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【タクシー業界の働き方】「隔日勤務」の特徴、他の勤務形態との違いを徹底比較!

この記事は約7分で読めます。

ドライバー業界には、複数の勤務形態があり、それぞれに特徴およびメリット・デメリットが存在します。

そして、これまで「昼勤」「夜勤」について詳しくご紹介する記事を公開してまいりました。

最後は、タクシー業界でもっとも多い勤務形態である「隔日勤務」について、ご紹介をしていきたいと思います。

ただし、隔日勤務については以前にも別の記事でご紹介しておりますので、今回は「昼勤」や「夜勤」と比べてどうなのか?という点に焦点を当てて、総合的にお話していきます。

過去の「隔日勤務」についての記事は、以下にリンクを貼っておきます。

「隔日勤務」の特徴について

概要


「隔日」とは「かくじつ」と読み、その意味は“一日おきに”となります。

つまり、「隔日勤務」というのは、「一日おきに勤務を行うこと」を指しているのです。

仕事と休みを交互に繰り返すことから、“1日(1回)の勤務時間が長く”、また“他職種に比べて休みが多い”ことが特徴に挙げられます。

ちなみに、1日の勤務時間は“21時間以内”と定められており、その中で“最低3時間の休息時間を取るように”と決められています。

他の勤務形態と比べての「勤務時間」について

「昼勤」であれ「夜勤」であれ、一般的な1日の労働時間は「7~8時間ほど」となります。

対して「隔日勤務」“2日分の勤務を1日で行う”ことから、1日の労働時間は「18時間ほど」となります。

また、「昼勤」は日中、「夜勤」は夜間のみの勤務時間に対し、「隔日勤務」は朝(8:00頃)~夜中(26:00過ぎ)まで勤務を行うこととなります。

休憩時間こそ他2つの勤務形態に比べて長めに設定(3時間以上)されているものの、1日(1回)の拘束時間が長く、慣れるまでの間は非常に大変な勤務形態となるかと思います。

他の勤務形態と比べての「休日」について

「昼勤」「夜勤」ともに、休みは公休(=就業規則に規定されている休日のこと)しかありません。

月の休みは「8日前後」が一般的であり、勤務日数は「22日前後」となります。

対して「隔日勤務」の場合は、出勤の翌日は「明け番」と呼ばれ丸1日休みとなります。

加えて、公休も取得することも可能です。

そのため、明け番+公休を組み合わせると、「月17日~18日」くらい……、つまり“1か月の半分ほど”が休みとなるのです。

1回の勤務時間こそ長いものの、その分1か月の半分ほどが丸1日休みとなるため、人によってはこちらの方が「生活リズムを整えやすい」と感じる人もいるかもしれません。

それぞれを比較してみると……


次に、「昼勤」「夜勤」「隔日勤務」それぞれを比較して、いくつか秀でているものをご紹介していきましょう。

もっとも「稼げる」勤務形態は?

これは、間違いなく「夜勤」と断言できます。

その理由は、「夜間の割増賃金+長距離の移動が多くなる」からです。

確かに隔日勤務も夜間の仕事を行いますが、1日おきに休みが入るため、夜勤に比べると夜間の勤務は少なくなってしまいます。

もっとも「生活リズムが整う」勤務形態は?

これは、「昼勤」でしょう。

日中しか仕事を行わないため、生活リズムが整いやすいだけでなく、家族との時間も合わせやすくなります。

尚、隔日勤務も1日おきに休みが入りはしますが、勤務日はほぼ丸1日が拘束時間となってしまいます。

“丸1日の仕事と休みを交互に繰り返す”ため、昼勤に比べて生活リズムは狂いやすく、家族との時間も若干合わせづらくはなってしまうでしょう。

もっとも「休みが多い」勤務形態は?

これは言わずもがな「隔日勤務」です。

明け番+公休で1か月の半分ほどが休みとなるため、時間のコントロールがうまくできる人であれば、隔日勤務でのタクシー業務が一番メリハリをつけられるかもしれません。

もっとも「安定」して稼げるのは?

これについてはさまざまな意見があるかとは思いますが、今の世情を考えると「隔日勤務」と言ってもいいかもしれません。

確かに、上記で「夜間は稼げる」とお伝えしました。

しかし、現在は「新型コロナウイルス」の関係上、“夜間に出歩く人が減っている=夜間の収入が減少傾向にある”となっているのです。

もちろん、“タクシー利用者の数が少ない+長距離の移動利用者が少ない”ということから、昼勤だけでも安定した稼ぎを得ることは難しいです。

そのため、日中~夜間まで丸1日勤務している隔日勤務の方が、比較的安定して収入を得られる可能性があると言えます。

とはいえ、タクシー業界は「歩合制」を採用していることが多く、また「お客様ありき」の仕事であることから、タクシー業界に「安定」そのものを求めるのは、元から難しいのかもしれません……。

※要注意※ 隔日勤務の大変なところ

◆ある程度の稼ぎを期待できる(自分次第だが)
◆月の半分以上が休みになる

隔日勤務の良いところは、「月の休日数に反して、稼げる可能性がある」という点にあります。

これだけを見ると、「隔日勤務って良いじゃん!」と思う人もいるかもしれません。

しかし、決して楽な仕事(勤務形態)でないことも事実なので、最後にその点を掘り下げておこうと思います。

その理由は、ここまでにもお伝えしてきた通りで、以下2点が挙げられます。

◆1日の拘束時間が非常に長い
◆「お客様ありき」の仕事である

勤務中は、基本的にタクシーの中で過ごすことが基本となり、タクシーの中で仮眠を取ることしかできません。

●「いかにして、タクシーの中で快適に過ごす方法を考えるか?」
●「いかにして、眠気をコントロールするか?」

この2つが非常に重要となってくるのです。

タクシードライバーは、利用者(お客様)の命を預かる仕事です。

そのため、「稼ぎたい!」という理由で無理をしてしまえば交通事故につながる可能性があり、自他ともに危険な目にあってしまう可能性が高まってしまいます。

交通事故なんて引き起こしてしまえば、お客様はもちろん会社からの信用も落ちてしまうため、絶対にあってはならないことです。

そのため、「稼ぐ」ことよりも「1日を無事に終えること」を優先して勤務しなければいけないのです。

しかし、この仕事は「お客様ありき」のものです。

利用者がいなければ、稼ぐどころか丸1日暇なことだってあります。

そうなると、余計に気が急いてしまいます。

これは「隔日勤務」だけでなく、他の勤務形態……もっと言うと「タクシー業界全般に言えること」となりますが、稼ぎは総じて“不安定”となります。

“休みが多いから楽に稼げる仕事ではない”のです。

この点には、特に注意をしておいた方がいいかと思います。

まとめ

これまで、「昼勤」「夜勤」「隔日勤務」それぞれの特徴・メリット・デメリットをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

勤務形態は、“単に働く時間帯だけの問題ではない”であり、“収入にも影響を及ぼす”ものとなります。

とはいえ、イメージだけではできるかどうかの判断は難しく、結局は「実際に仕事をしてみる」しか、自分に合っているかどうかを判断することは難しいと言えるでしょう。

ただ、事前に情報を収集して、イメージしておくことも大切ではあります。

まずは、「自分が気になる勤務形態で働く」ということを実践してみてください。

その上で、ある程度仕事に慣れてから、改めて「どの時間帯が向いているのか?」を考えてみてください。

タクシー業界は未経験からでも採用される可能性が高いです。

※必要な免許などはあるため、その点は以下を参照ください※

とはいえ、「未経験からだと特殊な勤務形態で働けるか不安……」と感じる人も少なくありません。

ただ、実際にやってみないと分からないことも多いですし、多くの人が未経験+隔日勤務で働いていることから、そこまで不安を感じる必要もないのかもしれません。

大切なのは、「自分に合っているかどうかを確かめるため、まずはやってみる」ことかと思います。

まずは知見を広げるためにたくさんの情報を収集してみてください。

そしてある程度知識が付いたら、次は求人募集を調べて、実際に応募してみてください。

経験に勝るものはありませんし、その後をどうするかは実際に働いてみてから決めても遅くはないのです。

タクシードライバーの需要がなくなることはありませんので、気になる方は、ぜひその一歩を思い切って踏み出してみてください。

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