運転手・ドライバー業界の求人をお探しの方はドライバーbizへ。詳しくはこちら!

「危険物取扱者」資格取得のメリットや活かせる業種・職業について解説します!

この記事は約8分で読めます。

「危険物取扱者」は、危険物の取り扱いや立ち合いに必要な国家資格およびその有資格者のことをいいます。

本資格所持者を必要としている企業は非常に多く、資格を取得すれば就職や転職に有利に働くことは間違いありません。

そのため、この資格取得を目指す人も多いかと思います。

これまでの記事では、資格の概要や取得方法についてのご紹介をさせていただきました。

今回は、「資格を取得するメリット」「資格を活かせる業種・職業」について、詳しくご紹介をしていきたいと思います。

資格を取得するメリットとは?

はじめに


どんな資格でも同様のことが言えますが、資格は取得することでさまざまなメリットを得ることができます。

特に、国家資格なら尚更です。

国家資格である「危険物取扱者」は、その合格難度も非常に高く、取得すれば以下のようなメリットを得ることができるようになるでしょう。

◆就職・転職に役立てることができる
◆幅広い業界でニーズがある
◆キャリアアップ(収入アップ)を望める
◆「危険物保安監督者資格」に挑める
◆社会的なやりがいを感じられる

順に、解説していきましょう。

メリット1.就職・転職に役立てることができる

最たるメリットは、やはり「就職・転職に活かせる」という点でしょう。

本資格は国家資格であり、仕事に従事するには資格をもっていないとできないのです。

だからこそ、希望の職に就くためにも若いうちから危険物関連の資格を取っておいた方が有利となります。

ちなみに、本資格は「丙種」→「乙種」→「甲種」と3つに分類されており、順に就職や転職のメリットが大きくなります。

なぜなら「甲種」や「乙種」は、危険物の取り扱いだけでなく、その現場の立ち合いも可能となるからです。

“自身が引き受けられる役割が多くなる=任される仕事も多くなる”ということで、よりよい求人を選択できるようにもなるはずです。

メリット2.幅広い業界でニーズがある

“危険物を扱っている企業”と聞くと、「ガソリンスタンド」「石油関連企業」などを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

しかし、近年は危険物を取り扱う業種も増えており、以下のように有資格者が活躍できるフィールドは拡大しています。

◆「ビルメンテナンス」
◆「消防士」
◆「発電所」
◆「食品工場」
◆「化粧品メーカー」
など

このことから、資格を取得すれば、さまざまな業界に就職・転職できる可能性があり、活躍の幅も広がることでしょう。

メリット3.キャリアアップ(収入アップ)を望める

「国家資格+合格難度が高い+資格がなければ仕事に従事できない」という点から、資格を取得すればキャリアアップも望めるようになります。

もちろん、就職市場や業界でも、重要な人材と認められることでしょう。

特に「危険物取扱者」は、事故や怪我のリスクも伴う可能性が高いです。

各種手当はもちろんのこと、無資格者よりも収入も高くなるはずです。

企業によっては、リスキーな仕事をこなすことへの企業からの労いもあるかもしれません。

例えば、タンクローリーの運転手は、「危険物取扱者」だけでなく「けん引免許」も必要となってきます(運転免許も必要である)。

“複数の資格がなければ仕事に就くことができない=より人材としての重要性が高まる”ということにつながるため、多種のドライバーよりも給与額が高くなります。

このように、“人材としての重要性”という面でも、有利に働くこととなるのです。

メリット4.「危険物保安監督者資格」に挑める

「危険物取扱者」には、さらに「危険物保安監督者資格」という上級資格が設けられています。

この資格を取得することによって、“危険物を扱う人に指示が出せる”ようになるのです。

この資格の取得条件などは別の記事にて詳しくご紹介しようと思いますが、端的にいうと「危険物取扱者の資格取得後、6ヶ月以上の実務経験を積む」ことによって挑むことができるようになります。

危険物保安監督者は、政令で決まった職場において、設置義務が生じます。

要するに、政府が公的なルールとして「危険物保安監督者を重要と決めている」のです。

この資格を取得できれば、さらに人材の重要度は増し、社会的な役割も大きくなることでしょう。

メリット5.社会的なやりがいを感じられる

最後は、「社会的なやりがいを感じられる」という点にあります。

危険物は、人々の生活の中にも密着しています。

危険物の取り扱いは、気を付けなければ大事故につながる恐れもあります。

わずかなミスが重大な事故につながる恐れもあるため、慎重に仕事を進めていかなくてはならないのです。

だからこそ、責任感が大きい仕事であり、リスクの高い仕事をこなすことに使命感を覚える人も多いのです。

また、業務を無事にこなしたり、周囲に安全な行動を促したりするうちに、達成感も感じられることでしょう。

資格を活かせる業種や職種について


次に、本資格を活かせる業種をいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。

1.ガソリンスタンド

「ガソリン」は、危険物の代表例としてイメージできる人も多いと思います。

自動車社会を支える重要な仕事であり、近しい業界で働くキッカケづくりにもなるはずです。

また、ガソリンスタンドはアルバイトとして働く人も多いため、その監督者として資格所持者の需要は高い傾向にあります。

ちなみに、活かせる危険物の資格としては、以下の3種類があります。

◆「甲種」
◆「乙種4類」
◆「丙種」

※ただし、セルフサービスの場合は”従業員が立ち会う形式”となるため、
「甲種」か「乙種4類」でなければ従事できない※

「甲種」に関しては、一定の受験資格が必要であるため、誰でも取得できるものではありません。
(詳細は≪前回の記事≫にて)

対して、「乙種4類」は受験資格がなく、誰でも受験が可能です。

これらの理由もあって、「乙種第4類」から資格取得を狙う人が多いのです。

2.石油会社

これも、危険物の代表的な例として多くの人がイメージしやすいかと思います。

“引火性液体”である石油の製造及び管理をするために、本資格が必要不可欠となるのです。

ちなみに、この仕事に携わる場合も、「乙種4類」の資格を所持していれば従事可能となります。

石油は生活のさまざまな場面で必要とされるため、石油会社に就職したいと考える人も大勢います。

これは、日本国内だけでなく世界経済をも支えている重要な要素であるため、ある種世界でも活躍できる仕事といえるかもしれません。

3.危険物運送業

例えば、「ガソリン」「石油」などを運ぶ場合も、本資格が重要となります。

運転手もしくは同乗者が、「甲種」もしくは「乙種」の資格を持っていないといけないのです。

代表的な例を挙げると、「タンクローリー」の運転手です。

ガソリンや軽油などの危険物を運ぶため、他のドライバー以上に慎重に仕事を進める必要があります。

この仕事も当然、社会的に重要な仕事となります。

同乗者としてはもちろん、運転手としても需要は確かに存在するため、本資格を所有していれば就職先も幅広く探せることでしょう。

尚、タンクローリーの運転をする場合、「危険物取扱者」の資格のほかに、「けん引免許」も取得しなければいけません。
(当然、運転免許も必要となります)

※「けん引免許」については、以下記事を参照ください※

複数の資格を必要とするため、より“人材の重要性”は高まることとなります。

4.一部の製造工場

代表的な例としては、「化粧品開発メーカー」が挙げられます。

例えば、化粧品によっては「オイル」「アルコール」が材料になり、これらが危険物とみなされるのです。

また、その材料を補完するために、「危険物を保管する倉庫」でも役立てることができます。

実際、求人によっては危険物関連の有資格者を重要視していることもあるのです。

あとは、「製薬会社」「食品加工場」などでも、危険物に関する有資格者が求められます。

なぜかというと、試薬や試液に含まれる成分や「油」が危険物に含まれるからです。

このように、製造工場においても、本資格は重要なものとなるのです。

「製造業で働きたい」「(製造業に従事した上で)キャリアアップをしたい」という人も、本資格を取得した方が有利となるはずです。

5.消防士

職業としては必須ではありませんが、消防士を目指すなら取得しておいて損はありません。

この資格を所持していれば、関連知識が重要となりスムーズな消火活動に役立てることができるのです。

例えば、火災の原因はガソリンや灯油などの可燃物であることも多いため、危険物を知り尽くした人による対処が重要となるのです。

危険物に関する知識は欠かせないものであるため、資格を取得しておけば業務に大いに役立てることができるでしょう。

6.危険物保安監督者

“監督”という名がついている通り、この仕事は「危険物を使った作業を監督し、必要な指示を与える仕事」のことを指しています。
(ただし、職業の具体的な名称などはない)

“監督業務=一般的な作業者にとどまらない”ということであり、当然この立場で仕事に従事することで、キャリアアップを望むことができます。

ちなみに、政令により「製造所などでは、危険物保安監督者の設置義務がある」ことから、(設置人数こそ少ないなれど)危険物取扱者同様に重要かつ社会的使命が大きい仕事といえます。

ただし、資格条件はなかなかに高いです。

その内容は、「甲種」か「乙種」の資格取得+特定の製造所における実務経験が6ヶ月以上となります。

勉強だけでなく一定の実務経験も必要であることから、取得までには時間が掛かる資格です。

「危険物保安監督者」の資格取得を目指している人は、資格取得までのスケジュール管理を意識して行っておいた方が良いかと思います。

まとめ

以上が、「危険物取扱者の資格取得のメリットや、活かせる業種・職業について」のご紹介となります。

本資格は、危険物を扱うための資格であり、この資格があって初めてできる仕事でもあります。

そのため、資格の重要度は非常に高く、資格を取得できればさまざまな環境でその知識や技術を活かすことができることでしょう。

もちろん、社会的意義も大きいです。

また、資格にはいくつかの種類がありますが、上位資格を取得することで収入アップやキャリアメイクにも期待が持てるようになります。

関心がある方は、ぜひ目標や行動計画を立てて、資格取得に向けて具体的に動き出してみてください。

タイトルとURLをコピーしました