業に携わる一員である限り、出発前には必ず健康状態の確認やアルコールチェックを行います。アルコールチェックは道路運送法によって飲酒検知を行うことになっていて、アルコール検知器を備えることが会社に義務付けられています。

飲酒だけでなく、健康状態においても免許証の携帯確認や、疲労状態、病気などの理由で安全に運行できない状態であれば運行が認められません。
これらすべてをクリアしてはじめて会社から鍵や金庫、携帯電話などを受け取ることができます。

車両点検の実施

乗客を安全に目的地まで送るために、運賃箱に金庫を取り付けた後、車両に異常がないかチェックします。
タイヤの摩耗や亀裂などのチェック、ランプ類の点検、ブレーキ液の残量、計器類の確認など約50項目以上の確認項目をチェックシートに記入していきます。

点呼

車両チェックが終了したら始業前点呼を実施します。
健康状態や運行上での注意点などを十分確認し、会社側と共に指差呼称を実施します。

運行

すべての運行前点検などが終了したら出発です。
行路表に沿って安全運転でバスを運行します。
路線バスは乗客との接客業務も兼ねていますので、安全運転だけでなく、接客サービスにも十分注意して運行を行っていきます。

休憩

休憩は走行ごと1時間から3時間程度の間に休憩を入れ、運転と休憩を繰り返していきます。
昼食は昼頃の休憩の合間に取るのが一般的です。
休憩は営業所の休憩室で取っていきます。最近は女性ドライバーも増加傾向にあるので、営業所に寄っては女性用休憩室も設けるなど対策を行っているところもあります。

帰庫後の車両点検・アルコールチェック

乗客をすべて下ろし、業務が終了すれば営業所に戻ってバスを格納します。タイヤに輪止めを取り付け、次の日の安全運行のために、車体の傷や汚れ、異常個所の有無の確認を行います。

運行後にはアルコールチェックを実施し、運行中のアルコール摂取の有無を確認します。

点呼

帰庫が完了したら、業務日誌に記入してその日の業務は終了となります。鍵や金庫などを会社に返却して終了です。

路線バスの運転手勤務形態は主にシフト制で「早番」「遅番」「通し」「中休」の4つで実施されています。

路線バスの運転手の収入について

収入
路線バスの運転手は基本的に経験や年齢で昇給していくのが一般的となっています。

勤めるバス会社の規模や地域によっても異なりますが、平均的には年収約450万円前後となっています。

月収で換算した場合、約37万円となりますが、若い世代の20代くらいのうちは、年収が200万円から300万円くらいの人がほとんどを占めていて、月収換算してもおよそ25万円程度となります。

民営よりも公営の方が比較的給料が高いといったデータもあるそうです。

路線バスの運転手のメリット・デメリット

メリットデメリット

メリット

トップクラスの社会貢献度

人々の暮らしには「移動」というものが欠かせません。その中で通勤や通学の足として、また高齢化社会の進んでいる中での高齢者の方の足になり、非常にバスの運転手は必要とされている職業になっています。
こうした環境下で国全体を支える職業として誇りを高く持って従事することができるでしょう。

安定した長期勤務ができる

バス業界は40代の運転手が「若手」と呼ばれるほどに高齢化が深刻化しており、人手不足に悩まされています。
そのために一度就職すると、会社側は非常に手厚く重宝されながら働くことができるのです。

自動運転が一般化されてきている時代においてもバスの運転手は接客業も兼ねており、万が一交通事故にあったときの乗客への対処法や乗客保護など、バスの運転手にしかできないことがたくさんありますので、いきなりバスの運転手の仕事がなくなってしまうということはありません。

人間関係のストレスがほとんどない

サラリーマンの会社の退職理由のひとつに「人間関係」が大きくあげられています。
その点でバスの運転手は、始業・終業時には営業所に立ち寄るものの、基本的にはほぼ一日車内で過ごします。よって人間関係のストレスはほとんどないと言っても良いでしょう。

安定した収入

先に述べたようにバスの運転手の平均年収は450万円ほどあり、一般的なサラリーマンの年収と比べても比較的安定した収入になっています。
この平均年収はあくまでも平均なので個人の努力次第ではより高収入を目指すことができます。

デメリット

勤務時間が長い

先にも述べたように、バス業界では深刻な人手不足に悩まされており、路線バスでは「遅番」「早番」ともに勤務時間はおよそ13時間が一般的になってきています。

人に命を預かるという責任

プロのドライバーである以上、安全運転には十分注意して運行していますが、事故のリスクはどうしても付きまとってきます。
「事故」と聞いて真っ先に思い浮かべるのが車同士の衝突事故などを連想しがちですが、路線バスにおいてはバスの急停車や急発進による乗客の転倒など、車内でのトラブルも含まなければなりません。

人に命を預かっている以上は、そういうところにも注意を払って責任感を持って運転しなければならないのです。

クレームによるペナルティ

バスの運転手は「サービス業」も兼ねています。乗客から「運転手が横柄な態度をしている」などと会社にクレームが届く場合があります。
その場合、会社は運転手にペナルティなどの厳しい処分を科す会社もあり、最悪の場合退職まで追い込まれることもありますので注意が必要です。

免停による解雇の可能性

運転をしている以上、免許停止の可能性はゼロではありません。可能性としては誰にでも起こりうるものです。
バスの運転手は「免停=仕事ができない」になりますので、収入がなくなってしまいます。またそれだけでなく、最悪の場合、解雇という形もとられてしまいます。

よってバスの運転手は乗客の安全はもとより、自己のためにも大きな緊張感をもって運転をしなければならないのです。

路線バスの運転手になるためにはどうしたらよいか?

なるためには
バスは一般の車両と違って大きな車体を持っています。よって簡単に想像できる通り、普通の運転免許証では運転することはできません。さらには乗客をのせて運転しなければならないわけですからそれ相当の資格が必要になってきます。

路線バスの運転手になるには「大型自動車第二種運転免許証」必須になります。

その「大型自動車第二種運転免許証」ですが、これは日本の道路交通法上の免許区分のひとつで、乗客から運賃をもらって運行する場合や、運転代行の業務として顧客の普通自動車などを運転する場合に必要な運転免許証です。

試験の難易度は第一種普通免許よりも高くなっていて、技能試験はかなり厳しく、合格率は約10%と言われています。

人の命を預かるという観点から非常に厳しい狭き門になっていることがわかりますが、それだけに自分の仕事にやりがいや達成感を得ることができるのです。

まとめ

まとめ
これまで路線バスの運転手の仕事内容ややりがい、収入などについてご紹介してきました。

路線バスの運転手は、交通インフラを支えるうえで、私たちの生活に直結していると言っても過言ではないでしょう。ましてや高齢者の方々にとっては必要不可欠な存在となっていると思います。

また、人の命を預かるということに関しては重い責任感をもって業務に従事しなければなりませんが、その分大きな誇りとなって自分を成長させてくれるでしょう。

それだけに非常にやりがいのある職種だと思います。

今後、路線バスの運転手を目指す方や、転職を考えている方にこの記事が少しでも参考になれば幸いです。

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