交通手段の有効的な手段として古くより利用されている「バス」。
◆運転免許証を持っていない
◆自動車を運転できる体でない
など、さまざまな場面で役に立ってくれる日常生活には欠かせない存在です。
では、この「バス」は、人々の生活にどう影響してくるのか?
今回は、その主な用途をご紹介していきたいと思います。
また、「コミュニティバス」と「路線バス」の違いはなんなのか?という点も、合わせてご紹介できればと思います。
代表的な”3つ”の用途について
バスは、「日常的な交通手段として利用されるタイプ」と「観光用として使用されるタイプ」など、さまざまな用途で日々の生活に関わってきます。
まとめると、バス代表的な用途は、以下の3つが当てはまるかと思います。
2.「観光バス」:快適な旅行や観光に欠かせないバス
3.「送迎バス」:施設などの利用者をサポートしてくれるバス
順に補足を加えていきましょう。
「路線バス」
これは、一般道路をメインとして、路線を設けて運行しているバスのことです。
街中で見かけるバスのほとんどが路線バスであり、「路線バスを利用したことがある」という人も非常に多いのではないでしょうか。
路線バスの特徴は、以下が挙げられます。
◆前方と後方に1つずつ乗車口が設けられている
ちなみに、料金体系は以下の2種類が存在します。
②「対キロ区間制」:区間ごとに料金が定められている
この料金体系に関しては、適正な運賃体系を事業者が見極めた上で、国に認められることで決定されます。
上記のことから、“地域によって運賃が異なる”のも特徴の一つと言えるかもしれません。
場合によっては運賃が電車などに比べて高く感じることもあるかもしれませんが、停留所の数は電車よりも多く、利便性の高さが魅力の一つと言えるでしょう。
そのため、総合的に見れば、電車よりも路線バスの方が“小回りが利く乗り物”と言えるかと思います。
最後に。
“路線バス=一般道路を走るバス”という認識でいる人も多いかもしれませんが、“高速道路での走行をメインとした高速バス”も路線バスの一種となります。
こちらは、長距離の走行を目的として設定(設計)されているため、一般路線バスと比較して、以下のような違いがあります。
◆頻繁に乗り降りが発生しないため、前方にしか乗車口がない
◆長距離の走行でも快適に使えるように、一般的な路線バスにない要素が盛り込まれている(乗客が疲れづらいように作られたシート・車内トイレの設置・広い荷物室など)
また、昨今ではシートにUSBポートが取り付けられたバスもあるなど、快適性は随時進化を遂げています。
なんにせよ、路線バスは日常的に多くの方が利用する、最も身近なバスとなるのです。
「観光バス」
その名の通り、“観光”を目的として作られたバスのことです。
◆職場の社員旅行
◆町内会の慰安旅行
など、大人数で旅行に行く際に役立ってくれるのが、この「観光バス」となります。
一般の路線バスとの最大の違いは、“貸切かどうか?”という点でしょうか。
観光バスは、基本“貸切バス”のため、間違って関係のない他の乗客が乗ってくるということはありません。
また、“観光”が主な目的となっているため、車内は旅の道のりを快適にしてくれる工夫が数多く用意されています。
◆観光地までの移動はもちろん、車窓から素敵な景色が楽しめる
◆冷暖房の完備、マイク・スピーカーなどのオーディオ設備の充実、トイレ・湯沸かし器・冷蔵庫などの設置
もちろん、利用する観光バスによって用意されている設備はさまざまに異なりますが、なんにせよ“長旅を快適に過ごせる設備が整っている”という点は、共通して言えるかと思います。
「送迎バス」
最後は、「送迎バス」です。
これは、主に施設などが用意しているものであり、利用者を迎えるために使用されるバスのことを指しています。
例えば……
◆デイサービスなどの介護施設を利用するために「高齢者」を送迎するもの
◆駅から旅館(ホテル)までの「利用客」を送迎するもの
基本的には、車体に施設名が大きくプリントされていることがほとんどのため、みかければ直ぐに送迎バスだと分かるはずです。
また、似たような用途のバスとして、「シャトルバス」が挙げられます。
これは、「イベント会場・空港・観光地など特定の目的地を利用する乗客を効率的に輸送するため、短い間隔で運行するバスのこと」であり、送迎バスと同様に、施設などが主体として運営していることが多いかと思います。
ただし、「送迎バス」と「シャトルバス」は、似て非なるものであり、その用途は微妙に異なります。
◆「シャトルバス」:不特定多数の人が利用できる
送迎バスが、保育園・旅館・レストランといった施設への送迎を目的としているのに対し、シャトルバスは観光地や空港といった“場所”への運行を目的としている点も異なります。
また、送迎バスはシャトルバスと異なり、道中に“停留所”が設けられていない場合も多いです。
「コミュニティバス」と「路線バス」の違いはなんなのか?
次に、上記でもご紹介した「路線バス」と、名称の異なる「コミュニティバス」の違いについて、ご紹介したいと思います。
結論としては、この2つは以下のような違いがあります。
◆「路線バス」 :バス会社や交通事業者が運営する、決まった経路を運行するバスのこと
それぞれの特徴を、順に補足していきたいと思います。
「コミュニティバス」とは?
これは、“地方自治体が民間のバス会社に委託して運行させているバスのこと”を指しています。
路線バス以上に細やかなエリアを走っていることが特徴(大型バスが運行できないような狭い道路や住宅街など)であり、路線バスや電車など、他の交通手段がないエリアで運行されています。
また、一般住民はもちろん、高齢者や障がい者など、幅広く誰にでも利用できるように設計されています。
(住宅街を走行できる様に小型の車両で、バリアフリー仕様になっている)
また、運賃は地方自治体からの補助により路線バスよりも安く設定されており、次の停留所までの距離も短くなっているのが特徴です。
「路線バス」とは?
こちらは、“バス会社や鉄道会社などが運営する、駅と駅を結ぶ経路を運行するバスのこと”を指しています。
主に“駅間”を走行しており、通勤客や買い物客などが利用しやすいようになっています。
基本的には“「コミュニティバス」よりも大型のバスで運用されている”ことが特徴であり、広い道路(決められたルート)を走っていることがほとんどとなります。
(路線によっては、狭い道路を運行することもある)
両者の違いはなにか?
最大の違いは、“運用先が異なる”という点でしょうか。
◆「路線バス」 :バス会社が運営する”大型”のバス
加えて、「コミュニティバス」の方が、小回りが利き・一般の人はもちろん高齢者や障がい者など多くの人が利用できる設計となっています(バリアフリー対応など)。
対して「路線バス」の方は、広く認知されており多くの地域で利用されているものの、「コミュニティバス」に比べて小回りは利きづらいという特徴があります。
どちらを利用するかはもちろん利用者次第ではありますが、認知度の高さや利便性の高さで言えば、「路線バス」の方が一歩秀でていると言えるかもしれません。
ただし、地域や人によっては「コミュニティバスの方が利便性がある(利用しやすい)」こともあるため、一概にどちらの方が優れているとも言えません。
状況に応じて、自分の使いやすいバスを選ぶのが一番かと思います。
まとめ
以上が、「バスの代表的な用途」かつ「コミュニティバスと路線バスの違い」になります。
結論は、“自分の用途に合った最適なバスを選択すること”かと思います。
バスの種類もさまざまに存在するため、自分の用途に合ったバスを選択して、毎日の移動を快適にできるように工夫してみてください。