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【無線教習とは?】自動車教習所の技能教習「無線教習」について解説します!

この記事は約6分で読めます。

普通自動車を運転できるようになるために、多くの人が必ずお世話になる「自動車教習所」

これまで、自動車教習所に関する記事をいろいろと公開してまいりました。

今回ご紹介するのは、「無線教習」という教習内容についてです。

あまり聞きなれない人もいるかもしれませんが、立派な教習の一環となりますので、この記事にて詳しくご紹介していきたいと思います。

「無線教習」ってなに?

これは”自動車教習所の任意”で行われる教習である


「無線教習」というのは、技能教習の第一段階で行われる可能性がある教習のことです。

なぜ“可能性がある”というぼやけた表現になっているのかというと、この教習を実施するかどうは“教習所の任意”だからです。

そのため、実施しているかどうかは教習所によって異なります。

冒頭でも「あまり聞きなれない人もいるかもしれませんが」と記載したのはこのためです。

どんな内容なの?

一般的な技能教習の場合、「教習生が運転席に乗り、指導員が助手席に同乗する」ことが基本であり、この状態で運転技術の指導および走行ルートの指示を出したりします。

しかし、無線教習では指導員は同乗しません

“教習生が一人で運転をする”こととなるのです。

では、指導員はどこから指示を出すのか?

それは、「無線室」というところからです。

この部屋から運転の様子を見て、無線で指示および指導をします。

いつ頃行われるの?

この教習を実施している教習所では、一般的に「第一段階の終盤に場内コースで行われることが多い」とされています。

この教習は「基本操作」「基本走行」のみに限定されており、教習所のコース内で行われる“第一段階”がこれに該当するのです。

具体的な内容としては、以下のようなものが挙げられます。

◆外周走行
◆交差点の右左折
◆S字カーブ
◆クランク
◆坂道発進
◆踏切通過
◆発着点への路端停車
など

行う「目的」について

「一人で運転しなければならない……」

初心者の人からすれば、これほど不安を感じることはないと思います。

また、あくまで教習所の任意で実施するかどうかを決めることから、「なぜわざわざこの教習を行う必要があるのか?」と疑問を感じる人も少なくないかもしれません。

この教習を行うのには、れっきとした理由があります。

それは、「一人での運転に慣れるため」です。

当たり前のことですが、教習所を卒業し免許を取得した後は、自分一人で車を運転しなければいけません。

この教習の機会を設けることによって、「一人で運転する」という経験ができるようになり、これは本免を取った後にも活きてくることとなります。

加えて、もう一つ理由があります。

それは「主体的な運転を身に着けるために効果的である」ということです。

もちろん、「一人で運転ができた……!」となれば、それは自信にもつながることでしょう。

任意ではあるものの、さまざまなメリットが存在するのです。

ちなみに、「メリットがあるのは分かったけど、それでも一人で運転するのは不安……」と感じる人もいるでしょう。

しかし、安心してください。

走るのは、あくまで“ある程度走りなれた教習所内のコースのみで行われる”ものであり、指導していないことを教習で実施されることはありません。

また、仮に何かあれば、無線室から適切なサポートを受けることができます。

無線は「通話」できるようにもなっているので、何か困ったことがあれば、教習生側から質問をすることもできます。

安心して・落ち着いて、これまで習ったことを運転に活かしていきましょう。

教習で失敗しないためにはどうすればいい……?


教習の一環である以上、この教習にも“合否”が存在します。

一人で運転できることに対して「楽しい」と感じる人もいれば、「不安」を感じる人もいらっしゃるでしょう。

特に“不安な気持ち”が強い人ほど、恐怖心や緊張につながりやすくなり、本来の力を発揮できずに不合格となってしまう可能性があります。

この項目にて、失敗しないためのポイントをいくつかご紹介しておきます。

まずお先に要点だけをまとめておくと、以下の3点が挙げられます。

①「事前にコースを覚えておこう」
②「正しいコースを意識し過ぎず、正確で安全な運転を心がけよう」
③「車内での発言には注意しよう」

それぞれ、捕捉を加えていきます。

ポイント1.「事前にコースを覚えておこう」

これは、基本中の基本です。

いくら運転が上手くても、指示通りにコースを走らないと、当然不合格となってしまいます。

この教習の前に、あらかじめコースを覚えるように指示が出ますので、まずはしっかりとコースを頭に入れておくようにしてください。

できれば、事前にシミュレーションをしておくのが良いかと思います。

事前に予習をしておけば、直前や本番で焦ることも少なくなるはずです。

ポイント2.「正しいコースを意識し過ぎず、正確で安全な運転を心がけよう」

もちろん、指示されたコース通りに走ることも大切です。

しかし、それ以上に大切なことは「安全運転を心がける」ことです。

コースを意識し過ぎると、逆に「コース通りに走らなきゃ……」とプレッシャーで頭がいっぱいになってしまいます。

そうなると、「安全運転ができない(おろそかになる)」「急ブレーキや急ハンドルで修正しようとする」などの問題を引き起こしやすくなります。

普段しないようなミスを引き起こす原因となったり、最悪の場合「事故」を起こしてしまう可能性もありますので、大前提として「安全運転を心がける」ということを意識して運転してみてください。

仮に何かミスをしたとしても、よほどのことがない限り指導員から怒られるようなことはありません。

むしろ、復帰に向けて指導員が丁寧に指導してくれることでしょう。

そのため、あまり肩に力を入れ過ぎずに、リラックスして運転することを意識してみましょう。

ポイント3.「社内での発言には注意しよう」

上記でもお伝えした通り、無線は「通話」できるようになっています。

つまり、“車内の音声が、そのまま無線室に聞こえるようになっている”のです。

極度の緊張で我を忘れた運転をしてしまう(テンパってしまう)と、その状況はすべて指導員に筒抜けとなってしまいます。

逆も然りです。

もちろんガチガチに緊張するよりはリラックスするのが好ましくはありますが、あまりに度を越し過ぎるのも考えものです。

ごく少数ではあるものの、実際に「一人だから」と気が緩む人もいます。

独り言くらいなら特に問題はありませんが……、例えば「鼻歌」「あくび」「文句」「舌打ち」など、マイナスな方向に進んでしまう要因もあったりするのです。
(一人=気が緩む=素の自分が出る……という人もいるのです)

確かに、運転は一人で行います。

しかし、“教習車内の音はすべて指導員に筒抜け”なのです。

あまりに酷いと、不合格となってしまいかねませんので、この点(発言)にも十分注意しておきましょう。

まとめ

以上が、「無線教習」についてのご紹介となります。

この教習は、比較的自分のペースで運転することができます。

そのため、いつもの教習に比べて幾分かリラックスできるでしょうし、運転の醍醐味を感じることもできるはずです。

しかし、これはあくまで“教習の一環である”ということも忘れてはいけません。

「車内の音声は筒抜けである」ということも意識しながら、安全運転を心がけてコースを走ってみてください。

ちなみに、無線教習は必須ではなく、実施しているかどうかも教習所によって変わってきます。

しかしこの教習の経験は、免許取得後に必ず役に立つものとなっているので、特に「一人で運転するのは不安……」と感じている人ほど、前向きにチャレンジをしてみてください。

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