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「隔日勤務」ってなに?タクシー業界に多い隔日勤務の働き方を徹底解説します!

この記事は約6分で読めます。

タクシードライバーの勤務形態の一つに、「隔日勤務(かくじつきんむ)」というものがあります。

これは、多くのタクシー業界で導入されている勤務形態であり、一般的なサラリーマンと比べて働く時間がかなり特殊となります。

今回は、この「隔日勤務」について、詳しくご紹介をしていきたいと思います。

「隔日勤務」とは、どんな働き方なのか?

概要


タクシー業界は、基本的に24時間営業で稼働をしています。

そのため、他職種とは違った勤務形態で、社員を稼働させることがほとんどです。

それが「隔日勤務(かくじつきんむ)」と呼ばれるものです。

「隔日」というのは、“一日おきに”という意味です。

つまり隔日勤務とはその名の通り、「仕事と休みを交互(一日おき)に行う勤務形態」となるのです。

勤務日明けの休みは「明け番」と呼ばれており、丸一日休むことが可能です。

これは、タクシー業界だけでなく、トラックドライバーや警備業界など“24時間業務”を行う業種に多く採用されている雇用形態となります。

ちなみに、「明け番」だけでなく、通常の休み(公休)を別途取ることも可能です。

日勤や夜勤に比べて休みが多いのが特徴であり、公休も利用して連休を取る人もいるのです。

タクシーの「労働規則」について

上記文言だけを見ると、「一日おきに休みがもらえる?公休もあり?……もしかしてタクシードライバーって楽な仕事なの?」と感じる人もいるかもしれません。

しかし、それは大きな間違いです。

なぜなら、「1回の勤務の拘束時間が長いから」です。

言うなれば、「2日分の仕事(勤務時間)を一日で行う」のと同じ意味合いになります。

1回の出勤は、おおよそ「8:00~26:00(翌2:00)」が基本とされているのです。
(細かな勤務時間は、タクシー会社によって異なる)

ちなみに、タクシー業界の労働規則(隔日勤務)は法的に以下のように定められています。

◆隔日勤務の拘束時間は「21時間以内」
◆1か月の拘束時間(休憩時間も含む)が「262時間以内」
◆勤務終了後「20時間」の休息時間が必要

法的には、最大で“21時間”の連続勤務が可能と定められていますが、タクシー業界の多くは“16時間~20時間”を拘束時間としているようです。

尚、上記の時間帯すべてが勤務時間とはなりますが、ずっと働きづめというわけでもありません。

間に休息を取ったり、仮眠を取ることも可能です。

とはいえ、「時間管理はタクシードライバー自身が決めること+利用者(お客様)次第となる」ため、1日を通して暇な時もあれば、勤務中はずっと多忙なこともあり、なかなか思った通りの休息を取ることは難しいかとは思います。

また、タクシードライバーの給与は「歩合制」となることがほとんどのため、暇な日が続くと「稼がなければいけない……」と躍起にもなってしまいます。

根を詰めすぎる可能性も出てくるため、時間管理はかなりシビアになるようです。

もちろん、利用者(お客様)次第ではありますが……。

隔日勤務のメリット・デメリットとは?


次に、「隔日勤務」のメリット・デメリットについて、ご紹介をしていきたいと思います。

「メリット」について

隔日勤務の最大のメリットは、「他職種に比べて休みが多いこと」です。

仕事と休みを交互に行い+公休も設けられているため、月の半分以上(約17~18日)は“休み”となります。

自由な時間が多い=家族との時間や趣味の時間に充てやすくなるため、生活も充実することでしょう。

また、「休みの多さの割に、しっかり稼げる(場合もある)」というのもメリットに挙げられるかと思います。

上記でもお伝えした通り、この仕事は「歩合制」となることが多いです。

つまり、「利用者が多ければ多いほど、稼げる仕事」ということです。

※タクシードライバーの給与に関しては、以下記事を参照ください※

このことから、「しっかりと利用者(お客様)を捕まえる工夫ができている人」は、休みの多さの割に一般のサラリーマン以上に稼げているという人もいるのです。

未経験から初めて、年収600万円(月50万円)以上を稼いでいる人もいます。

ただし、それは「利用者をしっかり確保できる人」の場合の話です……。

次に、デメリットについてご紹介をしていきましょう。

「デメリット」について

デメリットとして挙げられるのは、以下でしょうか。

①1回の労働時間が長い
②生活リズムが不規則になる
③すべて「自分次第」である

まず①ですが、ネックは「最大21時間」という労働時間の長さにあります。

労働時間が非常に長く、時間管理も自分で行っていく必要があるため、身体が慣れるまでがかなり辛く、そのせいで体調を崩したり辞めてしまう人もいるほどです。

タクシードライバーは、勤務中は基本的に「車の中で過ごさなくてはいけない」ということになります。

車の中での過ごし方や休憩時間でのリフレッシュ法など……、「どうやって勤務時間を快適に過ごすか?」を工夫する必要があるのです。

そして②ですが、長時間労働と休みを交互に繰り返すため、生活リズムが不規則になりがちなのです。

「仕事と休みを上手く切り替える」ことができないと、体力的にかなり厳しい仕事となるでしょう。

そして、極めつけは③です。

タクシードライバーは、確かに会社に雇われているとはいえ、出庫してしまえばほぼすべてが「自己責任」となってしまいます。

仕事をするのも、休むのも自分次第であり、歩合制となることがほとんどであることから「どれだけ稼げるか?」も自分次第となります。

しかし、タクシードライバーは「利用者がいてこそ成り立つ仕事」であり、利用者がいなければどれだけ車の中で待機していてもお金にはなりません。

だからこそ、この仕事は「自己管理を徹底できる人」が向いている仕事と言えるのはないでしょうか。

まとめ

以上が、「隔日勤務」に関する情報となります。

タクシードライバーの仕事は、決して楽なものではないということがご理解いただけたのではないでしょうか。

ただ、一見キツそうに感じる隔日勤務という働き方ですが、「慣れれば、かなり効率的に稼げる勤務形態」であることも事実ではあります。

隔日勤務を上手く扱えれば、「休みは半月ほどあり、かつしっかり稼げる」のですから。

どんな働き方をするかは、“あなた次第”です。

そして、「年齢によって働き方を(ある程度)自由に変えることができる」のも、タクシードライバーの魅力の一つでもあります。

体力のある20代~30代であれば、休息を減らして仕事に従事するのもいいでしょう。

また、40代以上の方の場合、仕事と休息を上手く両立させつつ、効率よくお客様を乗車させていくのも一つの手段です。

この仕事は、学歴や経験が不問となることが多く、転職者も多いのが特徴です。

自己管理はもちろん、時間のコントロールがうまくできれば、誰にでもしっかり稼げる可能性があることも利点の一つと言えるのです。

興味がある方は、ぜひ知見を広げて、その一歩を踏み出してみてください。

大切なのは、「チャレンジしてみる」ことです。

「隔日勤務って楽そう……」
「タクシードライバーって大変そう……」

どう捉えるかは人それぞれですし、そもそもやってみなければ楽かキツいかも判断はできません。

大変そうと思っていても、いざやってみると「隔日勤務って自分に合っている!」となる場合もあるかもしれません。

興味がある方は、まずはチャレンジしてみてください。

その後、会う合わないを考慮しつつ、「今後どうしていくか?」を検討してみるのもいいかもしれません。

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