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何が異なるの……?「教習所」と「自動車学校」の違い、「教習所の種類」について解説します!

この記事は約7分で読めます。

「運転免許」を取得する方法は、以下のようにいくつか存在します。

◆「一発試験」を受ける
◆「合宿免許」に通う
◆「教習所」を利用する

そして「一発試験」「合宿免許」については、過去の記事にてご紹介をさせていただきました。

今回は、「自動車教習所」に関するお話です。

「車の免許を取得したい!」となったとき、多くの人が「自動車教習所」に通おうと考えるはずです。

これには、実はいろいろな呼ばれ方があります。

◆「教習所」
◆「自動車学校」
◆「ドライビングスクール」
◆「モータースクール」
◆「ドライビングカレッジ」
など

読み方が違うということは、意味も違うのでしょうか……?

今回は、この「自動車教習所」に関して、詳しくご紹介していきたいと思います。

「自動車教習所」ってどんなところ?


ご存じの方も多いと思いますが、これは「運転免許を取得しようとする人に対して、自動車の運転をするのに必要な”知識”と”技能”を教習する施設」のことを指しています。

要するに、「自動車の運転に関する知識や技能を学べる学校」というわけです。

「普通自動車免許」を取得する場合は、“約60時間”の講習カリキュラムが組まれることとなり、これを1ヶ月~数か月の期間で習得していくこととなります。

ちなみに、一般的に「自動車教習所」といえば、在校生が“自宅から教習所へ通学する教習所”を意味することとなります。

対して、寮・ホテル・旅館などの宿泊施設に泊まり込みながら短期間で免許を取得するための教習を行う「合宿免許」というものも存在します。

合宿免許のメリット・デメリットについても、過去の記事でご紹介しておりますので、以下リンク先を参照してください。

呼び方の違いについて

呼び名の違いに意味はあるの……?

結論から言ってしまうと、「呼び方が違っても、意味は同じ」です。

冒頭でもお伝えした通り、自動車教習所にはさまざまな呼び方が存在します。

◆「教習所」
◆「自動車学校」
◆「ドライビングスクール」
◆「モータースクール」
◆「ドライビングカレッジ」
など

しかし、意味はどれも同じであり、「自動車の運転についての知識・技能を学べる場」なのです。

ただし、道路交通法の上では「自動車教習所」とされています。

そのため、「一番正しい呼び方は……?」というならば、「自動車教習所」がベストなのかもしれません。

免許取得までの流れに、違いはあるの?

これも結論からお伝えしますが、「免許取得までの流れに、違いはありません」となります。

そもそも明確な定義というものは存在せず、あくまで“呼び方が違うだけ”なのです。

そのため、基本的に「カリキュラム」「試験の内容」「免許取得までの流れ」は、すべて同じです。

もちろん、「どれかが優れている」ということもありませんし、「教習内容の難度」や「合格率の違い」などにも差はありません。

どれも、“同じ”なのです。

地域によっても呼び方が違うの!?

上記の通り、自動車教習所にはさまざまな呼び方が存在しますが、実は“地域によっても独特の呼び方”があります。

いわゆる「方言」のようなものと思ってもいいかもしれません。

例えば、以下のような感じです。

◆関東・関西・四国  :「教習所」
◆北海道       :「自学」
◆東北地方      :「自車校」
◆東海・北陸地方・九州:「車校」
◆沖縄        :「自練」

例えばの話ですが、友達が「自車校に行ってくる」と言ったら、「自動車教習所に行くんだな」と認識すればOKです。

学生の間はこの違いになかなか気づかないかもしれませんが、社会に出ればいろんな地方の人と接する機会が増えるかと思います。

意外と、教習所の呼び方で、その人の出身地が分かるかもしれません。

教習所の呼び方一つとっても、地域によってその呼び方はさまざまです。

気になる人は、周囲の人に“教習所の呼び方”を聞いてみてください。

教習所には「種類」がある!


自動車教習所の呼び方は、それぞれに違いはあれど意味は同じです。

しかし、自動車教習所には以下2つの種類が存在し、これに関してはそれぞれで意味合いが異なることとなります。

◆「指定自動車教習所」
◆「届出自動車教習所」

それぞれの違いを、以下にてご紹介していきましょう。

「指定自動車教習所」とは?

これは、「公安委員会」が定めている以下の3つの基準を満たしている自動車教習所のことを指しています。

◆「人的規準」:資格を持った指導員がいること
◆「物的規準」:コース面積や作り方、学科を勉強するための教室があること
◆「運営基準」:教習の内容などが道路交通法令の定める規準を満たしていること

基本的に、自動車学校のほとんどが、これに該当することとなります。

最大の特徴は、「都道府県公安委員会の指定を受けている教習所である」ということと、「運転免許試験場での技能試験や取得時講習が免除される」という点が挙げられるでしょうか。

教習所の卒業検定をパスして、学科試験に合格すれば、免許を取得できるのです。

ちなみに、運転免許試験場での技能試験の方が“審査基準は厳しい”とされています。

そのため、「スムーズに免許を取得したい!」と考えている人は、指定校を選択するのがよいかと思います。

「届出自動車教習所」とは?

こちらは上記の逆であり、「公安委員会の指定を受けていない=非公認の教習所」のことを指しています。

最大の特徴は、「教習に単位や規定が存在せず、自分の好きなタイミングで教習を受け、すぐに試験に臨むことができる」という点でしょうか。

“自分の好きなタイミングで”というのが肝で、指定校よりも「忙しくてなかなか時間を作れない人」にオススメできます。
(すぐに試験を受けたいという人向けの教習所である)

ただし、“免許センターの技能試験は免除されない”というルールもあります。

上記でも記載した通り、運転免許試験場での技能試験の方が、審査基準は厳しく設定されています。

ここをクリアできるかどうかが重要となってくるでしょうか……。

ちなみに、「公安委員会に指定されていない=怪しいの?」と考える必要はありません。

いうなれば、教育学校の「公立」「私立」のようなものです。

届出自動車教習所そのものの数は少ないものの、こちらもきちんとした運営がされており、メリットも存在します。

それぞれのメリット・デメリットについては、改めて別の記事にてご紹介しようと思いますので、そちらを参照いただければ幸いです。

「指定」か「届出」かを見極める方法は?

上項でご紹介した「自邸自動車教習所」「届出自動車教習所」は、同じ“教習所”と名称がついているのにも関わらず、まったくの別物と認識しておいた方がいいです。
※どちらが、良い・悪いというわけではありません※

そのため、事前に「自分が通うのはどちらなのか?」をしっかりと把握しておく必要があります。

この違いを見極める方法はいろいろありますが、一番手っ取り早いのは「ホームページやパンフレットを確認すること」だと思います。

指定校の場合、「指定自動車教習所シンボルマーク」が使われていたり、「〇〇公安員会指定」と書かれていることが多いです。

もしくは、「建物や建物の入り口を確認する」でしょうか。

そこに「公認」「指定」という記載があれば、それは「指定校」ということになります。

ただし、注意するべき点として、時に指定校であっても、「公認」「指定」と記載がされていない場合もあります。

もし「調べてみたけど、どうしても指定校かどうか分からない」という場合は、教習所に電話して問い合わせするのが一番良いかと思います。

まとめ

以上が、「自動車教習所の呼び方の違い」「教習所の種類」についてのご紹介となります。

教習所はさまざまな呼び方がありますが、いずれも“内容そのものは同じである”と考えてもらって問題はありません。

それよりも大切なことは「”指定自動車教習所”か”届出自動車教習所”か?」という点です。

両者の最大の違いは、「運転免許試験場での技能試験の有無」にあります。

指定校の方が、運転免許試験場で技能試験を受けなくてもいいので、スムーズに免許を取得することが可能です。

特に、免許取得初心者の人は、指定校に通って免許取得に臨んだ方がいいかと思います。

とはいえ、「届出自動車教習所に通うメリットがないのか?」というと、そうでもありません。

要は、「自分にとって、どちらを選択するのがベストか?」を考え、「自分に合った教習所を選択する」ことが大切なのです。

尚、両者のメリット・デメリットについては、改めて別記事にてご紹介しますので、そちらもご覧いただけると幸いです。

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