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「タクシードライバー」は忙しい……?日々のライフスタイルや将来性について解説!

この記事は約7分で読めます。

「タクシードライバーに転職したいけど、この仕事って需要はあるの?毎日忙しい……?」

こういった点に疑問を持たれた方もいるかもしれません。

尚、収入に関しては、以前の記事でご紹介をしました。

今回は、タクシードライバーの「ライフスタイル」「将来性」について、詳しくご紹介をしていきたいと思います。

タクシードライバーの「ライフスタイル」について

「勤務時間」はどのくらいなの?


まず、大半のタクシー会社は「24時間営業」していることがほとんどです。

そのため、他職種と勤務体系そのものが大きく異なることとなります。

勤務体系でもっとも多いのは「隔日勤務」(かくじつきんむ)という働き方です。

これは、「1日おきに仕事と休みを繰り返す」働き方であり、1カ月の半分以上が休みとなる勤務体制です。

「1カ月の半分が休みになる!?もしかしてタクシードライバーって楽な仕事なの……?」

上記だけ見るとそう感じる方もいるかもしれませんが、それは違います。

なぜなら、“1回の勤務の拘束時間が非常に長い”からです。

タクシードライバーの場合、労働規則では以下のように定められています。

◆隔日勤務の拘束時間は「21時間以内」
◆1か月の拘束時間(休憩時間も含む)が「262時間以内」
◆勤務終了後「20時間」の休息時間が必要

言ってみれば、“2日分の勤務を1日で行う”ようなものなのです。

大半のタクシー会社は、1回の勤務時間を「8時~26時(翌2時)」までとしています。

そのため、生活リズムが非常に不規則になりがちなのです。

ただし、上記の時間すべてが働きづめというわけでもありません。

タクシードライバーは利用者がいてこそ成り立つ仕事なので、お客様が見つからない時は常に「休憩」のような状態となってしまう場合もあります。

また、間に自身の意思で休息を取ることも可能です。

なんにせよ、“出勤日=拘束時間が非常に長くなる”という点だけは、しっかり留意しておいた方がいいかと思います。

尚、隔日勤務が多いタクシー業界ですが、すべてのタクシー会社が隔日勤務の体系かというと、そうでもありません。

「日中だけ」「夜間だけ」といった勤務形態で募集をしているところもありますので、気になる方は求人情報を色々と探してみてください。

「残業」ってある?

タクシードライバーは、上記の通り「1日の拘束時間が21時間以内」と定められているため、基本的に残業が発生することはありません。

タクシードライバーは、“利用者(お客様)の命を預かる仕事”でもあります。

(一般の乗用車でも同様ですが)居眠り運転や事故などは絶対にあってはならないのです。

そのため、勤務時間・休日ともに法律で厳しく定められています。

「休日」について

上記でもお伝えした通り、タクシー業界は「勤務終了後”20時間”の休息時間が必要」であり、仕事休みを1日おきに繰り返すことなります。

この勤務日明けの休みのことを「明け番」と言います。

そして、明け番とは別に、通常の休み(=公休)も存在します。

そのため、「明け番」「公休」を上手く組み合わせることで、連休も取れるようになるのです。

休日数は勤務するタクシー会社によって異なりますが、明け番と公休を含めると、1カ月に17日~18日ほどの休みが取れることと思います。

タクシードライバーって忙しいの?


タクシードライバーは、会社を出庫してからは、基本的に個人の裁量で1日を走ることとなります。

オフィスで働く人のように勤務・休憩時間が定められているわけではなく、状況次第で“自己判断”で仕事や休憩を行っていく必要があるのです。

そのため、「仕事を忙しくするか・暇にするかは”自分次第”」とも言えるでしょう。

ただし、この仕事は“お客様ありきの仕事”です。

日によってはひっきりなしにお客様が乗車され多忙になったり、逆にお客様が見つからず1日を通して暇だったりすることもあります。

休憩・休日を含め、1日の生活リズムが日によって大きく変わるのがこの仕事の特徴なのです。

ただ、毎日休む間もなく入れ替わり立ち代わりで利用者が乗車されることもそれほど多くはありません。

仕事に慣れるまで(感覚をつかむまで)は大変かもしれませんが、慣れてくれば比較的時間のコントロールをつけやすい仕事と言えるかもしれません。

タクシー業界の「現状」と「将来性」について

「需要」はあるのか?


タクシーの輸送人員数は、リーマンショック以降大幅に落ち込んでしまいました。

これは、「タクシーの利用料金が他の公共交通機関よりも高い」ことが、理由の一つに挙げられます。

電車・バス・徒歩などで利用した方が安く済みます。

また、2009年と2014年に規制強化が行われたこと+乗務員不足の影響もあって、供給は減少傾向にあると言えます。

「需要」「供給」がともに減少傾向にあることは確かなのです。

このことから、大手業者と小規模業者の間で、“業績が二極化している”という現象が発生しています。

ただ、だからといって「タクシーの需要がまったくなくなる」ということもありません。

タクシーは、駅前はもちろん・街中でも比較的見つけやすく、バスや電車と違い“一直線に目的地まで運んでくれる”ため、急な移動手段として重宝します。

そのため、今後も完全に需要がなくなることはありませんし、近年は昔に比べて需要も安定してきているのです。

ただし……。

タクシードライバーの「人材不足」について

タクシードライバーの需要は一定数ありますが、“運転手の高齢化”により、人材が不足していることが懸念されています。

以前に別の記事でもご紹介しましたが、タクシードライバーは学歴・年齢が不問であり、60代の方でも転職できる可能性がある職業です。

また、タクシードライバーは以下のようなイメージが根強くついています。

◆収入が安定しない
◆生活リズムが不規則になる

このことから、若い世代には敬遠される傾向があり、比較的年配の方が職に就くことが多いとされているのです。

人材不足を解消するためには、上記のようなイメージを払拭するべく、業界全体で働き方や環境を変えていく必要があると考えられています。

「将来性」について

タクシードライバーの需要は、現在(ある程度)安定しており、今後もその存在自体がなくなることはありません。

その理由の一つに、「外国人観光客が増加している」というのもあります。

現在は「新型コロナウイルス」の関係で利用客は減少してはいますが、今後事態が終息していけば、また安定した需要を得ることができるようにもなると思われています。

隔日勤務であったり・収入が不安定であるなど、少し特殊な職業ではありますが、需要そのものがなくなることはないため、将来性のある仕事と言えるかとも思います。

まとめ

タクシードライバーは、勤務時間も休日も自由に決めることができます。

だからこそ、すべての行動が“自己責任”となるため、業務に慣れるまでの間はなかなかに苦労するかと思われます。

また、「本当に稼げるタクシードライバー」になるためには、地道な努力と前向きな姿勢が必要となります。

確かに、タクシードライバーになるには、「普通自動車第一種免許」さえ所持していれば、経験・学歴・年齢は不問であり、誰にでもチャレンジできる環境が用意されています。

しかし、職に就いた後にどう働くかは“自分次第”なのです。

1日の勤務時間が長く、お客様を安全に目的地まで届けなければならないため、体力や集中力を必要とします。

また、サービス業だけに、ストレスも大きい仕事です。

(会社によっては)不安定な給料となる可能性もあり、生活リズムも不規則となるかと思います。

決して脅しているわけではなく、「タクシードライバーは楽な仕事ではない」ということを伝えたいのです。

「運転するのが好きだから」で成り立つ仕事ではないということだけは、ご留意いただければと思います。

以上の点をしっかりと検討したうえで、それでも「タクシードライバーとして働きたい!」という人は、ぜひ知見を広げて、その一歩を踏み出してみてください。

タクシードライバーは、大変な点もたくさんありますが、努力に見合った成果(収入)を目の当たりにしやすいのも特徴の一つです。

個人で運営できるようになれば、さらにその成果はハッキリとした形で確認できることとなるでしょう。

ある意味、“夢のある職業”とも言えますので、関心がある方はさまざまな情報を調べてみてください。

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