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【自動車教習所】教習所申し込み~免許取得までの流れを徹底解説!

この記事は約9分で読めます。

「運転免許を取得したい!」となったとき、真っ先に思い浮かべるのが「自動車教習所に通う」ではないでしょうか。

自動車教習所には、以下2つの種類が存在します。

◆「指定自動車教習所」
◆「届出自動車教習所」

全国各地にあるほとんどの教習所は「指定自動車教習所」であり、特に運転に不慣れな人ほどこちらの「公認校」に通った方がいいと言われています。

※その理由は、以下記事にて説明しております※

ただ、公認校には入校~卒業までに決まった流れが存在します。

法律によって教習の期限も定まっているため、この流れは入校前にしっかりと確認しておく必要があります。
(不合格が続けば、卒業予定日が延期する場合や、退校となってしまう恐れもある)

今回は、この「公認校に通う際の、申し込みから免許取得までの流れ」について、詳しくご紹介していきたいと思います。

申し込み~免許取得までの大まかな流れについて


まず、公認校(指定自動車教習所)への「申し込み~免許取得までの流れ」を大まかに説明すると、以下のようになっています。

1.教習所へ申し込み
2.入校手続き(オリエンテーション)
3.適性検査
4.第1段階
5.修了検定
6.仮免学科試験
7.第2段階
8.卒業検定
9.免許センターの本免学科試験
10.免許取得

尚、1.~8.が教習所での流れとなり、9.10.は「運転免許試験場」での流れとなります。

以下より、各項目をそれぞれ掘り下げていきたいと思います。

運転免許取得までの流れを丁寧に解説します!

申し込み

「運転免許を取得したい!」となったら、まずは自分に合った教習所探しから行ってみましょう。

合宿免許の「ホームページ」や「パンフレット」などで情報収集を行い、

◆「費用はどのくらいか?」
◆「自宅から通いやすいか?」
◆「どのくらいの期間で免許が取得できるのか?」

など、各条件をしっかりと確認してみてください。

ちなみに、≪前回の記事≫でもご紹介した通り、「初めて免許取得に挑戦する」「運転の技能や法令知識に不安がある」という人は、できる限り「公認校(指定自動車教習所)」に通うことをオススメします。

公認校は、「各都道府県の公安委員会より指定を受けている教習所」であり、「教習所内で、仮運転免許試験・修了試験・卒業試験などの実施が認められている」こととなります。

本免許の技能試験が免除される(運転免許試験場での技能試験をパスできる)ことはもちろん、国が定めた条件をすべてクリアしていることから、基礎からみっちりと運転に関する技能や知識を学ぶことができます。

そしてもう一つ。

自動車教習所には、以下のように呼び方が変わることがあります。

◆「教習所」
◆「自動車学校」
◆「ドライビングスクール」
◆「モータースクール」
◆「ドライビングカレッジ」※地域によって、さらに呼び方が変わることもある
詳細は、以下記事を参照ください

ただし、呼び方が変わっても、すべて同じ「自動車教習所」であり、呼び方によって条件が異なることはありません。

注意すべきは、「”公認校(指定自動車教習所)”か”非公認校(届出自動車教習所)”かの違い」です。

この2つは、それぞれで意味合いが大きく変わってくるため、事前に必ず「自身が通う教習所がどちらなのか?」を確認しておいてください。

これについての詳細は、以下記事を参照ください。

入校手続き(オリエンテーション)

申し込みが完了し教習所への参加が決まった場合、入校当日に「入港手続き」があります。

必要書類がないと入校することができませんので、必要なものは必ず事前に確認・準備しておくようにしましょう。

そして、入校日当日にオリエンテーションにて教習の内容や流れなどの説明を受けることとなります。

施設の使い方はもちろん、教習所独自のルールなどが設けられている場合もありますので、しっかりと内容を把握しておきましょう。

仮に、規則違反に該当するような行動を取ってしまうと「退校」となってしまう場合もありますので、ご注意ください。

適性検査

次に行うのは「適性検査(適性診断)」です。

これを端的に言うのであれば、「心身ともに運転できる健康状態にあるかどうかをチェックするための検査」となります。

項目としては、以下のようなものが挙げられます。

◆「視力検査」
◆「聴力検査」
◆「色彩判別能力検査」
◆「身体検査」
◆「運転適性検査」
など

例えば、普通自動車免許の場合、求められる視力は「両目で0.7以上、片目で0.3以上(※)」となります。
(※眼鏡やコンタクトレンズの使用も可)
(※片目が0.3未満であっても、もう片方の視力が0.7以上+視野が左右150度以上あればOK)

他には、「聴力検査」であれば「10mの距離で90dbの警音器の音が聞こえること(補聴器も使用可)」であったり、「色彩判別能力検査」であれば「交通信号機(青・黄・赤)の色が識別できること」などです。

また、「運転適性検査」には、主に「警察庁方式K型」「OD式安全テスト」の2種類が用意されています。

ただし、「検査」だからといってそこまで身構える必要もありません。

あくまでも「安全運転ができる健康状態であるかどうか」を確認するためのものであり、ここでつまづく人はほとんどいません。

運転適性検査についても、あくまでも性格や判断力などを調べるものであるため、設問をよく読み・正直に回答すればなんの問題もありませんので、ご安心ください。

第1段階

まずは教習所内で、決められた時限分の「学科教習」「技能教習」を行い、運転の基礎知識を学んでいくこととなります。

そして、第1段階の終わりごろに「効果測定」を受けます。

これは“学科教習の内容が出題される模擬試験”に該当するもので、これに合格しなければ「仮免許学科試験」を受験することはできません。

すべての「学科教習」「技能教習」「効果測定」をクリアすることで「みきわめ」に臨むことができ、それに合格すれば「終了検定」に進むことができるのです。

尚、「みきわめ」“技能教習の内容が習得できたかどうかを確認するための時間”のことを指しています。

基準を満たしている“良好”と判断されれば、無事第一段階が修了となるのです。

修了検定

これは、「運転技能を確かめるために行われる試験」のことで、教習所内のコースを走ることとなります。

当然、第一段階で学んだ内容が出題されることとなります。

仮免学科試験

「仮免」というのは、「仮運転免許」の略称です(仮免許と呼ばれることもある)。

第二段階の技能教習は路上で行われるため、だれでも必ず仮免許を取得する必要があるのです。

これは、学科試験を受け、合格することで交付されることとなります。

第2段階

これは、第1段階からさらに進んだ内容の教習を受けることとなります。

最大の特徴は、「技能試験の大半が、路上に出て運転すること」でしょうか。

運転について、より実践的なことを学習していきます。

尚、第1段階と同じで、第2段階の終了間近に「効果測定」を受けることとなります。

「学科教習」「技能教習」「効果測定」をすべてクリアし、最後に「みきわめ」に合格することで、「卒業検定」を受けることができるのです。

学習内容は違っても、流れとしては第1段階と同じになります。

卒業検定

これは、文字通り「教習所を卒業するための試験」となります。

尚、この試験は「学科試験」ではなく「運転技能」の試験であり、教習所内のコースおよび路上を走ることとなります。
(合格基準に達しない場合は、再び挑戦することが可能)

合格すれば「卒業証明書」が交付され、晴れて教習所を卒業することができるのです。

免許センターの本免学科試験

教習所を卒業したのち、「運転免許試験場」で本免学科試験に臨むこととなります。

「本免」というのは「本免許」の略であり、最終的に交付される自動車運転免許のことを指しています。

免許取得

本免学科試験は、100点満点中90点以上で合格となり、合格した場合は即日「免許証」の交付となります。

ここまでが、教習所申し込み~免許取得までの流れとなります。

運転免許取得までの「平均期間」はどのくらいなの?

一般的な目安は”2~3ヶ月”である


運転免許を取得するには、上項で挙げた10個の工程を一つ一つクリアしていかなくてはいけません。

特に「公認校(指定自動車教習所)」の場合は、国が定めた教習をすべてクリアしなければいけないため、「非公認校」「合宿免許」「一発試験」に比べても免許取得期間が長くなってしまいがちです。

一般的には、“2~3ヶ月”ほどの期間が必要であると認識しておくといいでしょう。

“最短”の取得期間はどのくらい?

自動車免許には、「AT免許」と「MT免許」が存在します。

そして、AT免許の場合、最短で「約2週間」で免許を取得することも可能ではあります。
(13日間で卒業検定までの期間を終了し、1回で本免学科試験をクリアする……というパターン)

ただし、これはあくまで理論上の話で、現実的に2週間で免許を取得するのは非常に困難です。

そもそも教習所にはほかにもたくさんの受講生がいるため、技能教習などのスケジュールを(直近で)押さえ続けるのも一苦労なのです。

なので、あくまで参考程度にとどめておいた方がいいかと思います。

また、最短日数(2週間)は、都道府県や各教習所によっても多少異なりますので、この点にもご注意ください。

“最長”の取得期間はどのくらい?

教習の期限は“9ヶ月間”設けられています。

卒業検定期限は全課程の「技能教習」と「学科教習」を修了した日から3ヶ月間ありますので、“最長1年”は自動車学校に在籍する事ができます。

ただし、この場合は「卒業検定まで仮免許証の有効期限があること」が最低条件となります。

また、教習所で発行される卒業証明書の有効期限は“1年”あります。

この期限が切れてしまうと、証明書は無効となってしまい、再取得のためにはもう一度教習所へ通わなくてはいけません。

この点にも注意しておきましょう。

まとめ

以上が、「自動車教習所への申し込み~免許取得までの流れ」のご紹介となります。

教習所へ入所した後は、決められた順序に従って予定をこなし、期限内の卒業を目指すこととなります。

しかし、試験に合格できなかったり・なかなか思い通りにスケジュール調整ができなかったりで、大幅に教習の予定が狂ってしまう場合などもあるため、注意も必要です。

もし仮に教習に関する期限が切れそうな場合は、早めに教習所へ相談することをオススメします。
(一応、教習所のスタッフや指導員から声が掛かることもあるが、基本的には自分でチェックしておくのが吉です)

また、不安なことや分からないことがあれば、そのままにせず・一人で抱え込まず、教習所のスタッフや指導員に相談しながら、最善の方法を探していくようにしましょう。

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