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宅配ドライバーの仕事内容や収入、メリット・デメリットをご紹介

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ステイホームや在宅勤務などがささやかれている昨今。各個人宅では住み心地を改善しようと宅配サービスを利用して物を購入する家庭が増えてきています。

そんなときに活躍しているのが「宅配サービス」です。その仕事をしてくれるのが「宅配ドライバー」で彼らの活躍で現在の宅配サービスは成り立っています。

では、彼らの仕事内容とは具体的にどのようなもので収入などはどういったものなのか。メリットやデメリットも踏まえてご紹介していきたいと思います。

宅配とは何か?

何か?
宅配便とは、小口の商流貨物の輸送便のことを指します。

宅配便は、比較的小さな荷物を各戸へ配送する輸送便で、路線トラック事業のうち、「特別積合わせ」事業の一形態となっており、国土交通省の用語では「宅配貨物便」と規定されています。
荷主の戸口から届け先の戸口までの迅速な配達を特徴とするものです。

「特別積合わせ」とは、「特別積合わせ貨物運送」のことで、これは自動車を用いた貨物運送の一形態を指し、地域ごとに仕分けを行う拠点を用意して、拠点間を結ぶ定期的な運送便に貨物を積み合わせて運送する方法のことを言います。

宅配便の歴史は、それまで個人が簡単に荷物を発送するためには、郵便小包か鉄道を利用した鉄網小荷物しかありませんでした。これらは郵便局または駅で荷物の発送をしなければならず、さらには鉄道小荷物は駅で受け取る必要がありました。また、郵便小包は当時6㎏までしか扱いがなく、それらを使わない場合は通運を利用するしかなかったのです。

1927年(昭和2年)に運送業者が始めた集荷・配達を行う特別小口扱(宅扱)が日本最古の宅配便にあたると言われています。

1980年代に入ると、店舗網の拡大が始まったコンビニを発送窓口にした他にも、宅配便の体調地区の拡大や高速道路の拡充などによって、配送時間が大幅に短縮し、それに連動した形で急速に取扱量が増えたとされています。

宅配ドライバーの役割とは何か?

役割
宅配ドライバーは、小さな荷物の受け取りから、集荷・配達・配達料の徴収などのすべてを担います。
本来は決まったエリアを担当して配達業務を行っていきます。担当エリア内の顧客から預かった荷物を集荷したり、到着した荷物をエリア内の届け先まで配達するのが一般的となっています。

最近では荷物だけではなく、パンフレットや雑誌なども配達しており、取り扱う種類は年々増している傾向にあると言われています。

また、宅配ドライバーはただ荷物を配達するだけではなく、届け先での対応も必要になってきます。
主婦や会社の社員などを相手にしますので、丁寧で親切な対応を問われ、接客態度は配送の技術と同様に業務の大事な要素となっています。

宅配ドライバーは荷物を積み込む際に、配達時間や効率の良いルートを常に頭に入れておき、最初に荷物を取り出しやすくするように工夫して荷物を積み込んでいかなければなりません。

宅配ドライバーの1日の流れ

出勤・アルコールチェック

営業所に出勤したらまずアルコールチェックを行います。このアルコールチェックに問題があるとその日の配達業務はできませんのでしっかりと体調管理を日々行っていきます。

荷物の積み込み

アルコールチェックが問題なければ、当日のスケジュールや配送ルートを確認して荷物の積み込みを行います。
積み込んだ後に、積み忘れがないかなどを最終確認し出発します。
この作業はおおよそ1時間程度で終わると言われています。

配達

すべての荷物が積み終わったら配達に行きます。
午前中は在宅率が高いので、住宅が密集している地域をメインに配達を行っていきます。

昼食

午前中の配達が終わったら営業所に戻って昼食を取ります。

配達

昼休みが終わったら午後の配達に向かいます。

帰社

配達がすべて完了したら営業所に戻り点呼を行い、日報を提出したら業務終了です。

いかに効率よく配達ルートを選定するかが配達業務の高効率化につながってくるので、非常に重要な段取り業務です。

宅配ドライバーの収入はどれくらいなのか?

収入
宅配ドライバーの平均年収は、普通運転者が約380万円、準中型運転者が約381万円となっていて、大型トラックドライバーなどを含めたトラック運転手に比べると、トラック運転手は年収約450万円ということから、宅配ドライバーは若干低い給与水準となっています。

しかし、大手運送会社などでは宅配ドライバーでも年収400万円以上を見込める企業もあり、企業によって給与は大きく変わってくるのが現状です。

さらに、宅配ドライバーの場合、繁忙期とそれ以外の時期で歩合給や残業代が大きく変動してくるので、月ごとに収入が変わる可能性は否めません。毎月安定した給与を受け取れるものではないので注意が必要になります。

またボーナスにおいては、求人を見ると賞与やボーナス支給と記載する企業が多くあるため、基本的にはボーナスはあると言ってよいと思われますが、宅配ドライバーは給与形態が歩合制なところが多いので、変動給が多く基本給が少ない傾向から、ボーナスは低めと考えた方が良いでしょう。

日本トラック協会によると、普通トラックドライバーのボーナスは、平均32万円前後で、準中型トラックドライバーでは平均30万円となっています。

手当については、残業手当・扶養手当・役職手当・交通費の支給・家賃の補助など、他の業種と同等かそれ以上の手当てがあります。
宅配ドライバーが他の業種に比べて手当てが少ないということはなく、逆に地域や忙しさによって売り上げが変動してきますので、全国に営業所を持つ大手宅配会社などでは手当てを多く用意しているなど優遇されている傾向があります。
しかしこれは企業によって内容が変わってきますので、事前に確認しておくことが大切です。

ちなみに宅配ドライバーの繁忙期は、年末年始が特に需要が多いと言われています。
年末の前にはクリスマスもあり、大きなイベントなどがあるため物流の流れが激しくなる傾向にあります。
また年度末や年度初めも宅配業界は繁忙期となります。
これは新入学や就職、移動の時期でもあり引っ越しやお祝いを送るための宅配の需要が多くなってきます。

年間で言うとそのほかにも、地域の特産品が出回ったり、帰省や観光などでのお土産などで荷物を送られることが多く、年間5回程度の繁忙期があると考えてよいでしょう。

宅配ドライバーになるためにはどうすれば良いか?

どうすれば良いか
宅配ドライバーになるためには、基本的に決まった資格や技能は必要ありませんが、車を運転する以上、普通自動車免許は必要と言えます。

一般的に使用するトラックは2トン以下の車両を取り扱う企業が多いので、大型免許は必要ないと言えますが、企業によって乗車するトラックが異なる場合がありますので、その場合はそれに準じた運転免許証が必要になってきます。

募集に関しては定期採用の企業と随時募集している企業があるのでチェックしてみると良いかもしれません。
この仕事に就くために有利なのは、メール便や時間指定などの早急に荷物を運ぶ場合や時間を守る仕事が多いため、宅配のアルバイトなどをやっておくと良いかもしれません。

企業によっては教育体制が充実しているところもあり、未経験の求人を歓迎している企業もあります。

宅配ドライバーのメリット・デメリット

メリットデメリット

メリット

人とのつながりを持って働くことができる

宅配ドライバーは長距離トラックドライバーとくらべて比較的人との接触が多い仕事です。
長距離トラックドライバーは荷物の積み下ろしには担当者と接することはありますが、基本的に長時間ひとり車内で過ごす時間が多い傾向にあります。一方で宅配ドライバーは1日に何十件もお客様のところへ荷物を届けることになりますので、さまざまな人とコミュニケーションを取ることができます。
孤独ということもありませんし、毎日帰宅することもできますので非常に安心して働ける環境と言えます。

長時間拘束されないで働ける

工場勤務などでは長時間の拘束時間を余儀なくされますが、宅配ドライバーは日々配達内容が変わるのと、運転や配達業務が主な仕事となってきますので煩わしい拘束はありません。
また、営業所によっては会社の営業日も決まっているために、決められた日に休めるところも多く、自分の時間をきちんと確保できる傾向にあります。

社員同士の仲が良くなる

これは企業によって異なりますので一概には言えませんが、配送という仕事は仕事仲間同士の協力の中で仕事を行う場合が多く、ほかのドライバーとのコミュニケーションを取ることは少なくありません。
仕事が終わった後に一緒に外食や飲みに行くこともしばしばあるそうです。

デメリット

年収が低い

これは企業によって異なりますので一概には言えませんが先に述べた通り、宅配ドライバーの年収は380万円から多くて400万円程度となり決して多くはありません。
この年収を見ても高い金額とは言い難いので高収入を目指している方にとっては向いていないと言えるでしょう。

仕事が単調で単純

宅配ドライバーは荷物を運ぶのが仕事になるため、どうしても単調な仕事になりがちです。人によっては非常に退屈と感じてしまうことがあるでしょう。

朝早く夜遅い

運送会社は朝8時から始まり夜は9時ごろまで配達している場合が多く、そこから営業所に戻って事務作業をしてから1日の業務が終了になりますので、帰宅時間は常に遅いと考えるべきでしょう。

体力的にキツイ

1日に回れる件数というのは限られてきますが、それでも宅配ドライバーは荷物の積み込みから宅への配達、重い荷物も少なくありません。それを手運びで玄関口まで運ばなければならないのでかなりの重労働になってきます。

宅配ドライバーの需要

需要
近年インターネットの普及によって急増しているオンラインショッピング。多くの人がこのオンラインショッピングで購入するようになった現代では、倉庫から各個人宅への荷物がたくさん運ばれています。年々運送する荷物が増えてきているのです。

国土交通省からの平成30年度の宅配便取扱実績を見た場合、年間約43億個で、前年では約42億個となっていますので、比率でみた場合前年比101.3という数字が出ています。
すべての荷物を軽貨物運送業で扱っているわけではありませんが、通販サイトなどの市場規模が今後も拡大していけば荷物量も増加していく傾向になると思います。

しかし現在は運送業界全体に言えることですが、人手不足が深刻な問題になっています。
理由としては、体力を使うきつい仕事というイメージがあり、若者から興味を引き寄せられないということが挙げられるのです。

また長い距離を運転が続くこともある運送業では、体が資本になるため、高齢者の参入が厳しく、さらには少子高齢化が進んでいて人手が足りていないのが現状なのです。

インターネットがどんなに普及しても、人々の暮らしがある限り物の流れというものは発生します。
そのためには物流という業種はなくてはならない業種となり、ドライバーの不足が現状のまま推移していくと物流業界全体が衰退していってしまう可能性も否定できないのです。

宅配ドライバーの需要は増加傾向にありますが、少子高齢化や仕事内容の関係から慢性的な人手不足に陥っているのが現状です。

宅配ドライバーに向いている人はどんな人か?

向いている人

運転が好きな人

言うまでもありませんが、宅配ドライバーは車を運転して荷物を送り届ける仕事です。
車の運転がそもそも苦手な人や嫌いな人には務まりません。
休みの日でも車を運転してドライブに出かける人など、本当に運転が好きな人にこの仕事は向いていると言えるでしょう。

体力がある人

宅配ドライバーは車を運転しているだけではなく、仕事始まりには荷物の積み込み、配達中では各送り先の荷物の運搬がひっきりなしに発生します。
こういった中で、体力というのは非常な重要なスキルのひとつになってきますので、体力に自信のある人がこの仕事に向いていると言ってよいでしょう。

接客業務が苦ではない人

宅配ドライバーは各個人宅、または企業の担当者などに荷物を渡します。この時に受け取りのサインや料金の徴収などが発生します。横柄な態度で接してしまうと会社側にクレームが来たりしますので、会社の名前を汚してしまうことにつながってします。
よって宅配ドライバーは荷物を運ぶだけではなく、送り先の担当者や在宅者の方に親切に接しなければならないのです。

真面目に仕事に取り組める人

これはどのような職業でも共通して言えることですが、真面目に仕事に取り組める人が非常に向いています。
荷物の一部は時間指定されている場合もあり、きちんと時間通りに送り届けなければならないので配達する際には常に道路状況を把握しながら配達を行わなければなりません。
このようなことは真面目な方でないとなかなかできないことなので、基本的に真面目な方がこの仕事に向いています。

責任感のある人

上記の「真面目に仕事に取り組める人」と同じことが言えますが、配達業務ではお客様の大切な荷物をお預かりしている仕事です。
荷物を丁寧に取扱い、確実に目的地まで届ける必要があります。そのためには責任感のある人でなければ務まりません。

まとめ

まとめ
いかがだったでしょうか。今回は宅配ドライバーの仕事の役割やメリット・デメリットなどをご紹介させていただきました。

宅配ドライバーは私たちの暮らしに欠かせない存在です。

宅配ドライバーには、なによりの大きなやりがいがあります。それは送り先に荷物を届けた際にもらえる「笑顔」「ありがとう」という感謝の言葉です。
この言葉がもらえるのを誇りに思い宅配ドライバーを続けているという方も多くいらっしゃいます。

今後、宅配ドライバーになることを考えている方や、宅配ドライバーに転職を考えている方などに、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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