「運転免許」を取得する方法には、以下の3つが存在します。
②「自動車教習所」に通う
③「合宿免許」に通う
①については、以前に別の記事にてご紹介をさせていただきました。
前回の記事内でもご紹介しましたが、運転に関する技術や知識がない人には「一発試験」は基本的にオススメはできません。
まずは、「自動車教習所」や「合宿」で、運転に関する技術や知識を学んだ方が良いかと思います。
そして今回は、「合宿免許」についてのご紹介となります。
この合宿免許とは、どんな仕組みなのでしょうか?
そして、一日のスケジュールはどのようになっているのでしょうか?
この点について、詳しくご紹介していきたいと思います。
「合宿免許」ってなに?
「合宿免許」というのは、“一定の期間、宿泊施設に滞在しつつ運転免許取得のための技能・学科教習を集中して受けることができる”というものです。
自動車教習所に通う場合、「学科26時間」+「技能34時間」の教習を受けなくてはならず、免許取得まで1カ月以上は掛かることとなります。
しかし合宿免許の場合は、上記カリキュラムを集中して受けることとなるため、免許取得までの期間を大幅に短縮することができます。
その期間は、概ね“2週間ほど”となります。
ただし、合宿免許のカリキュラムは通学による教習所と同じであり、教習の内容に差はありません。
また、「公安委員会指定教習所」で合宿免許に参加し卒業できれば、実地試験が免除となります。
ちなみに、合宿免許の料金には、基本的に「食事代」や「宿泊施設」の費用も含まれています。
合宿免許で免許を取得するまでの流れとは?
上記でもお伝えした通り、「自動車教習所」に通おうと「合宿免許」に通おうと、学ぶべきカリキュラムは同じであり免許取得までの道のりも同じとなります。
その流れとしては、以下のようになります。
②:技能教習および学科教習(第一段階)
③:学科試験および仮免許取得の技能試験への合格
④:仮免許取得後の技能学習および学科講習(第二段階)
⑤:卒業検定に合格する
⑥:教習所・合宿の卒業
⑦;運転免許センターでの学科試験
⑧:運転免許証の発行
記載の通り、教習所および合宿は⑥までとなります。
“教習所・合宿を卒業=実地試験が免除”となるため、卒業後は運転免許センターで学科試験のみを受け、合格後に運転免許証が発行されることとなります。
合宿期間中の1日のスケジュールについて
これも上項でお伝えした通りですが、合宿免許の免許取得期間は、最短で約2週間ほどです。
合宿免許の最大の特徴は、「教習所が一括で予定を管理する」という点でしょうか。
ただし、短期間で取得できる分、一日のスケジュールはみっちりと詰め込まれています。
一般的な合宿免許の場合、1時限目の開始は「8:30~9:00」となっており、最後の講習は「18:30~19:30」に終わることが多いです。
(1時限にかかる時間は、学科・技能どちらも50分間)
教習の合間の旧家時間は10分が一般的であり、昼食以外と10分間の小休憩以外は、何かしらの講習がスケジューリングされていることとなります。
ちなみに合宿免許の場合は、“担当教官が固定となっている”ケースがほとんどです。
通学の場合は、講習を受ける日時によって担当教官が入れ替わることも多く人に慣れるのに時間がかかりますが、合宿免許の場合は担当教官が固定で比較的円滑なコミュニケーションが取りやすいというメリットもあります。
期間が「延長」されることってあるの?
通学と同じく、合宿免許も“卒業までのカリキュラムが組まれている”こととなりますが、当然「技能検定」や「学科試験」に合格をしなければいけません。
では、もし仮に「技能検定」や「学科試験」に不合格となった場合はどうなるのでしょうか?
その場合は、“期間が延長される”こととなります。
また、「技能検定」や「学科試験」に不合格となった場合、同日に再受験はできません。
別日に再受験を行わなくてはならないため、1つでも試験に不合格となってしまうと“期間延長”となってしまう可能性が高いのです。
合宿免許に申し込む際の要注意点は、「紹介されている日数は、ストレートに合格できた場合の”最短期間”である」ことが多いということです。
例えば、「当社の合宿免許を利用すれば、2週間で免許が取得できます!」という謳い文句があったとしましょう。
これは、“最短2週間で免許が取得できる”という意味であり、“誰でも2週間で免許が取得できるというわけではない”のということです。
合宿免許に申し込む場合は、合格できなかった場合も想定してスケジュールを立てておくことをオススメします。
ちなみに、「期間延長となった場合、その分の費用はどうなるのか?」が気になる人が多いと思います。
結論は、「延長料金が発生してしまう」こととなります。
ただし、「保証付きプラン」というものも存在し、この場合は延長料金が保証されることとなります。
保証付きプランの方が合宿免許にかかる費用は高くなってしまいますが、もし仮に試験に不合格となってしまった場合、延長料金が発生し余計に費用が高額となってしまいかねません。
よほどの自信がある人ならともかく、不安を感じる方は「保証付きプラン」に申し込みを検討されるのもいいかと思います。
まとめ
以上が、「合宿免許の特徴」および「一日のスケジュール」についてのご紹介となります。
発生する費用は、教習所・車種・プランなどによってさまざまに異なります。
また、離れた場所に長時間滞在する際の雰囲気・気分も、教習所によってある程度は差があります。
何かしら不安を感じる人は、申し込みをする前に、まず教習所側に相談をしてみてください。
その上で、“合宿免許の仕組み”や“合宿中の流れ”、“申し込みの流れ”などを押さえたら、(関心がある人は)思い切って合宿免許に申し込んでみましょう。
合宿免許では、運転免許を取るだけでなく、さまざまな経験をすることもできます。
また、同じように合宿免許に参加した人たちと交流を深め、新しい人間関係も構築できるかもしれません。
興味がある人は、ぜひ知見を広げ、免許取得に向けてその一歩を踏み出してみてください。