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「ママチャリ」ってどんなタイプの自転車なの?特徴や選び方のポイントを解説します!

この記事は約8分で読めます。

人々の移動手段の一つとして古くから愛用されている「自転車」

その中でも、俗にいう「ママチャリ」と呼ばれている自転車は、古くより日常生活を支える“足”として活躍し続けています。

このママチャリ、正式名称は「軽快車」もしくは「シティサイクル」といいます。

軽快車やシティサイクルには、どのような特徴があるのか。

購入時は、どのような点に注意すればいいのか。

今回は、こういった点に注目して、ご紹介していきたいと思います。

自転車の種類について


自転車と一口にいっても、その種類はさまざまに存在します。

例えば、「シティサイクル」「ロードバイク」「クロスバイク」「マウンテンバイク」「ミニベロ」など、普段目にする機会が多いものであっても、このような種類に大別することができます。

近年であれば、運転者の負担を軽減するための「電動アシスト自転車」なども存在しますし、細かなものを含めるとその数は13種類以上にも及ぶと言われています。

そして、使用目的が違えば、選択すべき自転車も大きく変わります。

シーンに合った自転車選びが大切であり、だからこそ用途や目的を明確にし、自分に合った自転車を選択していかなくてはいけません。

今回ご紹介するママチャリは、特に“普段使い”に特化した自転車です。

次項より、その特徴をご紹介していきます。

「ママチャリ」とはどんな自転車なの?

「ママチャリ」に明確な定義は存在しない

「ママチャリ」というのは、俗称であって正式名称ではありません。

そして、ママチャリに分類される、明確な定義も存在しません。

あくまでイメージ上、そう呼ばれているだけなのです。

一般的にママチャリというと、イメージするのは以下のようなものではないでしょうか。

◆ハンドルが手前に曲がっている
◆荷物を乗せるカゴや荷台が付いている
◆両立スタンドが装備されている
◆小さなお子さんを乗せるチャイルドシートが付いている

まさしく、以下の画像のようなタイプです。

この自転車の正式名称は、「軽快車」といいます。

そして、一般的にママチャリと呼ばれている自転車には、もう一つ「シティサイクル」と呼ばれるものもあります。

以下の画像のような自転車のことです。

どちらも同じ自転車であることに違いありませんが、見た目が変われば特徴も変わります。

それぞれの特徴を、さらに詳しくご紹介していきましょう。

「軽快車」とは?

一般的にママチャリと聞いてイメージするのは、こちらの軽快車かと思います。

最大の特徴は、ハンドル部分が手前に曲がっている「セミアップハンドル」を採用しているという点です。

この利点は、上体を起こした視界の広い乗車姿勢が得られるということ。

よって、安定してハンドル操作を行うことができます。

加えて、「キャリア(荷台)」が付いており、シティサイクルよりも多くの荷物を一度に運ぶことも可能です。

また、前もしくは後ろにチャイルドシートを設置し、小さなお子さんを乗せて移動することもできます。

そして、スタンドは安定感のある「両立スタンド」が採用されています。

一本スタンドと比べて安定性に優れており、ママチャリの中でも特に安定性が高いのが軽快車の特徴といえるでしょう。

利便性・安定性・拡張性、すべての面で優れており、普段使いの中でも特に「荷物をたくさん運ぶ」「お子さんを乗せて移動する」などの場合に重宝する乗り物です。

「シティサイクル」とは?

シティサイクルは、あえて言うならば「ちょっとスポーティなママチャリ」といったイメージでしょうか。

まず、ハンドルは「オールラウンダーハンドル」という真っすぐなものが採用されています。

軽快車に比べやや前かがみの姿勢になるため、脚に力が伝わりやすくなります。

また、フレームも軽快車に比べて軽いものが多いため、総じて速さが出やすいつくりとなっているのです。

他にも、キャリア(荷台)が一般的についておらず、スタンドも一本スタンドであることが多いのも特徴です。

両立スタンドに比べて安定性は低くなりますが、幅を取らず・軽量化ができます。
(キャリアの取付け・両立スタンドへの変更も可能)

総じて軽快車よりもスピード感のある走行性が重視されており、通勤や通学のために利用する人が多い傾向にあります。

「軽快車」と「シティサイクル」どちらを選べば良い?


結論としては、「用途に応じて選択する」ことがベストです。

軽快車の特徴は、利便性・安定性・拡張性に優れています。

そのため、「荷物を一度にたくさん運びたい」「小さな子どもを乗せて移動したい」という場合、軽快車の方がオススメです。

対してシティサイクルは、スピード感のある走行性が特徴であるため、「通勤・通学などの移動手段として利用したい」という場合にオススメできます。

ちなみに値段についてですが、機能やデザインなどによって異なります。

人気の価格帯は3万円以内程度であり、この価格帯でも十分種類が多く、コストパフォーマンスに優れたものを探せるかと思います。

予算を上げれば、さらに選択肢が増えることでしょう。

「軽快車だからシティサイクルより安い」「シティサイクルだから軽快車より高い」ということはありませんので、用途と予算に合わせて、自分に合った自転車を選択するようにしてください。

検討時に注目すべきポイントとは?

安全・便利にママチャリを乗りこなすために、知っておいた方が良い点があります。

それが以下の3点です。

①「BAAマークをチェックする」
②「タイヤの大きさを考慮する」
③「電動アシスト機能付きの自転車を利用する」

順に補足を加えていきます。

ポイント①:「BAAマークをチェックする」

BAAマークというのは、「自転車協会認証(Bicycle Association Approved)」という名称で、一般社団法人自転車協会が制定した自転車の安全基準です。

2000年頃から安価で粗悪な自転車流通したことによって「利用者の安全が脅かされる」という問題を背景に、2004年から実施されています。

BAAマークが付いていると、どんなメリットがあるのか?

端的に言うと、「安全基準を満たした優良自転車である」という証明になり、安全に長く利用できる可能性が高まることにつながります。

各パーツの安全性能が一定以上を満たすことが求められており、例えば、

◆「ブレーキがしっかり止まる」
◆「ライトがはっきりと見える」
◆「フレームが頑丈」
◆「リフレクタがしっかりと反射する」

など、さまざまなパーツの安全性が高められています。

加えて、製造事業者や輸入事業者が登録してあるため、万が一製造上の欠陥によって事故が起きた場合でも、製造事業者または輸入事業者の責任で補償が受けることができます。

また、環境へ影響を及ぼす原材料の使用を削減する取り組みも行っているので、“環境に優しい”というメリットもあります。

ママチャリは毎日使用する可能性が高い乗り物なので、安全性を考慮して選ぶことをオススメいたします。

ポイント②:「タイヤの大きさを考慮する」

タイヤが大きいほど、一漕ぎで進める距離は長くなりますし、スピードも速くなります。

ただ、だからといって一概に大きなタイヤを選べば良いというわけではなく、体格に合ったタイヤを選択する必要があります。

例えば、身長の低い人・小柄な人がタイヤの大きな自転車に乗ってしまうと、地面に足がつきにくくなります。

そうなると、安定感がなくなり、安全運転をするには不向きとなります。

一般的に、ママチャリのタイヤサイズは以下の3種類が多いといわれています。

◆26インチ(直径60cm程度):一般的なタイヤサイズであり、走行性が高い
◆24インチ(直径50cm程度):安定性と乗りやすさのバランスが良い。一般的なタイヤよりも少し小さく、身長の低い人にもオススメ
◆20インチ(直径45cm程度):足が地面につき、小回りがききやすい

意外と「とりあえず乗れたらいい」と、タイヤのサイズを気にしない人は多いです。

しかしタイヤの大きさによって安定感や走りやすさが変わりますので、できる限り自分の体格に合ったサイズを選ぶようにしてください。

ポイント③:「電動アシスト機能付きの自転車を利用する」

その名の通り、人がペダルを踏む際に、電動モーターが補助(アシスト)してくれます。

一般的な自転車に比べて値段は高くなりますが、小さなお子さんがいる方や高齢者の方にも利用しやすい乗り物として、人気があります。

また、重たい荷物を運ぶときや坂道の走行時も楽に移動できるため、非常に便利。

本体の重量があるので、安定性も高いです。

毎日長い距離を走行したり・子どもの送迎に利用するという人は、電動アシスト機能付きの自転車も検討時の候補に加えてみてください。

まとめ

ママチャリと言ってもその種類は非常に多く、大別すると「軽快車」「シティサイクル」があります。

どれを利用するかは、用途・目的・費用によって分かれますので、自分が求める理想の自転車を見つけてみてください。

尚、シティサイクルを検討する場合は、同時にクロスバイクも検討の候補に入れてみるのも良いかもしれません。

クロスバイクも、街乗りや普段使いを考慮して設計された自転車(スポーツバイク)です。

※クロスバイクの詳細は、以下を参照ください※

実際、街中でクロスバイクを見かける機会も増えていますし、人によってはサイクリング目的で利用することもできます。

値段はシティサイクルよりも高くなる傾向はありますが、それでも安いものであれば2万円程度から購入できるものもあります。

いずれにせよ、自転車は安い買い物ではなく、一度購入すれば長く利用していくものです。

納得のいく自転車を購入できるよう、いろいろなものを比較・検討してみてください。

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